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リリア・テレシア~亜空間魔法の使い手~  作者: シャチ
第1章 幼少期

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6.貴族はなぜ魔法を学ぶのか?

 ハンストリア王国において、貴族は魔法が使えなくてはいけません。

 しかもただ魔法が使えるだけではなく、攻撃魔法を使える必要があります。

 一属性しか持っていないと貴族としては見劣りするというのは攻撃魔法としての威力が一属性だと基本的に弱いからです。


 これはお兄様と一緒に魔法の座学でおそわりました。

 貴族が攻撃魔法を使える必要があるのは、ハンストリアを含め周辺各王国の成り立ちによります。

 もともと世界は魔物が闊歩する世界でした。

 そんな中、魔法を使えるものが現れそれを活用して魔物を追い払い人が住める場所を広げてきたという歴史があります。

 ハンストリア王国も、古代にその魔物を追い払いこの大陸を統べていた大帝国の末裔だ。

 そのため、領地を治めるものということは、魔物を追い払えるだけの武力を持つ必要があるというのがこの国の貴族たるものの務めとなります。

 百年前には国の領主たちによる戦というのは良く起こったそうですが、それも今ではなく、貴族における魔法の価値というものは相対的に下がってきてるとも言われますが、その技術を廃れさせるわけにはいかないというのが先生のお話でした。

 何よりたまに街道や森などで魔法が使えない平民では手に負えない魔物というのが現れることがあるからだと言います。

 数年前には国境近くを治める侯爵領で大型の魔物が出たことがあり、現侯爵が魔法で倒したという事があったそうです。


 そんなわけで、貴族は領主として魔法を学び、魔物を倒せる必要があります。

 だけど、もらった魔導書には二つの魔法しか書かれていませんでした。

 物を移動する魔法と物を保管する魔法。

 物を移動する魔法は私が言葉もしゃべれない頃から使っていたもので、最近ようやく私の手元以外にも思ったところに移動できるようになりました。

 もう一つは物を保管する魔法。

 移動するときに使う亜空間に物を保存しておいて、欲しい時に取り出すという魔法です。

 魔導書には「亜空間魔法を攻撃に使うには工夫が必要になるが、ここに記さない」とあって、どうも攻撃に使う方法があるような書き方です。

 でも、お兄様が使うような火と風をつかった魔物を燃やす魔法のような直接的な攻撃方法を思いつきません。

 今の私は物を移動したり保管したりできるようになったと言っても、自分より大きなものを移動は出いませんし、やれるとしても石を相手の頭に落とすとかそういったことしかできないと思います。

 それならうちの騎士たちの剣や槍のほうが魔物を倒せると思います。


「どうやって活用したら攻撃魔法になるんだろう?」


 お兄様の魔法の練習を見ながら、今日も物を移動させる魔法を練習します。

 目に見える範囲の物を目に見える範囲に移動させる魔法はより取り出せる位置が正確になってきています。

 目に見えないところの物は取込めないし、目に見えない範囲に物を出現させることもできません。

 

「なんで、攻撃魔法が書いてないんだろ」


 ちょっとぼーっとしながら魔法を使って木のコップをテーブルの上に出したり消したりしていたら、なんだかテーブルの一部にへこみがあることに気が付きました。

 来た時にはなかったはずの丸いへこみ。 

 私は意識して亜空間にしまってあるものを全部取り出してみます。

 お気に入りのぬいぐるみと読みかけの本、こないだお茶の時間でおいしかったお菓子、そしてテーブルのへこみにぴったりはまる木の塊。


「……もしかして魔法でテーブルの一部を取っちゃった?」


 魔法でテーブルの一部を切り取ったみたいなものが亜空間に残っていた。

 私は意識しないでテーブルの一部を亜空間に閉じ込めて、それを意識していなかったから取込んだことすら理解していなかったので亜空間に残っていたらしいテーブルの破片。


「もしかして、攻撃魔法ってこれかも」


 私は先生に頼んで実験することにした。


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