形勢逆転
がれきの中から立ちあがろうとしたガオタイガー。
しかし、視界がゆれてドウと崩れ落ちます。
「お、おのれ!ゆるさんぞ!!」
イメージの力で体を回復させようとしますが、
あまりの屈辱で思考がみだれて思うようにいきません。
「よ、よくもオレ様にとんだ恥をかかせてくれたな!
かくごはできているんだろうな!!」
「し、信じられん…ガオ様の…あんなお姿一度も見たことがない…」
今までどんな相手にも完全勝利をおさめてきたガオタイガー。
取り巻きたちはそんなガオタイガーしか知りませんでした。
「勝てる!この力があればぜったい勝てる!!」
タカヒロは腰をおとすと、ネコのように両手をのばしました。
「勝てる?…いま、このオレ様に勝てるといったのか?…
卑しい身分のくせにあんまりおかしな気はおこさんほうがいいぞ!
本当のオレ様の力をみたときがキサマの最期だということを忘れるな!!」
「お前はネコにとってのネズミだ。覚悟しろ!シャー」
タカヒロはネコのように歯をむき出しにして威嚇します。
しばらく沈黙がつづいたあとでした。
瞬時に間合いをつめたタカヒロの強烈なネコパンチが
ガオタイガーの顔面をとらえると、
ガオタイガーは脳震盪を起こして足元がフラつきます。
(消えたと思ったらすでにパンチが当たっておる。
いくらガオタイガーでも見切れるはずがない!!)
王様も会場の人々も、あっけにとられます。
よろめく体を必死にささえるガオタイガー。
「…ぬ…ぐぐぐ…く…くそったれめーーー!ゆ、ゆるさん!!」
ガオタイガーはイメージで顔の筋肉を強化してふらつきをおさえると、
すぐさまタカヒロに襲いかかります。
しかし、剣が振られるとタカヒロは消え、すぐにあらわれると
ガオタイガーのガラ空きになった後頭部にネコ頭突きをくらわせていました。




