表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
選律の星環譜  作者: 刹那
48/67

文祭本番

朝。正門前の歩道がふわっとざわつく。

立て看の横に一足幅点線、案内卓に卓上ベル、胸ポケットにはA6来場カード。講堂と食堂に横断幕。

準備は昨夜までに終わってる。今日は——本番!


掲示が三枚、赤字で補強されている。


【来場者ガイド】

最後で数える/前後半拍/退避=一足。運用帯=デモ/列、休憩帯=飲食/観覧。E-12b(二拍)。

手サイン=運用外→口で三語。


【外枠】角>影>中点/縞は見ない→外枠角/切替=二拍頭。


【三語最小**】『OK、進め』/『白線、見て』/『合図→止まる』


(胃評議会は焼きそばとりんご飴を強く推してくる。……保留!)


司会は三ノ宮。設計はミレイユ教官。志水は備品、ルナは広報。

ゲート班=楓・真白、講堂班=俺・黒鐘イツキ、食堂班=長谷・志水。



◆四問で固定(祭本番)



ルナが短く整える。

「対象=来場者+案内生、場所=正門/講堂/食堂、主体=実行委+生活指導、時間=本日終日」


三ノ宮が三行で上書き。


『最後で数える』


『前後半拍』


『退避=一足』


(中身はいつも通り。見せ方だけ祭モード)



◆正門:オープン!



チン。A=俺、半拍沈黙→三語で誘導。「足、ここ」


先頭の親子が一足幅に**±0.5目盛りで収まる。チンチン。B=楓、「OK、進め」。

行列が詰まらない**。チンチンチン。C=真白、終端前に「合図→止まる」——EP-1。


色カード(理解):緑52%/黄41%/赤7%(初回としては上々)


小事件:先生の“手で丸”


誘導で手で丸が上がりかける——楓が三語で先回り。「口で三語」。

先生、「こちら、どうぞ」に切替。干渉−1→回避。


小事件:拍手の波(E-12b)


開門の拍手がばらけて混ざる。俺は最後の音の終わりから二拍静止。続く列も止まる。再開。延長不要。


—ゲートは流れた。



◆講堂:デモ回(30分ごと)



舞台前に黒円+四角白点+退避線。背後に三行横断幕。


前静0.5拍→ベル1/2/3→後静0.5拍で交互一本。


A=俺:二拍末尾にEP-1「時間の穴→静止」。


B=イツキ:0%で通し、角=左上は最初だけ視線で示す。


C=楓:交代の二拍に「交代=角」。


反射→角順位


客席の銀風船が日を返して上辺がまぶむ。二拍頭で右上へ切替。全員そろう。誤読なし。


拍手早打ち(E-12b)


最後の合図の0.3秒後、小学生が先走り拍手。ルナが半拍沈黙→三語。「拍手、後で」——会場がふふっと笑って二拍。再開。


講堂ログ:誤読0/E-12b×1(拍手)/切替=二拍頭100%



◆食堂:屋台ラッシュ!



入口の一足幅点線、各屋台の机白点(四角)、卓上ベル。


落下音トング→二拍。


来場者が白点を凝視→長谷が三語「白線、見て」。


スマホ照射(“撮影のため!”)→名目干渉−2で休憩帯へ誘導。志水が位置マーカーで**+1**の支援。


列幅は**+半目盛り補正を二箇所**追加。**一足幅=±1目盛り以内=92%**に上昇。


食堂ログ:誤読0/干渉−2→回避/EP-1「交代=角」一回(長谷)



◆中盤イベント:太鼓行列(音の山)



校庭側からドン…ドドン!が近づく。講堂/食堂/ゲートに同時で届くタイミング。


胸の中にポコン……。


A:続ける / B:E-12bで二拍静止(全班)


「B。二拍」


—インカムで短語記述だけ。「太鼓→二拍」。三場とも最後→二拍で静止。


ログ:E-12b×1(全班同期)/被りなし。



◆午後:混在対応(影と縞)



雲が出て、講堂の窓影がゆっくり流れる。

A=俺は二拍頭で中点へ落として流れを吸い、B=イツキは角=右上を維持。

C=楓は縞に吸われかけ、「外枠、角」で戻す。誤読なし。


色カード(来場者):緑64%/黄31%/赤5%(午前→午後で+12pt)



◆休憩帯(屋台の端)



真白が水分+タオルで**+1**。楓は焼きそば半分で**+1**。胃評議会はりんご飴に可決。甘い。黙る。



◆仕上げ:クロージング一本(講堂)



夕方。最後のデモ。1→2→3。前後半拍→最後→二拍。


A=俺:合図後にEP-1「前後半拍」。


B=イツキ:0%で通し、方位は記述のみ(『影=南濃』)。


C=楓:二拍末尾でEP-1「時間の穴→静止」。


講堂ログ(最終):誤読0/E-12bなし/切替安定



◆集計(文祭・一日目)



志水が板書する。


R-12(ALT-02通算:文祭本番)


誤読:0(全デモ・全列)


一足幅(列):92%(±1目盛り以内)


色カード(来場者):緑64%/黄31%/赤5%


例外:E-12b×4(ゲート拍手/講堂拍手/太鼓同期/落下)※延長不要


干渉:手サイン×1/照射×1→言い換え&休憩帯で解消


EP-1:『合図→止まる』『交代=角』『時間の穴→静止』『前後半拍』を被りなしで運用


三ノ宮がスタンプを押す。「文祭本番:合格。カード→線→三語、効いた」


ミレイユが二行で締める。


『切替=二拍頭』


『曖昧→三語』


—黒鐘イツキは会釈だけして、人波に消える。視線はこちらを見ない。

でも、前後半拍の沈黙だけ、きっと同じだった。



◆掲示(来場者向け・最終)



【来場者へ】

最後で数える/前後半拍/退避=一足。運用帯=デモ/列、休憩帯=飲食/観覧。

E-12b(二拍)。手サインは使わず、口で三語。



◆廊下(二択)



夕暮れのポスターがぺたと鳴る。屋台の明かりが点きはじめる。胃評議会はりんご飴→満足。


胸の中にポコン……。


A:この学園で静かに暮らす / B:全力で勝ちにいく


「保留」——祭の速度も、やっぱりちょうどいい。たん、たん、たん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ