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蒼い空のその下で  作者: 柊 ピロシキ
第二章 一学期
24/45

24. 柊降臨

「ラブフィフティーン」


私は聞いたコールに唖然としてしまいました。理由は簡単です。サーブを打ってベースラインで、ワンステップ入れたときにはダウンザラインに決められていたのだから。


「なんだ今の!さっきまでの高い軌道のスピンとは違うし、それに加えて今まで右でプレーをしてきた人だぞ!いきなりあんなのが打てるかよ!」


「まさかの事態ですね。今までの事実がひっくり返されているようなものですね。」


いや、それもそうだがもうひとつ加えるとすれば、異常なまでに美しいスイングとボールのコントロールだった。コートのベースラインとシングルスサイドラインの直角の場所に綺麗に入った。


こんなのと戦わなくてはならなくなったのか…………と感じてしまった。外に海外に出た方が良いのではないのか、そう思ってしまった。


…………………………………………………………………………………


やっぱり左で打ったことに関しての話題で盛り上がっちゃってるよ。ちょっと怖いけどやるしかないと思っている。


あやがサーブのモーションに入った。今までの流れだと、右利きに対してのバックの方向に打っていた。なので、フォアハンドに来るのがわかった。


もう一回さっきのがまぐれでないことを示さないといけないと思っていたので、今度はショートクロスにボールを叩き込んだ。


「よしっ!」


「あれは鬼か!?あんなところに入れられたらどんなに上位でも無理だよ。」


右で打つよりも左で打った方が感覚的にも心地よい。コーチに言われていた完全復活は、しっかりと果たせた。なら、フルボッコにしよう!スポンサーや他のひとが見ても文句を言わない形にしたい。


そこから行われたのは、全国区対全国区の戦いのはずなのにあり得ないほどの一方展開。


あやからしてはいきなり左でうちはじめてそっちの方が球もコントロールも、そして技術も急上昇していることに動揺していた。


「(何で、何であとから出したはずの左がここまで強いの?しかも、サーブの球種が増えてるのよ!)」


「(ヤバい!すごく楽しい!もうこれなら上を目指せるかも!)」


混乱しているあやと楽しんでいる柊。頑張って食らいついているあやを憐れに見るものや、フツーに全国区の人間を叩き潰そうとしている柊を恐れたり羨ましがったりする二つに会場が別れていった。


そして柊のサービングフォーザセットとなった。柊はひとつ考えた。すべてのポイントをサービスエースにして存在感を出そうと。


着実に決まっていくサーブ。あやにとっては知らず知らずのうちに進んでいたテニスのゲームと言う芸術。その事に関して、恐れと尊敬の念を持っていた。


「Game set and match.Won by 四柳.Count 7-5 6-0.」


「「ありがとうございました。」」

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

最近、テストと言う名の天敵が出没していてツラいです。

なんとか乗りきりながらも投稿していくのでよろしくお願いします。


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