また喧嘩ー2ー
『はぁ…』
また葵と喧嘩をした。
『(俺はただ葵に痛い思いをさせたくないのに…。あんなふうに自分勝手な行動するのが悪いんだよ)』
『犬太…か?』
後ろから犬太を呼ぶ声がした。そのまま後ろを振り返ると見覚えのある犬がいた。
『風丸…!』
そこには最初の路地裏で会った風丸の姿があった。
『おお!やっぱり犬太か!久しぶりだなぁ』
『なんでここに…』
『俺も旅してぇなぁって思ってたまたまたどり着いたのがここだったんだよ。そしたら犬太に会ったもんだからなぁ…って葵ちゃんはどうした?』
風丸は犬太の後ろをキョロキョロ見た。
『…実は俺と葵は付き合ったんだけど……』
『おおお!やっぱり結ばれると思ってた!それで葵ちゃんは…?』
『今日、葵と喧嘩しちゃって…俺が抜け出してきたんだ…』
『はぁ!?!?どんな喧嘩だよ…』
『それは…』
『なるほどなぁ。それはお前が悪い』
風丸は深く『うんうん』と頷いた。
『はぁ!?なんでだよ…』
『葵ちゃんは初めて自分でご飯を取りに行ったんだろ?それでちゃんとご飯を持ってくることができた。まずここで褒めてやんだよ…』
『でも…葵は大型犬と戦ってたくさん体が傷ついて…』
『だけど自分から立ち向かったんだよ。犬太にいいところ見せたいって。女はそういう生き物。』
『女は…そういう生き物?』
犬太は首を傾げて風丸に聞いた。
『女はすぐ泣くし、見せたがりだし、弱いし、勝手な行動することが多いからめんどくさいだろ?でも女は大切にするのが得意で、例えば人間でいうと化粧?かなんかも大切にするだろ?それと同じでお前のことも大切なんだよ。だから少し離れただけで悲しいし、辛いんだ。だから今、葵ちゃんは辛い思いをしてるんだと思うぞ』
風丸は犬太の目をしっかり見て伝えた。
『今からでも間に合うかな…』
『おう!もちろんだ!お前から仲直りしろよ!』
『風丸、ありがとう!』
犬太は走って葵のところに向かった。




