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蒼い空のその下で  作者: 柊 ピロシキ
第二章 一学期
15/45

15. ほら、笑ってよ。

あのあと、自分が思っていたよりも号泣していたらしく目が腫れかけていた。


「柊ちゃん。いや、柊って言わせて。これからもよろしくね。あと、これ。冷やさないとあと残っちゃうよ。」


「ありがと。あやさん。「あやでいいよ。」分かったよ、あや。けど、皆に色々と伝えたいんだけれども、いいかな?」


「そうだねぇ。柊が良いならいいんじゃないかな?けど、焦らないでね。皆も困惑するかも知れないけど、柊は柊だから。」


「ありがと。あや。じゃあ、行こっ!」


そう言うことで僕は、新しい自己紹介をしなくちゃいけなくなった。


「皆!柊が落ち着いたから集まって。


柊、言いたいことを全て吐き出しちゃえ。私たちは、受け止めるから。」


「ごめんなさい。伝えられなかった事を伝えたいと思います。


知っている人もいるかと思いますが、全日本ジュニア優勝したのは、僕の双子の妹の椿で、この体も椿のものです。柊は男子のテニスプレイヤーでした。


事故によって、椿が脳死、僕は生命活動が危ぶまれる状況にあって、医者のかたが二人とも救うために脳移植をして、椿の体で柊と名乗っています。


騙してごめんなさい。」


「なんで、柊ちゃんが謝るの?柊ちゃんが話してくれたのは嬉しいよ!


でもね、辛い過去を話しているんだし、その体での戦績は柊ちゃんのものだから、私たちは騙されていない。だから、安心して。


あと、私たちはもう友達なんだから、オドオドしなくていいんだよ。」


「ほらね。私の言った通りだろ。柊は柊なんだから、誰も変なことは言わない。


ほら、笑ってよ。可愛い顔が勿体ないよ!」


嬉しかった。やっと椿からの呪縛からも逃れられたのだから。


嬉しくてニッコリしたら皆同時に顔が真っ赤になったけど、どうしてなんだろう?


「さあ、練習再開するわね。さっきと同じコートにはいって。柊ちゃんはあやと練習しながら、私たちにアドバイスちょうだい。」


「「「はい!」」」


こうして、新しい自分が歩み始めたのかなと思う。


「柊、私と試合してどこが弱いと思った?」


「ストロークとサーブはいいんだけど、ボレーかな?強みにしていたみたいで、最初のゲームから前に来ていたみたいだけど、打ち返すっていうより、弾いてたと思うからそこかな。


あとは、左右に振られると全てのボールがセンターに寄ったボールになってることかな。」


「ありがと。それ直すわ。」


そんなこんなで、僕の始業式の日が終わった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

これからもよろしくお願いします。

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