家
そして◯◯山の最後のボスに勝った2人は人間の血だけを取り戻した。
そのまま2人は地元に戻ることにした。
『葵は…家帰る?』
『帰りたいけど…お母さんに怒られるだろうなぁ…それに友達とか野球部員の人とか監督とか…』
葵は頭を抱えて『いやだぁぁ』と嘆いた。
『まぁ、そうかもな。俺も葵の家までついて行っていいか?葵のお母さんと顔合わせたい』
『いいよ?』
『おう』
『ふぅ…来てしまった…』
葵の家の前まで来た。
ピーンポーン
『はい…』
元気をなくした母が出てきた。
『お母さん…?』
葵は声が震えた。
『葵…なの?葵!?!?』
母は思いっきり葵に抱きついた。
『心配したんだから…!もう帰ってこないって思ってたんだよ!?』
葵の母は涙を流しながら言った。
『ごめんなさい…。』
『もう…。って後ろにいる男の子は?』
お母さんの視線は犬太に向けられた。
犬太はビクッとして葵の母を見た。
『東山犬太っていうの…私の…彼氏…』
葵は頬をかきながら恥ずかしそうに言った。
葵の母も目を点にして犬太を見た。
『犬太は私のこと助けてくれたの!』
『東山犬太…です。葵の彼氏です…』
犬太はぎこちなく葵の母に挨拶をした。
『あなた……』
葵のお母さんは顔を下に向けた。
犬太と葵は喉を『ごくり』と鳴らし葵の母の言葉の続きを待った。
『あなた…なんていい人なの……!』
葵の母は犬太の手を両手に持って感嘆の声を上げた。
『え、あ…いやぁ…その…』
犬太は戸惑いながら言葉を探した。が、先に口を開いたのは葵の母の方だった。
『葵を助けてくれてありがとう…!それに葵の彼氏さんなんて…!葵は今まで好きな人も作らなければ恋愛の話をしてくれなくて…もう悲しんでいたんだけれどあなたが葵の彼氏さんだってきいてとても安心したわ!』
葵の母は目を光らせて言った。
『お母さん!余計なこと言わないでよ…!』
葵は恥ずかしさのあまり顔が赤くなると声が震えだした。
『あ…ありがとうございます…』
『これからも葵をよろしくお願いします』
犬太は葵の母にお願いすると目の色を変えて言い出した。
『はい。全力で葵のことを守ります』
『心強いわ…またお話聞かせて?』
『はい!』




