↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/55

第32話 決着


右手で、この手でぶん殴る。


二人は手を前に出し、受け止めようとする。


それが見えたのはほんの一瞬だった。


視界が全て真っ白になる。


二人がどうなったか全く見えない。


周りがどうなってるか全く見えない。


音も聞こえない。


完全なる無。


それでも、私は力を弱めない。


全部だ。全部を出す。全てをぶつける。


十馬が私を頼ってくれなかった悔しさも、


あんなに良い歌を作るのに、人を殺してしまうミラーへの怒りも、


心にあるものを全部力に乗せる。


「こんの・・・バカああああああああーーーーーーーーーーーー!!!」



挿絵(By みてみん)



私の力を出し尽くすと、光は消え、周りが見えるようになる。


「はぁ・・・はぁ・・・」


疲労感が凄い、私は思わず、地面に膝をつく。


「もう・・・うごけない~!!・・・」


手をつき、四つん這いになる。


その時、私の体から、四人の天使が、にゅっと飛び出してくる。


そして、四人が私の周りに、うつ伏せに倒れた。


「・・・大丈夫・・・?はぁ・・・はぁ・・・」


私が聞いても、四人はピクリとも動かない。


力を使い切ったんだろう。


私が顔を上げると、地平線に、穴が開いていた。


私の攻撃が、地面に水平に出来た大きな穴がどこまでも続いている。


そして、その穴の向こうに、花が見えた。

挿絵(By みてみん)


それは、巨大な、水晶の結晶のような半透明の花びらと、


金属でできた、銀の花びら。


あれを見た時、ああ、私は負けた。と思った。


二人で、力を合わせて、受け切った。その証。


負けたよ。君たちには。


例え、この後、殺し合うとしても、殺されるとしても、


二人で協力するほどに、願いを叶えたい。


そこまで、本当に、そこまで願いを叶えたいんだ。


わかったよ。十馬。ミラー。私は、諦める。


でも、私は、君たちの、それには、ついていけない。


・・・さようなら。私の友達。


さようなら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。