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狂気
固くにぎりしめた手をひろげると、
圧縮された水があたりにとびちります。
そして、一気に膨張した空気は
闘技場をゆるがすほどの大爆発をおこしたのです。
「ハッハッハ…いいな!
オレ様を本気にさせてしまったことを後悔させてやる」
「ど、どうして…爆発が!?…や、やめろ!!人がたくさんいるんだぞ!!」
「キサマが死ぬまでやめるわけにはいかん!…いくぞ!!」
爆発で石壁がくずれ、
下敷きとなるところだった観客は出口へ殺到。
「はああああ…!!くらえーーー!!」
ガオタイガーの手からふたたび空気が圧縮された水がとびちると、
空間がゆがむほどの大爆発が起きます。
タカヒロは時間ゆっくりにして爆発から逃れるのが精一杯。
しかし、会場の1階席にいた人たちはまきぞえをくらい、
ものすごい勢いで城外へふきとばされるのでした。
「他人の心配をしているヒマはない。
次はキサマが終わりだ!!!」
次の瞬間、
いつのまにかタカヒロの手についていた水滴が、
煙をあげたかとおもうと、あっという間に爆発します。
タカヒロはすぐ時間をゆっくりにしましたが、
肌に直接ついた爆発からは逃れることはできず、
そのダメージをまともに受けてしまいました。
「あああううう!…く…ぎ…ぎぎ…」




