いじめ〜3〜
葵は母に『今日は犬太の家に泊まる』と連絡して葵は犬太の家に泊まることにした。
『おじゃまします…』
葵は犬太の後ろで挨拶をした。
『婆ちゃん、俺らもう夜ご飯済ませてきたから作らなくて大丈夫。』
『わかったわ。それにしても犬太も女の子連れてきたのね…。ゆっくりしていきなさいな』
犬太の祖母が嬉しそうに葵を歓迎してくれた。
『俺の部屋、2階だから先に行ってて』
『うん…』
『明日祝日でよかったな…。んで今日の部活行く前どうしたんだ?』
『女の子3人が……私のこと蹴ったりして…』
葵はまた泣き出した。
そうすると犬太は葵を引っ張ってあぐらをかいて座っている犬太の上に座らせて葵を抱きしめるように腕を葵の前で組んだ。
『話、続けて』
『…それで…「なんであんたみたいな地味な子が東山くんと付き合ってるの」って言ってきて…意味わからなくて…』
『うん』
犬太は相槌をうちながら聞いていた。
『そしたら急にバケツいっぱいの水をかけてきて…』
『え…?』
『それで1人の子が私のお腹の上に足乗っけて………』
葵はまた号泣していた。
『「あんたなんか死んじゃえ」って……』
ついには顔を下に下げて『う…うぅ…』と声を漏らすほどだった。
『そんな酷いことされたんだな…』
犬太は葵の頭を撫でた。
『気づいてあげられなくてごめんな』
犬太は葵のことをギュッと抱きしめた。
『…なんで犬太が謝るの…?なんで……こんな私のことを選んだの?』
葵は自分に自信をなくしたように犬太に問いかけた。
『葵可愛いじゃん。それに頭いいし優しいし…地味なんかじゃねーよ。俺にとっては魅力的な女性にしか見えないけどなぁ』
犬太は二カッと笑った。
葵はどんどん体温が上がって湯気が立つんじゃないかというほど暑かった。
『明後日学校行った時、俺が言ってやるよ』
『ダメ!!』
葵は『あっ…』と両手で口を塞いだ。
『……殺されないって。殺されそうになったら俺が守るよ』




