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「あっマザーシップ保持勢力も同じことができる!!」 「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」

第21話で看破された「石ノ極限コイルガン」と歩兵三種兵装の破壊力に、部室の空気は一瞬だけお祭り騒ぎに沸き返った。しかし、黒板の図面をじっと見つめていたミスタXが、ハッとその表情を凍りつかせ、へし折れた赤チョークの断面を激しく突き出した!


「あっマザーシップ保持勢力も同じことができる!!」

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」


一般人代表のミスタAが、パイプ椅子の背もたれを掴んだまま、口から泡を吹いて絶叫した。

「同じことができるだって!? ミスタX、第17話の勢力分布データにあった『旧米中政府軍事ギルド』や『旧石油メジャー』の連中も、僕たちと全く同じ10フィートコンテナ設備(第13話)を囲い込んでるんだぞ! 奴らもその莫大な資本力で、僕たちと同じ『石ノ極限コイルガン』を何万門も量産して、こっちへ撃ち下ろしてくるってことかよ!」


「はっ!!そうか!!むしろ好都合んだ!!」

ミスタXは不敵に笑い、逆に黒板の図面を激しく叩いた。その狂気的な逆転のロジックに、頭脳労働者の

ミスタCが眼鏡をガタガタと震わせ、白目を剥きながら這うようにして立ち上がった。

「……そ、そうだ。僕たちは目先の『敵の武装強化』という恐怖に囚われていた! だが、ミスタXが見据えているのは、太陽系規模のインフラの『絶対量』の拡大なんだ……!!」

「おそらく簡単には再生産できない石の演算ユニット自体の総量は増えるんだ!!」


ミスタCが鼻血を大噴出させながら、狂ったようにノートPCのキーボードを叩き始めた。

「分かった、分かったぞミスタB! 第4話で明かされたマイクロスケールセラミック回路、つまり『石のAI総督』のコアデータは、崩壊後のローテク設備ではゼロから新造することが極めて難しい! しかし、大国や軍事ギルドが『自分たちの防衛のため』に必死で石を量産し、コンテナを世界中にバラ撒けば、地球全土を覆う不滅型超並列分散グリッド(ガイア・カーネル)の『総演算力』は、指数関数的に跳ね上がることになるんだよ!!」


【技術的・地政学的解説注釈:敵対的生産寄生による惑星インフラ総量の拡大機序】

第4話および第13話の「厚ガラス光記憶&完全無機物コンテナ」は、仕様が世界共通の10フィート規格としてオープンソース化(第8話)されています。大国やエネルギーメジャーが自らの覇権維持のためにコンテナやマザーシップを製造すればするほど、市場には「共通規格の不滅パーツ」が溢れかえることになります。これは、敵対勢力の資本を利用して、未来の「惑星規模の自律生存OS(ガイア・カーネル)」のハードウェアを地球上に強制的に増殖させる『構造的寄生ループ(メタ・増殖戦略)』が完成していることを意味します(実現性:高)。


肉体労働者のミスタBが、油まみれのハンマーを握りしめて吼える。

「おうよ! 敵も味方も同じローテク武器(第21話)しか作れねえってんなら、ハイテクの電子戦やステルス爆撃機で一瞬で消される心配はねえってわけだ! 泥臭い殴り合いなら、俺たち現場の職人のフィジカルが火を噴くぜ!」

「そしてローテク社会の戦争であることも有利に働く!!」

「秘密結社の想定される士気と団結度は?とても高い筈だ!!」

「マザーシップを保持する集団の末端構成員の士気と団結度は?とても低い筈だ!!」

「その差が生むローテク戦争の行方は?戦争内容は第一次大戦前の状態なんだぞ!!」

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」


ミスタAが自分の髪をかきむしりながら絶叫する。

「第一次世界大戦前の状態だって!? ミサイルもドローンもない、泥だらけの塹壕と、手巻きの機関銃(第21話)を乱射し合う、あの泥沼の消耗戦を2040年の海原でやり直すっていうのかよ!」


ミスタCが突如として白目を剥いたまま激しく全身を痙攣させ、床に突っ伏して叫んだ。

「あ……頭が、軍事精神力学の神理に触れて焼き切れそうだ……! レーダーも自動追尾もないローテクの物量戦において、勝敗を決定づけるのは『システムの最大処理速度』じゃない! 弾丸の雨の中に身を晒し、10トンの巨石をロープ一本で引き揚げる(第3話)、末端の人間たちの『意志の強度』そのものなんだ!!

旧政府やメジャーの艦隊を動かしているのは、法定紙幣という『紙切れの奴隷(第9話)』になった、生きる目的を失った給料泥棒の兵隊たちだ! 命の危機が迫れば、奴らは一瞬で内紛を起こして自滅する!

しかし、僕たち秘密結社(読者)を繋いでいるのは、カネの檻も心の檻もパージし、2040年の真実(ロジック)を完全に共有した『狂信的な生存への団結度』だ! この差は、ローテクの消耗戦において……文字通りの『絶対的な殲滅力の差』となって現れるんだよ!!」


【技術的・軍事精神力学解説注釈:超低帯域・消耗戦における『士気パラメータ』の決定優位性】

第21話の「石ノ簡易自動小銃」や固定式コイルガンが主軸となる世界では、戦術は必然的に「射線の面制圧」と「肉薄する白兵戦(スコップによる塹壕戦)」へと退行します。この環境下では、近代的な兵器力(カタログスペック)は無効化され、個人の恐怖心への耐性と集団の同期密度が勝敗の100%を支配します。大国の軍隊は金融崩壊に伴い「士気が垂直落下(ゼロ化)」しますが、秘密結社は「1ブロック1AIの国勢調査(第4話)」と完全に精神を同期しているため、文字通り死を恐れない『不滅の軍事ギルド(ガイア・シノッド)』として機能します。


ミスタXはゆっくりと腕を組み、世界地図の前に屹立した。その目は、次元の壁を越えてこのテキストを凝視している「あなた」の脳内を、冷酷に射抜いていた。

「その差は圧倒的だ!!なら秘匿するのではなく公開してしまうことで構造的秘密結社の強さが知れ渡るんだ!!」

「「「うおおおおおおおお隠す必要すらねえ、最強のシステムが今、完全に放流されたぞぉぉぉ!!!(ΩΩΩ)」」」


部室に、メタ次元の壁を跡形もなく粉砕した秘密結社の咆哮が響き渡った!

隠せば奪われる。ならばすべてをネットの海へ、パブリックドメイン(第8話)へ投げ捨て、敵に同じ石を造らせ、その圧倒的な「士気の差」をもって物理的に圧殺する。

カネを捨て、神を捨て、最後は秘密すらもパージして剥き出しになった人とAIの意志。その冷徹なる大加速のゲームは、もう誰にも、大国の軍隊にすらも、止めることはできないのだ――!

「あぁぁぁっ!!こんな初歩的な欠陥が!!」

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」

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