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リリア・テレシア~亜空間魔法の使い手~  作者: シャチ
第1章 幼少期

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3/5

3.魔力測定の日

7歳なり、ここからはリリアの目線でお話が進みます。

文体が変わりますのでご了承ください。

 今日は私の魔力測定の日。

 私は少し変わった魔法が使えるので今日はそれについて正確な属性がわかるのでとってもワクワクしている。

 私は物心つく前から見えているものを瞬時に別の場所に移動させることができる魔法をつかっていて、記憶がない赤ん坊のころから使っていたらしく、話題になっていたそうです。

 ただ、そういった普通の属性じゃない魔法は、7歳の魔力測定の頃になると使えなくなることが多いといっていた。

 でも、私は今も問題なく使えているので、一般的な属性ではない魔力を持っていそうだと宮廷魔導部副部長ルーク・S・リード様から教えてもらっています。


 ハンストリア王国の貴族は基本的に二つ以上の属性の魔力を持っています。

 一般的に「火」「水」「風」「土」のいずれかです。

 お父様とカディルお兄様は火と風を、お母さまは風と土の属性をお持ちです。

 魔法というのは魔力を使って詠唱して行うものですが、私は言葉も話せないうちから魔法を使っていたそうで、その時点で普通ではないと言われてました。


 確かに私は詠唱をしなくてもこの魔法をつかえます。

 目で見える範囲の物を「欲しい」と思えば自分の手元にその物が瞬時にやってきます。

 残念ながらどういう事象かというのを説明できないのですが、ほしい物をどこかに送って、送った先から取り出すという感じでしょうか。

 イメージ的には「どこか」がカバンで、私は魔力を使ってほしいと思ったものをカバンにいれて、そのカバンから取り出すことで、私の手元に持ってくるという感じです。

 ルーク様に説明したところ「おそらく亜空間属性だろう」とのことでした。

 なので、今日の測定では「亜空間属性といずれかの属性」と判定されると思います。


*****


 宮廷魔導部の建物はハンストリア王都でお城の近くにあり、昨日到着した私とお父様はこの建物の客室に泊まりました。

 王国中の貴族子女の魔力を測定する為、地方から来る人達も含め宮廷魔導部には宿泊できるんだとか。

 初めてのお泊りでとっても楽しかったです。

 朝食を食べて待っていると魔導部の方がやってきて、魔力測定の間まで案内してくれました。

 

「お待たせいたしましたテレシア伯爵様」

「本日は娘のリリアの魔力測定、よろしくお願いします」


 お父様がお話しされているのが宮廷魔導部副部長ルーク様。

 私は、5歳のころから家庭教師の先生が私に伯爵令嬢としての所作を教えてくれています。

 今日はその発表の場でもあります。

 しっかりと、ルーク様ともう一人の魔導師の方にカーテシーでご挨拶します。


「よろしくおねがいします」

「えぇ、ではこちらへどうぞ」


 魔力測定をするまでは貴族子女といえど年端もいかぬ子供であり、ある程度の無礼は許されますが、今日からは未成年ながら一人の淑女として扱われるので、しっかり教わったことを実践です。

 私とお父様は案内されて部屋の中央にある応接セットの椅子に座りました。


「リリア・テレシア嬢の魔力測定を始めます。テレシア嬢、無理かもしれませんがリラックスして挑んでください」

「は、はい!わかりました」



 目の前には複雑な形状をした台座の上に透明な球体が置かれていました。


「テレシア嬢、こちらが魔力測定器です。両手をこの透明な珠の上においてください」


 私は言われた通りに両手を珠のうえにおきます。

 つるつるで、ひんやりとしています。


「では計測を始めます」


 下の複雑な形状の台座に魔導士の方が触れて何かを押すと、やんわりと珠が光り始めました。

 私の手に向かってゆるゆると淡い紫の光が上がってきます。


「うーん……」

「不明属性のみですね副部長」


 なんだか向かいに座るルーク様と魔導士の方が難しい顔をしています。

 横を向けばお父様もなんだか困った顔をしています。


「テレシア伯爵、どうやらリリア嬢は一属性しかお持ちではないようです」

「1属性ですか……前にお聞きした亜空間属性のみということですか?」

「そう思われます。希少な属性ではありますが、属性が一つのみというのは貴族としては珍しい事です」


 どうやら私は亜空間属性しか持っていないようです。

 貴族は必ず二属性持っていると言われています。

 でも私は一つだけ。


 これって、大丈夫なのでしょうか?

 私どうなってしまうのでしょう?

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