2人の本当の姿
『柴田さん…いや葵はさぁ、けっこう地味なタイプの子?w』
犬太と放課後喫茶店で話していた。
『な、なにそれ!あの子達、いつもはあんなふうじゃないんだけど…。好意を抱く人にはあんな感じなんだよね。』
『キャーキャーうるさいんだよなぁ。だから人間の女…っ!!!』
彼は『しまった』とでも言うように口を抑えた。
『ねぇ、犬太…くん』
『くん付すんな。犬太でいいよ』
『わかった。犬太ってさ…犬…だよね?』
『……!!な、な!!!ちょ、店出るぞ!』
彼は葵の手を引っ張り、お金を払うとすぐ店を出て路地裏に向かった。
『どうしたの?』
『お前、なんでそれを…!』
『私も犬なの…』
『え…?』
犬太は目を見開いた。そうすると葵は煙に包まれ、彼女の姿は無く小さな豆柴が地面に4足で立っていた。
『お、お前…』
『ほら言ったじゃん』
犬太は葵の言葉を理解すると犬太も煙に包まれ大型犬に変身した。
『犬太は大型犬なんだ…狼みたい』
『お前、この事は親に言ってんのか?』
『言ってないよ』
『俺も。あのさこの街から抜け出そうぜ』
『は!?何言ってんの?!』
『司令…貰っただろ』
『そう…だけど…』
葵と犬太は生まれつき犬の能力を持っている。人間の他に犬の血も含まれていて、とある人物から司令を貰っていた。
その司令は『各国にいるボスに勝ち進む。勝てばリングを貰える。そのリングを首輪に付けて最後◯◯山の山頂に行き1番強いボスに勝つ』という司令だった。
『あれさ、よくわからなくて…。勝つって勝負はなにをするの?』
『戦うに決まってんだろ。噛み合い、取っ組み合いだよ。相手が5秒間そこで倒れたら勝ちだ。』
『ふーん。犬になると犬太ってクールだね』
『しょうがねーだろ!?血が違うんだよ!葵は変わらないんだな…』
『うん!』
『…まぁいい。支度するぞ…あ、LINE交換してなかったな。今日の夜9時にこの路地裏だ。忘れるなよ。まぁ俺が連絡すればいいんだがな』
『親に見つかったらどうしよう…』
『コンビニ行くって言って路地裏にこればいいだろうが…』
『あ、そっか。了解!何持っていけばいいの?』
『とりあえず首輪。』
『はーい!じゃあ…また!』
『おう』
2人は別々の道を歩いて帰った。




