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MY STORY  作者: とえまる
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11/32

恋

歩いていると大雨が降り出した。

『雨が強いな…。よしちょっと早歩きするぞ』

『うん』

ペースがどんどん早くなった。


『さすがにちょっと休むか…』

犬太と葵は屋根のある路地裏に行った。

ゴロゴロ…

『か、雷!?』

葵はうずくまった。

『雷苦手なのか?』

犬太は苦笑いして葵に聞いた。

『しょうがないでしょ!怖いものは怖いの…』

ゴロゴロ!!

『うわぁ!』

『今のは近いな…』

『もう怖いよ…』

葵は声が震えていた。

その途端犬太は人間の姿になり、あぐらをかいた。

『葵』

『なに?』

『その…ここに来ていいぞ…』

犬太はあぐらをかいた太ももあたりを指さした。

『え…?』

『犬のままでな!?人間のままではダメだから…』

『え…いいの…?』

『怖いんだろ…?だったら…別にいいけど…』

『………』

葵はそろーっと犬太の太ももに近づき、その場に座った。

『………』

『………』

『な、なぁ』

『はい!』

葵も健太も緊張していた。

『葵は…今のところ学校で好きなヤツとかいんの?』

『へ…?』

葵の心臓は痛いくらいになっていた。

『ご、ごめん!その…当分学校行ってないから忘れちゃうよな…』

『いるよ』

『え…』

葵は『クゥーン』と鼻を鳴らしながら言った。

『好きな人、でしょ?いるよ…』

『そ、そうなんだ…』

『犬太は…?あ、犬太は1日しか学校行ってないからわからないか…』

『俺、好きなヤツいる…』

『え!?誰!?』

葵が後ろを振り返ると葵は思わず人間の姿に戻ってしまった。

『あ!え、あ、ごめん!』

犬太のあぐらの上に葵が乗って犬太と向かい合わせになっている状態になった。

また、狭い路地裏だからか距離がとても近かった。

『別にいいけど…』

『それで好きな人誰!?』

『あ…お…』

ゴロゴロ!!!

『わぁ!!』

葵は雷に驚いて犬太の服を掴んで抱きつくような体制になってしまった。

『ご、ごめん!!!』

葵は離れようとした、が犬太は葵のことを抱きしめていた。

『え…?』



『葵、好きだ』



『え…!?』

葵は思わずまた聞き返してしまった。また抱きしめられたまま言われたため鼓動が速くなる。

『始業式のとき葵に一目惚れしたんだ…。好きだって…。葵の好きな人は俺じゃないかもしれないけど…俺は葵のことが大好きだから…』

『私も犬太のこと好き…』

『え…本当?』

『私も始業式のとき犬太に会って好きだって思ってだけど私可愛くないし頭だっていいほうじゃないし運動だって苦手だし…いいところないから犬太は私のこと好きにはならないって思ってて…でもやっぱり犬太のこと好きで…』

葵は感情のあまり泣いていた。

『葵のことたくさん知りたい。俺、葵が初恋の相手なんだ』

『え…私も犬太が初恋の相手…』

『奇遇だなw それでさ…葵のこと大切にするし幸せにもします。俺と付き合ってください』

『はい、よろしくお願いします!』

『よっしゃあ!!』

犬太は葵のことを強く抱きしめてキスをした。

『……!!』

『ごめん…つい嬉しくて…』

犬太は恥ずかしがっていた。

『ううん!w大丈夫!』

葵と犬太は恋人になりましたとさ…

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