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断罪された公爵令嬢は、完璧であることをやめました  作者: 月影 すずり


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120/126

第120話 踏み出す一歩

 「責任を取れ」


---


 その言葉は、


 まだ残っていた。


---


 評議会の空気は冷たい。


---


 誰も動かない。


 誰も引かない。


---


 ただ、


 線だけが引かれている。


---


 対話か。


 排除か。


---


 私は立っている。


---


 もう、


 引けない場所に。


---


「では」


---


 クラウスが口を開く。


---


「確認する」


---


 一拍。


---


「ガルンとの対話を選ぶのか」


---


「はい」


---


 即答する。


---


 迷いはない。


---


 リアが言う。


---


「その場合」


---


「連合の方針に反する」


---


 当然だ。


---


 イェルクが続ける。


---


「つまり」


---


 一拍。


---


「単独行動だ」


---


 沈黙。


---


 それは、


---


 切り離しに近い。


---


 レオンが一歩出る。


---


「俺たちも行く」


---


 短い言葉。


---


 だが、


 空気が揺れる。


---


 マルタも言う。


---


「一人じゃない」


---


 ルーカが笑う。


---


「面白そうだしな」


---


 その軽さが、


 逆に重い。


---


 クラウスが言う。


---


「許可はできない」


---


 当然だ。


---


 だが、


---


「求めていません」


---


 私は言う。


---


 沈黙。


---


 完全に、


 線が引かれる。


---


 イェルクが言う。


---


「ならば」


---


 一拍。


---


「責任はすべて負うことになる」


---


「分かっています」


---


 その言葉で、


 すべてが決まる。


---


 リアが言う。


---


「戻れませんよ」


---


「ええ」


---


 一拍。


---


「戻るつもりはありません」


---


 静寂。


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 もう、


 同じ場所にはいない。


---


 連合の一員でありながら、


---


 同じ方向を見ていない。


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 それが、


---


 決定的だった。


---


 クラウスが言う。


---


「では」


---


 一拍。


---


「連合は予定通り動く」


---


 排除。


---


 それが、


 正式に決まる。


---


 私は頷く。


---


「こちらも動きます」


---


 同時に。


---


 同じ場所に向かって。


---


 違う目的で。


---


 外に出る。


---


 空気が変わる。


---


 もう、


 戻れない。


---


 レオンが言う。


---


「本当に行くんだな」


---


「ええ」


---


 一拍。


---


「見ないと」


---


「何を」


---


 私は答える。


---


「制度の外を」


---


 風が吹く。


---


 三か月。


---


 残り、


---


 わずか。


---


 だが、


---


 その中で、


---


 すべてが変わる。


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 馬を用意する。


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 動きは速い。


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 中央と同じだ。


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 だが、


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 目的は違う。


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 守るためではなく、


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 知るために。


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 レオンが乗る。


 マルタも。


 ルーカも。


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 誰も止めない。


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 止められない。


---


 連合の門を出る。


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 背後に、


 視線を感じる。


---


 敵ではない。


---


 だが、


---


 味方でもない。


---


 その間に立っている。


---


 それが、


---


 今の自分だった。


---


 前を見る。


---


 ガルンの方向。


---


 そこに、


---


 答えがあるかは分からない。


---


 だが、


---


 見なければ、


---


 選べない。


---


 馬を走らせる。


---


 風が強くなる。


---


 制度の戦いは、


---


 次の段階へ進む。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


ついに主人公が“行動”を選び、物語は完全に次のフェーズへ入りました。

ここからは、連合とガルン、そしてその間に立つ選択がぶつかっていきます。


もし続きが気になると感じていただけたら、ぜひブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次話では、ガルンで待つ“答え”にさらに踏み込みます。

ここから一気に核心に近づきます。

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