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MY STORY  作者: とえまる
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28/32

子ども

そして葵と犬太は結婚式を挙げた。


『栞さん!!』

披露宴のときに栞さんが他のボスの方と来ていた。

『葵ちゃんおめでとう〜!絶対に犬太くんと結ばれると思ってた〜!あとお腹に赤ちゃんいるんでしょ〜?』

葵のお腹には新たな命が芽生えていた。

『はい!まだまだ小さい命ですけどね』

葵はお腹を摩った。

『これからどんどん大きくなるよ〜!赤ちゃん産まれたら子育て頑張ってね!』

『ありがとうございます!』



結婚式を挙げて2人は新婚旅行に行った。

犬太は学校の資格を取り、小学校の先生になった。

それから数ヵ月後の朝

犬太が支度家を出るとき


『もうやだ!!』

リビングから葵の叫び声が聞こえた。

『葵!?』

そこには泣き崩れている葵の姿があった。

『どうした?』

犬太は葵に近寄ると葵の背中を摩った。

『なんで私ばっかりなの………!ねぇなんで!』

葵は大泣きしながら犬太に問いかけた。

『なんでって…なにが…?』

『赤ちゃん産むの怖い…。なんで犬太は仕事ばっかり行っちゃうの!?私のこと嫌いなの……!?』

葵は号泣していた。

『仕事はしょうがないだろ…。葵のこと愛してるよ…』

犬太は驚きのあまり言葉を投げかけることしかできなかった。

『いつ痛いのくるかわからないから怖いよ…。』

葵はまだ激しい陣痛がきたことがなかった。だからいつ陣痛がくるかわからなくて恐怖しかなかった。

『大丈夫、大丈夫。また帰ってきたら一緒にいられるから』

葵は落ち着くと犬太から離れて立ち上がり、玄関まで犬太を見送った。



『東山くん元気ないね〜。奥さんのことだったら俺が話のるよ?』

放課後、子どもたちが学校に帰り、先生だけが残った職員室で同じ学年の先輩が話しかけてくれた。

『あぁ。ありがとうございます…。実は今朝、僕の嫁が急に泣き出して「なんで仕事ばっかり行っちゃうの?」とか「私のこと嫌いなの?」って号泣して「出産が怖い」って言ってるんです…。それで今日遅れちゃって…。』

『それ、俺の嫁もあったよ?』

『え!あるですか!?なんか病気なんですかね…?』

『俺も詳しい事はわからんが、妊娠中の女はみんなそんなふうに精神状態が不安定になるらしいぞ…。それをマタニティーブルーっていうらしい』

『マタニティー…ブルー…ですか…』


『そう。俺も心配で医者に聞いたんだ。出産前と出産後、急に落ち込んだり、イライラしたり、意味もわからず泣いたりするって言ってたぞ。俺も当時は大変だったよ。子どもと一緒に夜泣きするし、八つ当たりしてくるし。こっちもたまにイライラしたけどやっぱり1番辛いのは痛い思いして出産する嫁の方だって気づいたんだ。これから大変かもしれないけど頑張れよ。』


先輩は犬太の肩を叩いて行ってしまった。

『(1番辛いのは葵だよな)』



犬太は仕事が終わると急いで家に帰った。

『ただいまー!』

扉を開けると夕食のいい匂いがした。

『おかえり』

葵はおたまを持ったままリビングからひょこっと顔を出してイヒヒと笑ってキッチンに戻っていった。

『(可愛い…)』

犬太は自室に行き、私服に着替えるとリビングに向かった。

『今日のご飯なに?』

『今日はね〜カレーだよ〜!』

『やった!』

カレーは犬太の好物だった。


『うっま!やっぱり葵のご飯が一番だな…』

『本当?嬉しいなぁ…。犬太、小学校どう?何年生担当だっけ』

『2年生。すっごい可愛いよ?たまに女の子が好きな男の子の話してて可愛いなぁって』

『へぇ…。うちの子は男の子かな?女の子かな?』

『俺は女の子がいいけど男の子もいいな。女の子だったら葵に似て可愛い子なんだろうなぁ。男の子だったら一緒に野球とかサッカーとかするのかな…?』

『もし男の子だったら犬太みたいにカッコよくて思いやりのある子なんだろうなぁ。女の子だったら人形遊びとかオシャレたくさんするのかなぁ…?』

2人は顔を見合わせて笑った。

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