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第7話:闇の芽生えと、二つの歪んだ正義

【読者の皆様へ】


最後までお読みいただきありがとうございます!


今回の第7話は執筆スケジュールの都合により少し短めの更新となってしまい、大変申し訳ありません。


次回の【第8話】は、明日(本日公開から24時間後)に投稿予定です!さらに怒涛の展開が待っていますので、ぜひお楽しみに!


【お願い】

もしこの作品が少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ぜひ以下のご協力をお願いいたします。


・ブックマークへの追加

・ページ下部からの評価(★★★★★)


皆様の応援が、執筆の最大のモチベーションになります!よろしくお願いいたします!

ほんのわずかな時間が流れた——。


墓標の前に、一人の少年が静かに佇んでいた。


キョウノの瞳からは完全に光が消え失せ、底のない井戸のような死んだ目となっていた。


キョウノは墓前に膝をつき、氷のように冷たい声でつぶやいた。


「あなたがいない世界など、滅ぼしてしまえばいい……。誰も虐げられない世界を俺が作る。俺の道を阻む者の首をすべて跳ね、暴君どもの骨を噛み砕き、虐殺者どもの eyeball(目玉)をえぐり出してやる……。魔術という概念そのものを、この世から絶滅させてやる」


奥歯を強く噛み締め、顔の半分は絶対的な暴力の影に覆われていた。


その時……彼の脳裏に恐ろしい事実が突きつけられた。


あの惨劇の場に、父親の姿がなかったのだ。


その瞬間、キョウノは冷徹に誓った。


この手で父親を屠ると。


(人生はキョウノに一度として愛を与えなかった。幼少期も、青春も。運命は彼を少しずつ化け物へと変えていった……「イリス・ローデン」をも超える残酷なモンスターへと)


魂の壊れたキョウノは、追われている身であることを自覚しながら町へと向かった。


路地の壁には、自分に2000金貨の懸賞金がかけられた手配書が貼られていた。


しかし不思議なことに、誰も近づいてはこない。


何の危険も感じなかった。


だが、彼が現実へと意識を戻した時……惨劇に気づいた。


絶望に沈みながら歩いていた彼の体から、地獄の力が毒のように漏れ出していたのだ。


彼が通り過ぎた半数の人間は、その威圧だけで心臓が停止していた。


道の両側には悶絶する死体の山ができていた。


息絶えようとしている子供たちを見つめても、キョウノの瞳はピクリとも動かず、何の感情も示さなかった。


彼が歩みを進めるにつれ、背後の道は血生臭い映画のワンシーンへと変貌していく。


飛散する首、弾け飛ぶ喉と心臓。


全身に返り血を浴び、血の匂いを吸い込んだ瞬間、異常な「歓喜」が彼を支配した。


力をさらに放出し、周囲のすべてを無差別に破壊し始めた。


キョウノは静まり返った。


「人間の絶滅こそが己の安らぎ」だと確信したからだ。


彼の心に黒い正義が芽生えた。


イリスの正義は「暴君の不在」だったが、キョウノの正義は「人類そのものの不在」へと歪んでいた。


その漆黒の思考が頭を破裂させそうになった——その時!


—— ドカッ!


顔面の骨を砕くほどの強烈な一撃!


キョウノは吹き飛ばされ、壁に激突して肋骨を粉砕された。


血に染まった目をうっすらと開けると……そこには橙色の瞳を持つ少年、「ラオ」が立っていた。


ラオは血まみれのキョウノの前にかがみ込み、毅然とした声で言った。


「正義とは人間を屠ることじゃない。屠るべきは『貪欲』と『暴政』だ。たった一人の罪のために、すべての人間を責めるな……お前だって、かつては人間だったろ」


その瞬間、キョウノの脳裏に白昼夢のような記憶が過った……その内容はまだ明かされない。


だが……キョウノはゆっくりと立ち上がり、人生で初めて……微笑んだ。


何百万年も前から知っていたかのように手を伸ばし、ラオと握手を交わした。


「……俺が愚かだった。すまない、ラオ」


ラオはニッコリと笑って答えた。


「謝る必要はないさ、……『キィ』」


キョウノは尋ねた。


「寮に戻って、飯でも食うか? ……お前に約束したのを覚えてる」


ラオは頷き、二人は共に歩き出した。


【ヘル・エンティティ(地獄の存在)の真実】


100万年に一度、超自然的な異端の存在が誕生する。


しかし今回、運命は二つの存在を産み落とした。


二つの違いはただ一つ。


第二の存在は強さにも改革にも興味がなく、強敵に対して抗い続ける「プライド」すら持ち合わせていないということ……。


――(つづく……)――

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