第4話 井戸水と赤茶けた水路
第4話です。
村の子どもノエルを支えたリディアは、今度は井戸水と北の水路を調べ始めます。
“呪いの土地”と呼ばれた辺境には、まだ誰も見ようとしなかった原因が眠っていました。
「井戸水を、飲まないでください」
私がそう言うと、村人たちは一斉に息をのんだ。
朝の井戸場には、すでに何人もの村人が集まっていた。
水桶を持つ女。
小さな子どもの手を引く母親。
腰の曲がった老人。
誰もが、不安そうにこちらを見ている。
井戸水を飲むな。
そんなことを言われれば、不安になるのは当然だ。
この村では、井戸水が命綱なのだ。
畑が枯れ、食料が減り、薬師も医師もいない。
そのうえ水まで疑えと言われたら、誰だって怖くなる。
けれど、言わないわけにはいかなかった。
(柔らかく言えば、きっと安心する。でも、安心だけでは人は守れない)
私は井戸の縁に手を置いた。
古い石組みの井戸だった。
縁はところどころ欠け、長く使われてきた跡がある。
滑車は軋み、縄は何度も補修されていた。
カイが隣に立つ。
「リディア様。飲まない、というのはどの程度ですか」
彼の声は硬い。
けれど、責める響きではなかった。
確認しているのだ。
どう動けばいいかを。
「少なくとも、今朝くみ上げた水はそのまま飲まないで。必ず沸かして、冷ましてから少しずつ使ってください」
「沸かせば安全なのですか」
「完全とは言えないわ。でも、そのまま飲むよりは危険を減らせます」
村人たちの間に、小さなざわめきが広がった。
「危険って……井戸が毒になったのかい?」
「子どもに飲ませてしまったよ」
「昨日も使った。どうすればいいんだ」
不安は、不安を呼ぶ。
私は少し声を強めた。
「落ち着いてください」
その一言で、井戸場が静まった。
自分でも少しきつく聞こえたと思う。
けれど、今は必要だった。
「今すぐ全員が倒れるような水だと言っているのではありません。でも、弱っている人や子どもには負担になる可能性があります。だから、使い方を変えます」
(怖がらせたいわけじゃない。怖がる方向を間違えないでほしいの)
私は水桶の中をのぞき込んだ。
見た目は、ほとんど普通の水だ。
ただ、表面にほんのわずかな膜がある。
光の角度によって、薄い赤茶色が揺れた。
昨日の畑の水たまりと、似ている。
私は指先を水面に近づけたが、触れる直前で止めた。
不用意に触らない。
不用意に飲まない。
分からないものには、まず距離を取る。
それは前世の研究室でも、異世界の辺境でも同じだ。
「匂いは?」
カイが尋ねた。
「少し、鉄のような匂いがするわ。あと、苦みの気配もある」
「匂いだけで分かるのですか」
「全部は分からないわ。だから、見に行きます」
「北の水路ですね」
「ええ」
私がうなずくと、村長が杖をつきながら近づいてきた。
「井戸まで疑うとは、ずいぶん大きく出ましたな」
相変わらず、口調は皮肉っぽい。
けれど昨日までとは違う。
今の村長は、ただ反発しているのではない。
村を守るために、疑っている。
「疑いたいわけではありません」
私は村長に向き直った。
「でも、ノエルのように弱っている子どもがいる以上、水の確認は避けられません」
「井戸水が悪いとなれば、村は終わりですぞ」
「終わりかどうかは、見てから決めます」
私がそう言うと、村長は口をへの字に曲げた。
「……また、それですか」
「はい。また、それです」
カイが横で小さく息を吐いた。
少し笑ったようにも見えた。
村長はしばらく私を見ていたが、やがて杖で北の方角を示した。
「北の水路は、村外れの森を抜けた先です。昔は澄んだ水が流れておりましたが、今は見られたものではありませんぞ」
「案内してくださるのですか」
「信じたわけではありません」
村長は鼻を鳴らした。
「ただ、わしはこの村の水を知らぬまま死にたくはありませんのでな」
その言い方に、私は少しだけ表情を緩めた。
「ありがとうございます、村長」
「礼は、原因が見つかってからで結構です」
◇
北の水路へ向かう道は、想像以上に荒れていた。
村を出てしばらく歩くと、畑の白さがさらに目立った。
土は乾いているのに、ところどころ妙にぬかるんでいる。
足を置くと、表面だけが割れ、その下から重たい泥がのぞいた。
(上は乾いて、下は詰まっている。やっぱり水の逃げ道がない)
道端の草も弱っていた。
葉先は茶色。
茎は細い。
でも、すべてが同じように枯れているわけではない。
場所によって、残っている植物が違う。
乾いた場所に残る草。
ぬかるんだ場所にだけ生える苔。
赤茶けた水の縁に集まる、小さな藻のようなもの。
土地は黙っているようで、実はかなり多くを語っている。
人間が聞く耳を持たないだけだ。
「歩けますか」
前を歩いていたカイが振り返った。
「歩けるわ」
「足元が悪い。無理はしないでください」
「無理はしないわ。……たぶん」
カイの眉が動いた。
「その“たぶん”が信用できません」
「研究者の“たぶん”は、慎重な言葉なの」
「便利な言葉ですね」
「ええ、とても」
そう返すと、カイは少し呆れた顔をした。
ぶっきらぼうだけれど、ちゃんと歩幅を合わせてくれている。
私はそれに気づいていた。
(この人は、言葉より行動の方が優しいのね)
村長は後ろからついてきていた。
杖をついているわりに、足取りはしっかりしている。
「王都のお嬢様に、この道は少々きついでしょうな」
「そうですね。王都の舞踏会よりは、ずっと役に立ちそうです」
「ほう。言いますな」
「土は嘘をつきませんから」
村長は一瞬だけ黙り、それから低く笑った。
「王都の貴族よりは、ましですな」
カイが小さく咳払いをした。
「村長。聞こえています」
「聞こえるように言ったのです」
この村長、やはり口が悪い。
でも、嫌いではない。
しばらく歩くと、森の入り口に着いた。
木々はまばらで、葉の色が薄い。
根元には落ち葉が少なく、土がむき出しになっていた。
普通、森の土はもっと柔らかい。
落ち葉や枝が積もり、虫や菌が分解し、土に戻していく。
でも、ここは違う。
森なのに、土が痩せている。
(森まで弱っている。畑だけの問題じゃないわ)
私は木の根元にしゃがみ、土を少し取った。
指で崩す。
軽い。
けれど、生命感が薄い。
生きた土は、もっと匂う。
湿り気だけでなく、分解されている匂いがある。
ここにはそれが少ない。
「どうしました」
カイが聞いた。
「森の土も弱っています」
「森も?」
「ええ。畑だけが病気なのではないのかもしれません」
カイの顔が険しくなる。
「領地全体、ということですか」
「まだ決めつけないわ。でも、可能性はある」
(嫌な広がり方ね。畑、水路、井戸、森。全部がつながっている)
私は立ち上がった。
その時、風に乗って嫌な匂いがした。
湿った鉄。
古い血のような、赤錆びた匂い。
「近いわ」
「何がですか」
「赤茶けた水です」
森を抜けると、崩れた水路が見えた。
かつては石で整えられていたのだろう。
けれど今は、片側の壁が崩れ、泥と枝が詰まり、水の流れがねじれていた。
そして、その水は澄んでいなかった。
赤茶色の筋が、ゆっくりと流れている。
水面には薄い膜が張り、端にはぬめるような塊がこびりついていた。
村長が低くうなった。
「昔は、こんな色ではありませんでした」
カイも水路を見下ろし、拳を握った。
「三年前の大雨で崩れた後、応急処置だけで済ませました。人手も金もなかった」
「その時、王都には報告を?」
「出しました」
カイの声がさらに低くなる。
「返答は、“緊急性は低い。現地で対応せよ”でした」
村長が吐き捨てるように言った。
「王都の役人どもは、水が赤くても書類が白ければ満足なのでしょうな」
私は水路の縁にしゃがんだ。
赤茶色のぬめりを直接触らず、木の枝で少しすくう。
枝先に絡むように、ぬるりとした塊がついた。
見た目は赤錆びに似ている。
だが、ただの泥ではない。
水の流れが遅い場所に集まっている。
そして、その周囲の草だけが妙に弱っている。
私は近くの草を観察した。
葉の縁が焼けたように変色している。
根元は黒ずみ、根が浅い。
水があるのに、吸えていない。
(水はある。でも、植物は水を嫌がっている。水そのものに負担があるのか、それとも根の環境が壊れているのか)
緑脈視を使いたい。
けれど、昨日から使いすぎている。
カイとの約束もある。
無茶はしない。
(……でも、少しだけなら)
私が葉に手を伸ばした瞬間、カイの声が飛んだ。
「触るな」
短い。
でも強い声だった。
私は手を止めた。
「まだ何もしていないわ」
「しようとした顔でした」
「顔で分かるの?」
「昨日から見ていれば分かります」
「……観察力が上がっているわね」
「あなたのせいです」
村長が横で、ふん、と鼻を鳴らした。
「若い者同士、言い合いは後にしなされ。水は逃げませんぞ」
確かに、その通りだった。
私は手を引っ込め、代わりにノートを取り出した。
触れないなら、まず記録する。
水の色。
ぬめりの位置。
草の弱り方。
流れが滞っている場所。
崩れた石組み。
水路脇の赤い実。
赤い実。
私は目を細めた。
昨日、ノエルが拾ったものと同じ実が、水路脇の低木に生っていた。
「カイ様。あの実、子どもが触れないようにしてください」
「毒ですか」
「強い毒とは言い切れないわ。でも、弱った子どもには危険です。少なくとも、食べるものではありません」
「承知しました」
カイはすぐに兵へ指示を出した。
村長が低木を見て、眉をひそめる。
「そんな木、昔はここになかったはずですな」
「本当ですか」
「ええ。わしが若い頃、この水路には別の草が生えておりました。水辺に白い花が咲いて、それはきれいなものでしたぞ」
白い花。
私はノートに書き足した。
昔は白い花。
今は赤い実の低木。
水質変化に伴う植生変化。
(環境が変わったから植物が変わったのか。植物が変わったから環境が悪化したのか。順番を間違えると、対策も間違える)
私は崩れた水路の奥を見た。
本流から外れた細い流れが、森の奥へ続いている。
そこから赤茶色の水が少しずつ入り込んでいるように見えた。
「この奥には何がありますか」
カイが答えた。
「古い採石場があります。今は使われていません」
「採石場?」
「石材を切り出していた場所です。祖父の代で閉じたと聞いています」
村長が苦い顔をした。
「閉じた、と言っても、きちんと始末したかどうかは怪しいものですな。昔の領主も、王都の業者も、終わった場所には冷たい」
採石場。
崩れた水路。
赤茶けた水。
苦い井戸水。
畑の白化。
浅い根。
子どもの体調不良。
頭の中で、点がつながり始める。
まだ線ではない。
でも、点は確かに増えている。
「採石場も見たいわ」
私が言うと、カイが即座に首を振った。
「今日はここまでです」
「まだ歩けるわ」
「歩けるかどうかの問題ではありません」
「でも、原因が近いかもしれないの」
「だからこそ、準備して行きます」
カイの声はぶっきらぼうだったが、言っていることは正しい。
今の私は疲れている。
昨日からほとんど休んでいない。
水路の奥に何があるか分からない以上、無理に進むべきではない。
(悔しいけど、正論ね)
私は小さく息を吐いた。
「分かりました。今日はここまでにします」
カイは少しだけ目を細めた。
「素直ですね」
「私はいつも素直よ」
「今の発言は記録しない方がいいですね」
「失礼ね」
村長がまた低く笑った。
その時、下流の方からセリナの声がした。
「リディア様!」
振り返ると、セリナが息を切らして走ってきた。
昨日より顔色は少し良い。
けれど、その表情には焦りがあった。
「セリナ、ノエルは?」
「眠っています。さっき、少しだけ粥を食べました」
「そう。よかったわ」
胸の奥が、少し緩む。
「でも、どうしたの?」
セリナは両手で小さな布袋を握っていた。
「これ、ノエルが昨日持っていた実です。まだ家に一つ残っていて……それと、ほかの子が言っていました。北の水路の近くで、この実をたくさん拾ったって」
私は布袋を受け取り、中を確認した。
赤い実が三つ。
昨日のものと同じだ。
「食べた子はいる?」
「分かりません。でも、甘そうに見えるから、小さい子は口に入れちゃうかもしれません」
セリナの声が震えた。
私は彼女の肩に手を置いた。
「教えてくれてありがとう。とても大事なことよ」
「私、何かできますか?」
「できるわ。村の子どもたちに、この実を食べないように伝えてちょうだい。怖がらせすぎなくていい。でも、口には入れない。触った手で目や口を触らない。分かった?」
「はい。分かりました」
セリナは真剣にうなずいた。
(この子は強い。怖いのに、動ける子だわ)
私は布袋をカイに見せた。
「水路の問題と、この実の問題は分けて考える必要があります。でも、場所が重なっているのは気になるわ」
「水路脇の低木を一時的に囲います」
「お願い。根まで抜くのは待ってください。原因を見たいの」
「分かりました」
カイは兵に追加の指示を出した。
村長が赤い実をにらみつける。
「厄介なものが生えたものですな」
「厄介かどうかは、まだ分かりません」
私は赤い実を布に包み直した。
「植物は、理由もなくそこにいるわけではありません。何かが変わったから、この木が増えたのかもしれない」
「その理由を探す、と?」
「ええ」
私は水路を見た。
赤茶けた水は、ゆっくりと村の方へ流れている。
本当にゆっくり。
でも、確実に。
派手な災害ではない。
一晩で家を流す濁流でもない。
だからこそ、誰も深刻に受け止めなかったのかもしれない。
少しずつ水が変わる。
少しずつ土が変わる。
少しずつ植物が変わる。
そして、少しずつ人が弱っていく。
(こういう壊れ方が、一番怖いのよ)
私はノートを閉じた。
「カイ様。村の井戸水は、今日から必ず沸かして使うようにしてください。赤い実は子どもが近づかないように。北畑の実験区画は継続。水路は、上流の採石場を調べるまで大きく触らないで」
「命令ですか」
「お願いよ」
「ほとんど命令に聞こえます」
「命に関わるお願いは、少し命令に近くなるものなの」
カイは少しだけ口元を緩めた。
「分かりました。従います」
村長が杖を鳴らした。
「わしからも村の者に伝えましょう。水は沸かす。赤い実は食べぬ。北の水路には子を近づけぬ。これでよろしいですかな」
「はい。助かります」
「勘違いなさらぬように。あなたを信じたわけではありませんぞ」
「ええ」
私は村長を見て、少し微笑んだ。
「村を守ろうとしてくださっているのは、信じています」
村長は一瞬、言葉に詰まった。
それから、顔を背ける。
「……口のうまいお嬢様ですな」
「研究者は、口より記録の方が得意です」
「では、記録しておきなされ。村長はまだ疑っている、と」
「分かりました」
私はノートを開き、わざと声に出して書いた。
「村長、まだ疑っている。ただし、協力はしてくれる」
「余計な一文ですな」
「大事な観察記録です」
セリナが小さく笑った。
その笑い声は、この土地に来てから聞いた中で、いちばん柔らかい音だった。
◇
村へ戻る途中、カイが隣に並んだ。
「リディア様」
「何かしら」
「あなたは、怖くないのですか」
「何が?」
「原因が分からないことです」
私は少し考えた。
怖くない、と言えば嘘になる。
畑は枯れている。
井戸水は怪しい。
水路は赤茶けている。
子どもは倒れた。
そして、採石場という新しい不安も出てきた。
原因が一つならよかった。
でも、おそらく一つではない。
それでも。
「怖いわ」
私は正直に言った。
カイがこちらを見る。
「でも、分からないまま放っておく方がもっと怖いの」
(前世でもそうだった。見ないふりをしたデータほど、あとで大きく崩れる)
「だから、見ます。記録します。間違えたら直します。きつく聞こえるかもしれないけれど、私は優しい嘘でこの村を安心させるつもりはないわ」
カイはしばらく黙っていた。
やがて、短く言った。
「それでいいと思います」
「意外ね。もっと反対されると思ったわ」
「反対はしています。あなたが倒れることには」
「そこは気をつけるわ」
「“たぶん”は?」
「……今回は付けないでおきます」
カイはようやく、少しだけ笑った。
その時、村の入り口に兵が一人、慌てた様子で走ってきた。
「カイ様!」
カイの表情がすぐに引き締まる。
「何だ」
「王都から早馬です。財務局の徴税官が、明後日には到着するとのことです」
村長の顔が険しくなった。
「この時期に徴税官ですと?」
兵は言いにくそうに視線を伏せた。
「今年分の税を、予定通り納めるようにとの通達です」
空気が冷えた。
畑は枯れ、井戸水は疑わしく、子どもが倒れたばかり。
その村に、税を取りに来る。
カイの拳が静かに握られる。
村長は杖を地面に強く突いた。
「王都の連中は、血の代わりにインクでも流れておるのか」
私は黙って通達書を見た。
王都財務局。
徴税官。
予定通りの納税。
その文字列は、赤茶けた水より冷たく見えた。
(なるほど。土地だけじゃない。この村を苦しめているのは、水と土だけではないのね)
私は顔を上げた。
「カイ様」
「何ですか」
「徴税官が来るまでに、見せられるものを用意しましょう」
「見せられるもの?」
「ええ」
私は北畑の方を見た。
小さな実験区画。
昨日より少しだけ葉を起こした草。
赤い実。
井戸水の記録。
水路の異常。
まだ村を救うには足りない。
でも、何もないわけではない。
「この村は、ただ飢えて待っているだけではないと見せます」
村長が私を見た。
カイも、黙ってこちらを見る。
私は静かに言った。
「税を払えない理由を、泣き言ではなく記録で示します。必要なら、私が説明するわ」
カイが低く言った。
「相手は王都の役人です。きれいごとでは通じません」
「知っているわ」
私は通達書を見つめた。
「だから、きれいごとではなく、事実で殴ります」
村長が目を丸くした。
カイは一瞬だけ沈黙し、それから小さく息を吐いた。
「……あなた、本当に王都の令嬢ですか」
「残念ながら、そうらしいわ」
私はノートを胸に抱えた。
赤茶けた水路。
枯れた畑。
疑わしい井戸。
そして、王都から来る徴税官。
この辺境には、まだ問題が山ほどある。
でも、私はもう逃げるつもりはなかった。
無能と呼ばれた植物魔法。
役立たずと笑われた知識。
誰にも聞かれなかった観察。
それらを全部使って、この土地を診る。
そして、必要なら戦う。
剣ではなく、記録と根と葉で。
第4話を読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、井戸水と北の水路の異常を調べ、土地の問題が畑だけではないことが見えてきました。
次回は、王都から来る徴税官を前に、リディアが“記録で戦う”準備を始めます。




