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僕の半年間  作者: まい
4/12

4日目

大学で久しぶりに三咲のことを見かけたのは、別れてから3日が経った、水曜日の午後だった。


その頃には、桃花ちゃんか健助が誰かに言ってそこから広がったのか、僕達が別れたことを知っている人が多かった。

しかも三咲が3日も大学を休んだので、どうしたなにがあったと質問攻めをしてくる人がたくさんいた。

僕がダメ男だからふられたんだと説明すると、どうして何がダメ男なんだと次々に質問をされて、正直言って休んでいる三咲が恨めしかった。

せめて、桃花ちゃんでも誰でも、友達に別れたことと理由を話してくれていたらよかったのに。

僕は、健助に別れたことを言っていない。

でも、健助が別れたその日にそのことを知っていたのは、三咲から聞いたからのはずだ。

桃花ちゃんにも誰にも言っていない三咲が健助だけに報告したのは、健助が三咲の幼馴染みであり、僕達のキューピットでもあったからだろう。

それなのに、その健助にも、報告だけで、理由を話していない。

最近食欲がなかっただとか様子が変だっただとか、休んでいることから、もしかしたら僕がダメ男だからとかじゃなくて、三咲が大きい病気になってしまって長く付き合えないから別れたとかそういうドラマ的な理由だったのではないかと馬鹿な期待をしたりもした。

ほんとうに、馬鹿な期待だった。

久しぶりに見た三咲はとても元気そうで、桃花ちゃんと笑い合っていたのだ。

そして、こちらに気付いて一瞬僕を見た三咲は、ふんっと聞こえてきそうなぐらいの表情でそっぽを向き、桃花ちゃんとどこかへ行ってしまった。


……ほんとうのほんとうに馬鹿な期待だった。

それでも、本当は僕のことを好きなのにふらなけらばいけないような理由があったのではないかと、期待せずにはいられなかったのだ。



その日の午後、健助がにやにやとしながら話し掛けてきた。


「前言ってた女の子紹介する話!いい子いるんだけどどうよ?」

驚いて、ぽかーんとしてしまう。

紹介してと言ったは言ったが、まさか本当に紹介てくれるとは思わなかった。

健助も僕のことを心配してくれているのだろう。

だけど、今は新しい女の子を好きになるとか付き合うとか、いいなーとは思うけど実際にそうしたいという気持ちにはなれそうにない。


「いや、しばらくはいいよ別れたばっかだし」

僕がそう言うと、健助はえーもったいなーいと笑って、更ににやにやした。


「実は、紹介してって向こうから言われたんだよ!お前のこと気になるから、ぜひ紹介してほしいって!あれはすぐ付き合えるぞ!」

しかも可愛いし素直だしスタイルもいいしお前の好きな巨乳だぞ!っと笑う健助。


断っても断っても「頼まれた俺のことも考えてさー。紹介だけでもさせてくれよ」と言う健助に負けて、紹介だけならとしぶしぶ頷いた。

紹介だけだ。

LINEもしないしあまり深く話もしない。

パチンコやお酒が好きだと言ったら、すぐに僕に興味をなくすだろうと思った。

女の子は、パチンコやお酒を好きな子よりも、真面目な人が好きらしい。

ましてや浮気の経験があるだなんて言ったら印象は最悪だろう。

いつかそうやって三咲が語っていたなと思い出す。


私ね、パチンコとお酒とタバコと浮気と暴力と借金をする男の人が大嫌いなの!

あ、でもたつ君パチンコとお酒好きだからー、浮気と暴力と借金をする人が大嫌いにしといてあげる!!

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