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第12話 間違いは、土のせいにしない

第12話です。

差し押さえを一時的に止めた翌朝、リディアは北畑の実験区画に異変を見つけます。

自分の判断が間違っていた時、研究者は何をするべきなのか。

小さな失敗から、三年前の水路工事に隠された新たな手がかりが見つかります。



翌朝、北畑の実験区画を見た瞬間、私は足を止めた。


「……おかしいわ」


昨日まで、一番よく見えていた三つ目の区画。


白い表土を薄く取り除き、草地の土を混ぜ、藁を敷き、少量の灰を加えた場所だ。


移植した草は、たしかに葉を起こしていた。


けれど今朝は、その葉の縁が白く乾いている。


葉全体が倒れているわけではない。

茎も、まだ立っている。


一見すれば、元気に見える。


でも、葉の先だけが焼けたように縮れていた。


土の表面には、昨日までなかった薄い膜ができている。


私はしゃがみ込み、指先で土の近くをなぞった。


直接は触れず、まず匂いを確かめる。


乾いた匂い。

藁の匂い。

そして、わずかに鼻へ残る灰の匂い。


(表面の水分が抜けただけではない。葉の縁から傷んでいる。根が水を吸えていないのかしら)


「リディア様」


隣でセリナが不安そうに木片を抱えていた。


「昨日より、悪くなってますか?」


「ええ」


私はすぐに答えた。


曖昧にはしない。


「三つ目の区画は、昨日より状態が悪いわ」


セリナの顔が曇る。


少し離れた場所では、村長も区画をのぞき込んでいた。


「しかし、草は立っておりますぞ」


「立っていることと、元気なことは同じではありません」


私は葉の先を示した。


「ここを見てください。縁が白くなっているでしょう?」


村長は目を細めた。


「……確かに」


「土の表面も、少し硬くなっています」


村長が杖で地面を軽く突こうとした。


私はすぐに手を伸ばす。


「待って。まだ崩さないでちょうだい」


「見るだけですぞ」


「その“見るだけ”で、昨日の状態が消えてしまうの」


村長は杖を止めた。


「なるほど。あなたもカイ様に同じことを言われておりましたな」


「今は関係ないでしょう」


セリナが小さく笑いかけたが、すぐに草へ視線を戻した。


「私の水の量が多かったんでしょうか」


その声に、私は顔を上げた。


セリナは自分の木片をぎゅっと握っている。


「昨日と同じだけにしたつもりです。でも、私が間違えたなら……」


「セリナのせいではないわ」


私ははっきり言った。


「記録を見る限り、水の量は変わっていません。村長も一緒に確認したのでしょう?」


村長がうなずく。


「ええ。わしも見ておりました。水は決めた量ですぞ」


「なら、まず水やりの間違いは外します」


私は三つの区画を見比べた。


一つ目。


何もしなかった土。

草は弱ったままだが、昨日との変化は小さい。


二つ目。


白い表土を一部取り除き、草地の土を混ぜた場所。

葉は少し寝ているが、縁の白化はない。


三つ目。


二つ目の処置に加えて、藁と灰を使った場所。

昨日は最も葉が立っていた。

しかし今朝は、葉先が傷み、土の膜も増えている。


違いは、藁と灰。


藁が一晩でここまで悪さをするとは考えにくい。


残るのは灰だ。


(やってしまったわね)


灰は土を調整する時に使われることがある。


けれど、元の土に何が多いか分からない状態で加えれば、逆効果になることもある。


この土地では、すでに水と土へ何らかの塩分や成分が集まっている可能性が高い。


そこへ灰を足したことで、根への負担を増やしたのかもしれない。


前世の知識があっても、ここは前世の畑ではない。


土も違う。

灰の原料も違う。

植物も、正確には知らない種類だ。


私は魔法で根を見れば、もっと分かるかもしれない。


でも、その前に言うべきことがあった。


村人たちへ。


そして、記録を取ってくれたセリナへ。


「私の判断が間違っていた可能性が高いわ」


私が言うと、セリナが目を見開いた。


村長も黙る。


朝の作業に来ていた畑の男たちが、こちらを振り返った。


「リディア様が?」


一人が聞いた。


「ええ」


私は立ち上がった。


「灰を加えたことで、一時的に草の葉が立ったように見えました。でも、根には負担だったのかもしれません」


「でも、昨日はうまくいってるって……」


別の男が戸惑ったように言う。


「成功とは言っていません」


私は答えた。


「悪い結果ではない、と言いました。でも、その判断も早すぎたわ」


少しだけ胸が痛んだ。


昨日、村人たちの目に小さな希望が見えた。


草が立った。


畑が戻るかもしれない。


そう思わせた。


それを、今度は私自身が否定しなければならない。


(がっかりさせるわね。でも、間違った希望を育てれば、あとで失うものがもっと大きくなる)


私はセリナが持っている木片を見た。


「昨日の記録は消さないで」


「でも、間違ってたんですよね?」


「だから残すの」


私は木片の昨日の印を指した。


「昨日は葉が立った。今朝は葉先が傷んだ。その順番が大事なのよ」


「失敗したって書くんですか?」


「ええ」


私はうなずいた。


「灰を加えた区画は、一日目に葉が立ち、二日目に葉先が白化した。土の表面も硬くなった。私の判断が一つ外れた可能性がある。そう書いてちょうだい」


セリナはしばらく私を見ていた。


「リディア様が間違えたことも?」


「もちろんよ」


「書いていいんですか?」


「書かなければ駄目なの」


私は少しだけ声を強めた。


「失敗を隠せば、次に同じことをする人が出ます。畑なら草が枯れる。薬草なら人を傷つけるかもしれない」


(研究者が一番恐れるべきなのは、間違えることじゃない。間違いを成功に見せることだわ)


「だから、隠さないで」


セリナは木片を見下ろした。


やがて、ゆっくりとうなずく。


「分かりました。書きます」


「お願いね」


私は畑の男たちへ向き直った。


「灰を使う処置は、いったん中止します。ほかの畑にも広げないでください」


男の一人が困った顔をした。


「じゃあ、また最初からか」


「いいえ」


私は首を振った。


「灰を加えない方がいい可能性が分かりました。最初より一つ進んでいるわ」


「失敗したのに?」


「失敗したからです」


私は二つ目の区画を示した。


「草地の土を混ぜただけの場所は、今のところ葉先の傷みが出ていません。次は、二つ目の処置を基準にして、藁だけを加えた区画を作ります」


村長が杖を鳴らす。


「灰と藁を一緒に入れたから、どちらが原因か分からなくなったということですな」


「その通りです」


私は素直に認めた。


「最初から分けるべきでした。急いだ私のミスだわ」


村長はしばらく黙っていた。


皮肉の一つでも返ってくると思った。


けれど、彼は実験区画を見たまま、低い声で言った。


「王都から来た学者は、失敗すると土地が悪いと言いました」


私は村長を見る。


「昔、畑を見に来た者がおったのです。立派な服を着て、立派な道具を持っておりました」


村長は乾いた土を見つめていた。


「少し土を掘り、種をまき、芽が出ぬと、この土地は呪われていると言った。自分のやり方が悪かったとは、一言も言わなかった」


声に、古い怒りがにじんでいる。


「そのあとからですな。村の者まで、何をしても無駄だと思うようになったのは」


私は何も言えなかった。


無責任な専門家の言葉は、ただ間違うだけでは終わらない。


聞いた人の手を止める。


次の挑戦まで奪う。


(だから村長は、希望を嫌ったのね。何度も、無責任に置いていかれたから)


村長が私を見る。


「あなたも、失敗なさいましたな」


「ええ」


「王都のお嬢様でも?」


「何度でも間違えますわ」


「植物博士でも?」


「博士だから間違えないのではありません」


私は少し考え、続けた。


「間違いを確かめて、次の方法へ直すのが研究者なの」


村長は目を細めた。


それから、ふん、と鼻を鳴らした。


「では、記録しておきなされ。リディア様、灰を入れて失敗、と」


「もう少し丁寧に書いてほしいわ」


「事実でございましょう?」


「事実だけれど、少し楽しんでいないかしら」


「気のせいですな」


セリナが今度こそ、くすりと笑った。


畑の男たちの顔からも、少しだけ緊張が抜けた。


失敗を話したのに、誰も去らなかった。


むしろ、男の一人が鍬を持ち上げた。


「新しい区画はどこに作る?」


「三つ目の隣に、小さく作りましょう。灰なしで、草地の土と藁だけ」


「水は?」


「井戸水は避けます。昨日ためた雨水が残っているでしょう?」


「少しなら」


「それを使って。水の違いも記録します」


「分かった」


男たちは動き始めた。


セリナも新しい木片を用意する。


村長は文句を言いながら、区画の端を測り始めた。


その様子を見て、胸の奥が少しだけ軽くなる。


(失敗を言えば、信頼を失うと思っていた。でも、隠さないことも信頼になるのね)


前世の研究室では、失敗を公にするのが怖かった。


予算が減る。

評価が下がる。

能力がないと思われる。


だから、失敗を小さく見せようとする人もいた。


私自身も、間違いを口に出す前に何度も迷った。


でも、今は違う。


この村では、見栄より次の種の方が大事だ。


◇


新しい区画を作り終えた頃、カイが北畑へやって来た。


手には、封をした書類袋を持っている。


「朝から実験ですか」


「実験の修正よ」


「何かありました?」


私は三つ目の区画を示した。


「灰を入れた区画に、葉先の白化が出たわ。灰の使用は中止します」


カイは草を見た。


「失敗ですか」


「ええ。私の判断が早すぎたの」


「そうですか」


返事は短かった。


責めるでも、慰めるでもない。


ただ、事実として受け取っている。


私は少し拍子抜けした。


「何か言わないの?」


「何をですか」


「失望した、とか」


カイは眉を寄せた。


「なぜ?」


「私の方法が間違っていたから」


「間違っていたと分かったのでしょう」


「ええ」


「なら、直せばいい」


あまりにも簡単に言う。


私は少しだけ目を瞬かせた。


「それだけ?」


「隠したのなら怒ります。村人に責任を押しつけたのなら、もっと怒ります」


カイは新しい実験区画を見た。


「でも、もう次を始めている。なら、それでいいでしょう」


(この人は時々、必要な言葉を本当に簡単に言うのね)


「ありがとう」


「礼を言われることではありません」


「そう言うと思ったわ」


カイは書類袋を私へ差し出した。


「屋敷の古い保管庫から見つかりました」


「何が?」


「三年前の水路工事に関する村側の記録です」


私はすぐに袋を受け取った。


「そんなものが残っていたの?」


「正式な工事書類ではありません。村へ運び込まれた資材と、作業者へ渡した食料の記録です」


村長がこちらへ来る。


「それなら、昔の倉庫番が書いておった帳面ですな」


「知っていたの?」


「資材の帳面まで役立つとは思いませんでしたのでな」


「今後は、古い記録を捨てる前に私へ見せてちょうだい」


「あなたに見せると、何一つ捨てられなくなりそうですな」


「必要かどうか確認してから捨てます」


「やはり捨てるのが下手ですぞ」


私は返事をせず、書類袋を開いた。


中には、古びた薄い帳面が入っていた。


紙は黄ばみ、端が湿気で波打っている。

文字もところどころ薄い。


私は慎重にページをめくった。


三年前。


大雨の四日後。


王都から工事業者十二名到着。

村より黒パン二十四個、干し肉、湯を提供。


翌日。


木材六本。

鉄杭十八本。

麻袋四十枚。

石灰らしき白粉の樽、三つ。


さらに翌日。


採石場側へ荷車二台。

村人の同行を断られる。


「白粉?」


私は顔を上げた。


村長が眉を寄せる。


「工事に使うものだと聞いておりました」


「量が多いわ」


「水路を固めるためでは?」


カイが尋ねる。


「可能性はある。でも、何に使ったか記録がない」


帳面をさらにめくる。


作業七日目。


北水門付近へ木材搬入。

作業者より追加の石を要求。


作業九日目。


夜間、採石場へ荷車一台。

積荷不明。

村人立入禁止。


作業十日目。


工事完了。


村側への説明。


旧水路は危険のため閉鎖。

以後、水は採石場側の迂回路を通す。

清水枝は不安定につき封鎖。


私は、その一文を何度も読んだ。


清水枝を封鎖。


月白草の根元に残っていた、細い湧水。


ルヴァン商会の指示書には、“清水口を再閉塞せよ”と書かれていた。


(同じ場所だわ)


「三年前、月白草を支えていた清水は、工事として正式に塞がれています」


カイが帳面をのぞき込む。


「理由は不安定だから、と」


「でも、その後に赤茶けた水が入り始めた」


村長の顔が険しくなる。


「つまり、澄んだ水を止め、採石場の水を村へ流したということですかな」


「可能性が高いわ」


私はさらにページをめくった。


最後の方に、工事責任者らしき名前があった。


工事責任者。


グレゴール・ハイン。


所属欄には、文字がにじんでいる。


読めるのは一部だけ。


ル……商会関連事業部。


「ルヴァン商会?」


カイがつぶやく。


「たぶん。でも、にじんでいて断定はできないわ」


「工事業者と薬草商会が同じだった?」


「商会そのものか、関連業者かもしれません」


薬草を扱う商会が、水路工事へ関わる。


普通なら不自然だ。


しかし、採石場から何かを回収していたなら。


あるいは、水の流れを変えることで利益を得ていたなら。


月白草を減らし、薬を外から売る。


赤い実を増やし、それを何かに利用する。


考えられることは多い。


でも、まだ仮説にすぎない。


(急いで一つの答えに飛びつかないで。今朝、判断を急いで失敗したばかりでしょう)


私は一度、深く息を吐いた。


「まだ、ルヴァン商会が水路を壊したとは言えません」


村長が不満そうに言う。


「ここまで揃ってもですかな」


「揃っているように見える時ほど、慎重にするの」


私は帳面を指した。


「名前は完全には読めない。村の資材記録だけで、工事の目的までは分からない。正式な契約書と設計図が必要だわ」


カイがうなずく。


「どこにある?」


「王都財務局か、工事業者。それから、レヴィン家側にも控えが残っている可能性があります」


カイの表情が少し曇った。


「領主館の保管庫は、先代の死後ほとんど整理されていません」


「なら、探しましょう」


「かなりの量ですよ」


「大丈夫よ」


「その言葉は禁止です」


「では……大変だけれど、探す価値があるわ」


「それなら正確です」


村長が帳面を見ながら低く言った。


「しかし、妙ですな」


「何が?」


「この帳面には、本来もう一枚、最後の受領確認があったはずです」


「覚えているの?」


「当時の倉庫番が、工事人に印をもらったと話しておりました。資材を受け取った証として」


私は最後の綴じ目を確認した。


一枚、破り取られている。


紙の切れ端だけが残っていた。


古く傷んで自然に落ちたのではない。


綴じ目の近くから、刃物のようなもので切られている。


カイもそれに気づいた。


「誰かが持ち去った」


「工事責任者の正式な署名があったのかもしれないわ」


(証拠を消した人がいる。でも、全部は消せなかった)


帳面の後ろ表紙に、小さな汚れがあった。


黒い蝋。


ほんのわずかだが、表面に模様が残っている。


二本の蔓。


中央に、杯。


ルヴァン商会の封蝋と同じ意匠だった。


私はしばらく、それを見つめた。


村長が低くうなる。


「偶然、では済みにくくなりましたな」


「ええ」


今度は否定しなかった。


決定的ではない。


でも、確実に近づいている。


三年前の工事に、ルヴァン商会と同じ印がある。


清水枝は工事によって塞がれた。


その後、井戸水が苦くなり、畑が白くなり、月白草が消えた。


そして今、商会は残った月白草を根ごと抜き、清水を再び塞ごうとしている。


「正式な設計図を探します」


私は言った。


「清水を塞いだ理由と、採石場側へ水を回した理由。それが分かれば、村の土地が枯れた原因へ近づけるわ」


カイは帳面を閉じた。


「領主館の保管庫を開けます」


「今日から?」


「今からです」


「珍しく急ぐのね」


「あなたに言われたくありません」


「それもそうね」


カイが兵へ指示を出そうとした時、村の入口から馬の蹄の音が聞こえた。


一頭。


速い。


見張りの兵が駆けてくる。


「カイ様!」


「どうした」


「王都方面からの使者です。財務監察院の紋章を持っています」


カイの表情が変わった。


「監察院?」


私たちが送ろうとしていた先。


けれど、まだ書類は村を出ていない。


早すぎる。


使者が広場へ入ってくる。


濃紺の外套。

馬は汗に濡れ、長い距離を急いできたことが分かる。


使者は馬から降りると、私とカイを見た。


「レヴィン領管理者、カイ・レヴィン殿。ならびにリディア・フォルスティア様」


「私です」


カイが答える。


使者は封書を取り出した。


「財務監察院の命により、北採石場および水路工事に関する文書、採取指示書、薬草資源の記録をすべて提出していただきます」


私は封書を見た。


正式な紋章。

正式な封蝋。


けれど、胸の奥に小さな違和感があった。


(なぜ、もう知っているの?)


ベルトラムが王都へ報告するには早すぎる。


黒い馬車が村を出たのは、昨日の午後。


王都との距離を考えれば、報告が届き、監察院が命令を出し、使者がここへ来るのは不可能に近い。


つまり、この使者はベルトラムの報告を受けて来たのではない。


もっと前から、こちらへ向かっていた。


「使者殿」


私は封書を受け取る前に尋ねた。


「その命令書は、いつ発行されたものですか?」


使者が一瞬だけ黙った。


「五日前です」


村長が息をのむ。


五日前。


月白草を見つける前。


ルヴァン商会の採取人を捕らえる前。


証拠が出る前だ。


それなのに、命令書には採取指示書と薬草資源の記録を提出せよとある。


まだ存在するはずのない記録を、王都は知っている。


私はカイを見る。


カイも、同じことに気づいていた。


使者の後ろで、馬が荒い息を吐く。


私は封書へ視線を戻した。


「なるほど」


静かに言うと、使者の眉がわずかに動いた。


「何か?」


「いいえ」


私は微笑んだ。


(監察する側まで、最初から知っていたのね)


水路の下に隠れている根は、想像していたよりもずっと深い。


私はノートを開いた。


そして、新しい一行を書いた。


財務監察院命令書。


発行、五日前。


未発見の証拠について、提出を要求。


これもまた、消してはいけない記録だった。

第12話を読んでくださり、ありがとうございます。

今回は、灰を使った実験に悪化が見られ、リディアが自分の判断ミスを隠さず記録しました。

さらに、三年前の水路工事で清水が意図的に塞がれていたこと、ルヴァン商会と同じ封印が残されていたことが判明します。

そして最後に、まだ見つかっていないはずの証拠を知る財務監察院の使者が現れました。


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