ムキムキ野郎
「が…がが………」
とどめの頭突きを筋肉でカバーできない後頭部にくらい、
前のめりになったガオタイガーは、大きな音を立てて倒れました。
「お、おのれーーー!!!」
屈辱で鬼の形相になったガオタイガーは、
何を思ったか 「ふ…ふふふ…」 不気味に笑いはじめると、
サーベルを自分の足に突き刺します。
血まみれになったサーベルをみてニヤリと笑うと、
「まったくやってくれるぜ…
最強騎士であるこのオレ様のプライドをこれほど傷つけたのはお前がはじめてだ…」
「…ま、まずい…ガオ様を本気にさせてしまった。
…み、みさかいがなくなるぞ…」
ガオタイガーが本気になると、たくさんの人を
虫けらのように平気で殺すことを知っていたとりまきたちは、
ガタガタ震えはじめました。
「ネコが好きなことをバカにしたお返しだ!
おもいしったか、ムキムキ野郎!」
「ほう…ずいぶんな口をきくようになったな…まぁいい…」
ガオタイガーは片手で剣をかまえると、
空いた手をにぎりしめました。
「死人がでるので、できればこの攻撃は使いたくなかったのだが、
そうもいっておれんのでな…くっくっく…」
イメージできる最大の力をこめてにぎりしめたガオタイガーの手から、
空気が圧縮されてできた水がこぼれます。
「…覚悟はできてるな…」
ガオタイガーをみつめたままタカヒロもひきません。
「そっちがその気ならボクも本気を出す!」
「きさまも全力を出していなかっただと…くっくっく…
くだらんジョークもそこまでだー!!どあああぁぁぁーーー!!!」




