↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/55

第30話 友達と戦おう。


「私は四大天使に力を貸してもらって、悪魔を消しに来たのよ。」


私がそう言うと、一十の体から、にょきにょきと、悪魔が飛び出してきた。


挿絵(By みてみん)


アモン「ふざけるな!!何、四大天使全員で来てんだよ!!邪魔すんじゃねぇ!!」


ベルゼブブ「・・・死ね。」


マスターメビウス「天使の登場か、面白くていいじゃないか。」


ミラーの体からも、悪魔が飛び出してきた。


ミノタウロス「流石に四大天使全員はキツいねー。一人にしてくんない?」


リリス「久しぶりだね。何年ぶりか、相変わらず嫌な時に出てくるね。」


リリスがそう言うと、ポロロンとウクレレを弾く。



すごい、悪魔たちがギャーギャーいってる。やっぱり天使と仲悪いんだ・・・と思った。


私の体の中からも、天使がシュッっと飛び出す。


挿絵(By みてみん)


ミカエル「本来ならこの手で貴様らを完全に消滅させたいのだが、それをしないだけでもありがたいと思え。死ね。」


ウリエル「・・・死ね。」


ラファエル「文句があるなら勝ちゃいいだろ。バーカバーカ。死ね。」


ガブリエル「今回、手を貸すのはこの鷹宮つる、一人だけだ。死ね。」


ベルゼブブ「一角十馬。勝たなきゃ殺すからな。」


銀色の髪の悪魔がそう言うと、他の悪魔はそれぞれの体に入って行った。


それを見た後、天使たちも私の体の中に戻っていった。





・・・ほんの少しの静寂。


あまりの出来事に、現状を飲み込むのに、そこにいる三人が同じ時間止まった。


天使、悪魔、広がる荒野。あまりにも非現実的すぎる。


現状を飲み込めた一十から、口を開く。


一十「・・・お前が、天使を連れてくるとは、驚きだよ。」


ミラー「つる、貴方がまさか天使と契約したとはね。」


ボロボロの泥だらけのふらふらの二人が、私に向かって、戦う姿勢を取る。


私は、ドキッとした。


そう、私は二人を邪魔しに来た。邪魔者だ。


けど、今まで敵対してた二人が、なんの打ち合わせもなく、私を目標に定めた。


怖い。


つる「・・・私は、貴方たちが好きだよ。一十も、ミラーも。だから人殺しなんてしてほしくない。」


それを聞いた一十は、固まった。息を止めて、汗を流している。


一十「・・・そうだな。お前が、正しいよ。でもな、・・・そうだ。お前が正しいんだ。」


一十はそう言うと、手に、剣を作り出した。


やる気だ。自分が間違ってる、とわかってるのに、どうして?どうしてやめることが出来ないの?


ミラー「そうね。やっぱり、私は、私たちは間違ってるのよね。悪魔と契約して、人を殺して、願いを叶えるなんてね。」


ミラーは体に付いた泥を払っている。


白いワンピースは、茶色のまだら模様になっている。


ミラーの顔もドロドロ。長い髪の毛も、ぼさぼさだ。


けど、その目は、死んでない。ギラギラに光って、私を見ている。殺る気だ。


私は、2つ、大きく深呼吸をした。


本気だ。この二人は、本気なんだ。本気で私と戦う気だ。


こんな事は今まで経験したことがない。


16年生きてきて、そりゃ親と喧嘩したり、友達と喧嘩したりもした。


でも、本気で、殺す気でなんてやってない。


今、それを感じる。


本当に、自分の譲れないもののために、この二人は戦おうとしてる。


その意思が、私の全身の神経をビリビリさせる。


私は、自分で、そういう世界に足を突っ込んだんだ。


・・・私だって、譲れない。友達を、そう、二人の友達を、止めるために。


私は力を形にする。


一メートルほどの長さのハンマーを形にする。


例えこの新宿がぶっ壊れても、たとえこの東京が滅んでも、


私は、この二人を、止める。


私は、再び、渾身の力を込めて、二人に向けて、ハンマーを振り下ろした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。