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第29話 鷹宮鶴と四大天使の破壊力


アイツらを見つけるのは簡単だった。


だってニュースになってるんだもん。


新宿駅前のビルの屋上で、どっかんどっかんやり合ってる。


警官とかパトカーとかすっごい数集まってる。


は新宿駅の新宿駅って書いてある看板の上に立ち、


私は私が選んだ武器を形にする。


私がどの武器を使うか、で四大天使がかなり揉めていた。


ガブリエルは銃にしろと言い、


ラファエルは棒、


ミカエルは剣、


ウリエルは糸。


どれが良いかで本当にめちゃくちゃ揉めていた。


私は、私が選んだ武器は、これだ。


棒の先っちょに、四角い塊。玄能、金槌、ハンマーだ。


私は屋根を蹴って、飛ぶ。


四大天使と合体した私の背中には天使の羽が生えてしまっている。


本当に、飛べてしまっている。


すごい。


挿絵(By みてみん)


こんな高さだけど、私には恐怖が全く無い。心の底から湧き上がる高揚感。


空中で、ハンマーを振りかぶる。


二人が、私に気づいた。


一十「なんだ?」


ミラー「えっ、誰?」


私は、渾身の力を込めて、ハンマーを思いっきり振り下ろす。


二人の間に、当てるつもりは無かった。まず戦いを止めたかった。


「とまれえええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


ハンマーがビルの屋上の地面に当たる。


瞬間、全てが真っ白になった。


音もしない。


右も左も、上も下も、全部真っ白になってしまっている。


えっ・・・?何?どうなってるの?


なにか・・・遠くで、音がする。地響きのような音が。


・・・どうなってるか確認するために、私は上に向かって飛んだ。


どうなってるか上から見よう。と思ったら、次の瞬間には白の空間から飛び出していた。


一瞬で見る景色が変わった。


瞬間移動した?と考えるまもなく、とんでもないものを見た。


私は、衛星写真を見るように、ものすごい高さから新宿を見ていた。


白い光は、爆発だ。大きな爆発の光が、全てを飲み込んでいる。


挿絵(By みてみん)


私は、その光景を見て、吐きそうになった。


人が、一体、何人の人間が、死んでしまったのか。


その時、私の体から、ガブリエルがにょきっと現れた。


「一応言っとくが、人間は一人も死んでない。全部別の次元に保護してる。四大天使の力を使えば造作もないことだ。」


過呼吸気味になっていた私は、安堵のため息を吐く。


「じゃあ、建物とかは・・・」


「それは知らん。そこまで面倒見きれんよ。」


そう言うと、ガブリエルは引っ込んだ。


この野郎・・・こんなとんでもない力を未成年に渡して説明しないとか、ひどい!と思った。


いや、天使という存在に、人間の尺度、常識を求めるのがおかしいのかも知れない。


爆発の光が拡散し、巨大なきのこ雲が停止して残っていた。


私は地上へ瞬間移動し、新宿駅だった場所に降り立つ。


そこは途方もない広さのすり鉢状の荒野になっていた。


人は一人も居ない。まてよ、一十とミラーはどうなった?


まさか跡形もなく消し飛んだ?


嫌な感覚が体を走る。嫌なことが会った時に感じる、あの嫌な冷たい感覚。


その時、パラパラと、何かが降って来た。


なんだ?と思って手を出すと、それは、砂・・・土だった。


次に、こつん、こつん、と小石が降って来た。


上を見上げると、巨大な石、コンクリートの破片が降って来た。


ドカドカドカドカと当たり一面に巨大な石の雨が降る。


私に当たっても、一つも痛くない。


衝撃も感じない。


それが、しばらく続いた。5分。10分。石の雨が降り続けている、


その中を歩く私。


現実感が全く無い。


見渡す限り荒野。建物の残骸すら無い。


地獄のようだと思った。きっと、地獄はこんな感じ。


どこか遠くで、音がした。何かが動く音だ。


私はそこへ瞬間移動する。


一瞬で景色が変わる。


そこには水晶の結晶のような、半透明の白く輝く尖ったものが、多い重なるようにドーム状になっていた。


それが全て、同時にバリンと割れると、全身血だらけの・・・一十が居た。


そして、その後ろからは、地面が盛り上がり、泥だらけになった、ミラーが居た。


良かった。生きていた。と安心した。


まさかこんなことになるとは、本当に思わなかった。


一十は、疲れ切った声で、言った。


「お前・・・?なんで・・・どうなってんだよ・・・」


ミラーも、ふらふらしながら、私を見て、口を開いた。


「つる・・・?どうして・・・その姿は・・・?」


私は答えた。


「七祭を、破壊しに来たのよ。」


挿絵(By みてみん)



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