↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クールなアイツ  作者: 松茸
こんな日常
PR
3/14

第三話:喫茶店にて

 バイト先のカフェ。

 静かな空間。

 日の光が差し込むこの空間は、まるで別世界に隔離されたかのようで、優越感が膨れ上がる。


「よー君、よー君。

 君って、彼女いないの?」


 一気に現実に引き戻されるが、この人と話すのは、余計な気を使わなくていいため、特に嫌な気持ちにはならない。


 俺をよー君と呼ぶこの人はこのカフェの店長で、雨霧優子さん。


 母の姉の夫、雅史さんの妹、優子さんだ。

 歳は俺の5歳上。


 俺が16だから、21歳だな。


 このお店は雅史さんと優子さんの祖父が経営していたお店らしく、優子さんが引き継いだらしい。


 元々は古めかしい古風なお店だったが、祖父が亡くなる前に、好きにしていいとのことで、改装して今のようになったそうだ。


「彼女はいませんね」


 変なのはいるが。


「『は』ってことは、気になる子はいるんだ?」


「気になるというか…、無理やり気にさせられてるといいますかね…」


 あれは気にならざるを得んでしょう。


「え!?あっちから来てるってこと!?

 なのに付き合ってないの!?

 勿体ないよ〜?」


「優子さんにだけは言われたくありません」


 この人、幼馴染から猛アピールされてた上に、その気持ちに気づいていて、尚且つ、満更でも無かった癖に振ったんだよな。


「まぁ、私はいいのよ私は。

 で?なんで付き合わないの?」


 …まぁ。


「こっちから告白したら、多分一発で付き合えますよ。

 なんなら多分、童貞捨てれますね」


「…え?よー君、やば。

 え?そんなに進んでんの?」


「まぁ、あれで気づかない人間は流石にいないですね」


「ん〜…。だからなんで付き合わないの?」


「しつこいですね?そんなに知りたいんですか?」


「知りたーー」


 ピロロン。

 助かった。来店だ。


「いらっしゃいま…せ………まじか」


「いらっしゃいませ〜。…ん?あれ?よー君?どしたん?」


「いえ。すみません。すぐ行きます」


 なんでここに来んねん。教えてないのに来るなんてストーカーかよ。


 どうやって知った?尾けてないのは確認した。

 ここで働いていることを知っているのは……ああ、先生か。


 あの女、やりやがったな。


 まぁいい。


「お席にご案内致します。

 ご注文が決まりましたら、お呼びください。

 それではごゆるりと、午後の時間をお過ごしください」


 お決まりのセリフを告げて、優子さんのところへ戻る。


「ねぇねぇ…!あの子、すごい綺麗な子じゃない!?(小声)」


「ええそうですね。見崎七瀬は学校一美人とも言われていますから」


「…知りあいなの!?(小声)」


「その話は後でします。今は静かにしていてください」


「い、いつになく辛辣だなぁ…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。