愛してる
それからたくさん旅をしてリングは10個中9個集まった。季節はすっかり冬で雪も降っていた。
『うぅ…寒い…』
『雪降るとさすがに寒いな…』
葵と犬太は最後のボスに向かおうをしていた。
『あ……』
歩いていると葵が足を止めて掲示板を見た。
その掲示板には『探しています』という題名と共に葵の顔写真と葵の詳細が書いてあった。
『お母さん、まだ探してるんだ…』
葵が旅をしてから8ヶ月経っていた。
『お母さんに…会いたいなぁ…』
『俺も会わせてやりたいけど、ここから地元に戻るのはかなり時間がかかる。』
『リング全部もらったら、地元に1回帰ってもいい?』
『いいぞ。俺も…ついて行っていいか?』
『うん!もちろんだよ!』
葵はニコッと笑った。
『よし!ボス戦まであと少しだ!』
そのまま2人は歩き出した。
『最後のボスは強い人…?』
『今までのボスの中で1番強い。俺も1回練習で相手をしてもらったことがあるがあいつにだけは勝ったことがない』
『犬太が勝ったことないなら私、勝てっこないよ〜……』
葵は『はぁ…』とため息をついた。
『今の葵だったら勝つチャンスはあると思うがなぁ。』
『怖いなぁ…。』
『今になって怖いってw 今まではすっげーよかったじゃん! 今まで学校とかで女子の行動見てるけど葵はなんでも行動に移すからすごいよなぁ』
『え…?どういうこと?』
『女ってさ、陰口コソコソ言ったり集団でトイレ行ったりしてあんまりいい印象なかったけど葵みたいに素直で優しい女初めて出会った』
『…急に嬉しいこと言わないでよ…恥ずかしいじゃん…』
葵は顔を赤らめて下を向いた。
『(可愛いな…)』
犬太もあまりの葵の可愛さに顔が火照る。
そして犬太は人間に戻ると葵を抱き抱えた。
『わぁ!どうしたの!?』
『足疲れただろ?俺が抱っこしていくよ』
『今日の犬太…いつも以上に優しいね…なにかあった?』
『特になにもないけど…なんか改めてさ葵のこと愛してるなぁって』
『ま、また!そ、そんな…そんな!嬉しいこと言われると恥ずかしいよ…』
葵はゆでダコのように顔が熱くなっていった。
『私も…犬太のこと愛してる…よ』
葵は犬太の腕に顔を埋めた。
『え、今なんて言った?』
犬太はわざと葵に聞き返した。
『き、聞こえてたでしょ!?何回も言わせないでよ…』
『わかったわかったw』
葵と犬太はそのまま最後のボスを目指した。




