二日検収
朝。薄曇り。ポスターの角がぺたと静かに戻る音。
机の上にA6来場カードの残り束、足型写真、細テープ(+半目盛り用)、卓上ベルの替え。
今日は二日目の朝イチ検収だ。
掲示に小紙が一枚、赤字で足された。
【二日検収】
カード→線→三語の順を再確認。角=最初→必要時/切替=二拍頭/E-12b(二拍)。
手サイン=運用外。
(“本番”は続く。胃評議会はおしるこを要求。温かいの、いいね)
司会は三ノ宮。設計チェックはミレイユ教官。志水が保守カードと補填物資、ルナが色カード。
楓・長谷・真白は各拠点巡回。見学の端に黒鐘イツキ。会釈は監督者へだけ。こちらは見ない。
いつもどおり。
◆四問で固定(二日目)
ルナが短く整える。
「対象=三拠点(正門/講堂/食堂)、場所=各運用帯、
主体=実行委+生活指導、時間=開場前の40分**」
三ノ宮が三行で上書き。
『最後で数える』
『前後半拍』
『退避=一足』
(中身は変えない。戻す→整える→増やしすぎない)
◆正門:ラインのドリフト修正
一足幅点線が横断歩道側で**−0.5目盛り**狭い。掲示は無事、Pマークも所定。
胸の中にポコン……。
A:口で誘導 / B:+半目盛りで物理補正
「B。物理」
楓が**+半目盛りを差し足し。真白が足型写真の矢印を太化**。
列の体験リハで親子が**『大丈夫?』**と言いかけ——
俺が半拍沈黙→三語。「OK、進め」
ログ(正門)
幅誤差:−0.5→±0(二箇所)
三語置換:『大丈夫』→『OK/不要』
A6カード:残数312→補充500(広報)
—スタンプ、ぽん。
◆講堂:横断幕と反射源
横断幕の端が反って光を拾う。客席の銀風船が3つ復活。
胸の中にポコン……。
A:そのまま / B:反射源→移動/幕端→マグで抑え
「B。抑え」
長谷がマグで幕端を平らに、志水が風船を休憩帯へ移動(+1)。
ベル試打→1/2/3で交互一本の短い通し。A=俺は最初だけ視線で「角=左上」。B=イツキは0%。
C=楓は二拍末尾に「時間の穴→静止」でEP-1。
ログ(講堂)
反射:消失(幕端抑え/風船移動)
切替テスト:二拍頭=100%(必要時)
EP-1:達成×1(被りなし)
—スタンプ、ぽん。
◆食堂:屋台まわりの油膜→拭き
机白点(四角)の上辺が薄く滲む。原因は油膜。列の一足幅は**+0.5広がり箇所が二つ**。
胸の中にポコン……。
A:流す / B:拭き→角順位テスト / C:+半目盛り補正
「B→C」
真白が中性洗剤で拭き(+1)。志水が霧吹きで軽い滲み再現→俺たちは二拍頭で右上へ角切替。
その後、列は**+半目盛りで±0**に戻す。
ログ(食堂)
滲み対策:拭きで解消→再現テストOK
角切替:左上→右上(二拍頭)
幅誤差:+0.5→±0(二箇所)
—スタンプ、ぽん。
◆共通:手サインの芽と静足
ボランティアの上級生が親指サインを上げかける。もう一人は床がキュッと鳴る靴。
胸の中にポコン……。
A:流す / B:口で三語/静足=母指球優先
「B。言い換え+静足」
楓が半拍沈黙→三語。「口で三語」——親指は降りる。
靴は母指球優先に体重移動を変え、鳴り0。E-12bは使わない(自発音=運用内)。
ログ(共通)
干渉:手サイン×1→言い換えで解消
足音:静足で解消(踵薄)
◆掲示の小差し替え(1.0b)
来場カードの裏にE-12b例を小アイコンで追加(拍手/落下/ベル/太鼓)
Pマークの色味を強めに(遠目からでも帯が分かる)
足型写真に**『半拍→置き直し』**の小吹き出し
三ノ宮が判を置く。「1.0b、適用」
◆仕上げ:開場前の一本だけ
講堂前でミニデモ。1→2→3。前後半拍→最後→二拍。
A=俺:合図後にEP-1「前後半拍」。
B=イツキ:0%で通し、方位は記述のみ(『影=南濃』)。
C=楓:交代の二拍にEP-1「交代=角」。
正門側から拍手の試打が漏れる——最後の音の終わりから二拍。再開。
集計(朝イチ)
R-13(ALT-02通算/二日検収)
誤読:0
一足幅:±0(検収時点)
例外:E-12b×1(試打拍手)
干渉:手サイン×1→口三語/足音→静足
三ノ宮が二行で締める。
『カード→線→三語』
『切替=二拍頭/最初だけ→必要時』
(戻した。整えた。増やしすぎなかった)
◆廊下(二択)
開場のベルが遠くでチン。胃評議会はおしるこに満場一致でにっこり。
胸の中にポコン……。
A:この学園で静かに暮らす / B:全力で勝ちにいく
「保留」——今日も短く見せて短く動く。速度は、これでちょうどいい。




