また喧嘩
次の日、朝
『栞、晩飯と寝床まで用意してくれてありがとうな。俺らこれからまたボスのところに行かなきゃ行けないんだ』
『もう2人とも行っちゃうの〜?寂しいいいいいいいいいいい!!』
『お前はボスの仕事があるだろ?』
『むぅ…。そうだけどぉ…。まぁ、早くリング全部獲得して能力を解除してもらうことがあなた達の目標なんでしょー?頑張って〜』
栞で手をひらひらとして別れを告げた。
『栞さん!ありがとうございました!』
『んわぁぁぁぁ!!葵ちゃぁぁぁん!!次のボス戦頑張ってね〜!!』
『はい!!』
葵はニコッと笑って返した。
それから葵と犬太は1日休まず歩いた。
そして夜。
『犬太ー。次のボス戦はどこ?』
『ここも少し遠いが太郎っていうやつのところだ。こいつは温厚でいいやつだから大丈夫だろ。』
バーッン!!
『雷!?!?』
葵は大きな音にビックリし、うずくまる。
『な、なんだ…?』
犬太も警戒心を抱いた。
『犬太!花火だよ!』
葵は空を見上げて嬉しそうに話しかけた。
『春なのに花火とは珍しいな…』
『わぁぁ……!ピンク…オレンジ…赤…緑……すっごい綺麗…』
『葵、行くぞ』
『うん…!』
数分後
『花火終わっちゃったね…』
『そうだな…。まぁ終わらない花火なんてのはないからな』
『犬太…』
『んー?』
葵の前を歩く犬太は止まらずに返事をした。
『……なんでもない』
『そうか。』
『………ねぇ』
『んー?』
『………お腹空いた』
その時ようやく犬太は足を止めた。
『ここの近くに食べ物売ってる店ないんだよな……』
『じゃあ、大丈夫。まだ頑張る』
『………おう、わかった。』
犬太は返事をすると前を歩き出した。
次の日の朝
『だから言ってんだろ!?!?俺がいないときにどこにも行くなって!!』
葵は1人で食べ物を取りに行こうとし、また大型犬にやられて体に傷を負い、犬太と葵は喧嘩になってしまった。
『だって昨日なにも食べてないんだもん!だから犬太の分も一緒に貰おうと思って』
『それは俺がやるから葵はやらなくていいって前も言ったろ!?』
『それはごめん…でも』
『でもってなんだよ…じゃあ、もうお前1人でなんでもできるんだな?それなら俺なんか必要ないよな!?』
犬太は怒りのあまり、葵を追い詰めた。
『そ、それは…』
葵もさすがに戸惑ってなにも言い返せなかった。
『なんだよ……何も言えないくせにそうやって強がって……!』
犬太は走ってどこかに行ってしまった。
『犬太…!』
最初のときの記憶が蘇った。
『また同じ喧嘩だよ…。』
葵は人間に戻って体育座りをし顔を埋めた。
『あんな言い方しなくてもいいじゃん…』




