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母の決意
B国の父から電話がきたのは、知世、優弥、美優の母に手紙が届いて一カ月後だった。
「美優が警察に捕まったんだ」
美優の母は、つい最近まで書類上の夫が言った言葉が飲み込めなかった。
「ステファニーが出産で病院に入院している間、美優がエレンとジョーの面倒を見てたんだ」
「私も仕事に行ってて、美優には申し訳なかったんだが、美優に二人ともなついていたし、ベビーシッターをお願いしないで、美優に任せたんだ」
「そしたら、美優が昼食を作っている間に、ジョーがママがいないと外に出てしまい、車にひかれて、大けがをしたんだ」
「出産したばかりのステファニーは動転して、美優の過失だと警察に通報してしまって・・・」
「今から美優を日本に連れ戻しに行きます」
母はきっぱり元夫に告げた。
美優の母はパスポートを準備し、3年ぶりにB国に向かった。
母がB国に着いて、3日後のことだった。美優にあろうことか、有罪の判決が出た。幼児虐待に当たると陪審員が有罪の評決をくだしたのだった。
母は美優と何度も面会しようとしたが、親権がないという理由で拒否された。
歯がゆい思いで、元夫から美優の様子を聞くのだった。




