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『絆の拒絶と血塗られた覚醒』

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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次回の第16話もお楽しみに!

異形へと変貌を遂げたラオは、ゆっくりとナオに向かって歩を進めた。

その圧倒的な異形を前に、ゼノスの瞳は恐怖に染まり、なりふり構わず叫んだ。


「ナオ……逃げろ!! 逃げるのだ!!!」


その瞬間、異形の体がドクリと脈動した。

次の刹那、ナオの両腕と両脚は影も形もなく消滅し、無残に地面へと崩れ落ちた。

四肢を失い倒れ伏すナオへ、異形のラオが静かに近づく。彼はナオを軽々と持ち上げると、その鋭い手を容赦なく胸元へと突き立て、その『核(コア)』を鷲掴みにした。


ラオの手に力がこもり、核が粉々に砕け散ろうとしたその時——。


「……やれ」


血を吐き出しながら、キョウノが絶え絶えの声でラオを見つめていた。

「……それで俺の苦しみも終わる。やれ……ラオ」


その言葉に、異形の動きがピタリと止まった。

異形だった顔が歪み、徐々にラオの本来の素顔へと戻っていく。ラオは温かい眼差しでキョウノを見つめ、静かに微笑んだ。


「……だが俺は、お前に死んでほしくない」


その言葉は、キョウノの凍りついた心を強く揺さぶった。

——しかし、その感動の瞬間は凄惨な音と共に打ち砕かれる。


激しい衝撃がラオの無防備な顔面を直撃し、彼の頭蓋骨を粉砕した。

崩れ落ちる視界の中、ラオの目に映ったのは、己の返り血で両手を赤く染めたゼノスの姿だった。


ゼノスはニヤリと歪んだ笑みを浮かべると、己の手についたラオの血を舐めとり、一気に飲み干した。

直後、ゼノスの体が狂乱するように脈動を始める。その全身は禍々しい紅蓮の鎧へと変貌を遂げていった。


重苦しく響く声で、ゼノスは嘲笑う。


「ガキども……本当の『紅蓮の力』の使い方というものを、貴様らに教えてやろう」


——つづく

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