第七話 幕間 メレディス王国
メレディス王国、その国はヴルスガルド王国の東隣にある国だ。
ヴルスガルドは神アイギスに守られた防壁の国としても有名で、内包された国土によって諸外国からの侵略を退けてきた。
一方のメレディス王国は、貿易と商業が取り柄な国で、武力には自信がなかった。しかしメレディス王国が不幸だったのは武力に秀でていない事ではなく、ルーメン魔法国とヴルスガルド王国との間にあった事だ。
ルーメン魔法国は魔法開発が盛んで、その魔法力をもって他国を攻めていた。領土拡大が国是である。
メレディス王国は両国の間で板挟みにあったが、表立っては中立だと両国ともに加担しないと宣言していた。
しかし、実際はルーメン魔法国に国境を開け放ち、ヴルスガルド王国への攻撃を後押ししていた。その見返りに最新魔法技術の譲渡が決まっていた。
そんなときにルーメン魔法国が、少数精鋭の魔法師でアーケル=ヴァルナ王国を攻め落としたと知らせが入った。
やっぱりルーメン魔法国の魔法技術は目を見張るものがあると、メレディス王国は大喜びだったろう。
その知らせがメレディス王国に入った時には、アーケル=ヴァルナ王国もルーメン魔法国もこの世から消滅していた。
その日は突然やってきた。
『ルーメン魔法国は禁忌に手を出した。そしてその禁忌を手中にしようとした貴様たちにも罰を与える』
メレディス王城の会議室で、王をはじめ多数の貴族が集まる中、神の啓示が降りた。
狼狽えるメレディス王国上層部は逃げることも叶わず、無数の落雷によって城は瓦礫に変わった。
生き残った者たちはこれは戒めだと、愚かな自分たちの忘れてはいけない戒めだと、瓦礫をそのままにしている。
***
占術の神であるウラミスは云う、未来は無数の枝葉。どの枝を行くのかどの葉を選ぶのかは一つじゃない。私は示すだけである。
神界の観測所でウラミスは占う、水鏡、星図、石盤を用い可能性のある目をピックアップしていく。
『メレディス王国には、禁忌の術の存在と魔法系統などの情報が流れている。ルーメン魔法国が消えた今、次に作り出すのはメレディス王国』
その言葉に幾柱の神が調査し、禁忌の芽が確認された……。
『被害を最小限にするためにクロノに応援を頼め』
ダンジョン構築の主要メンバーでもある神クロノは、淡々と依頼をこなすのだった。
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