第41話 何度でもよみがえる街
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良く晴れた日が続いている。
漆黒の馬=シルヴァリオンは二人を背中に乗せ、立派な黒い立て髪を汐風になびかせながら、海沿いの街道を颯爽と駆け抜ける。
ぱからぱからっぱからっ
ジャーベス
「お!ようやく見えてきたぜー!アルテナ!」
「……あれ?」
「おい!アルテナって」
片手でぺしぺしと少年の体をたたくジャーベス。
「んあ?!……ジャーベス?……どうした?」
「ったく。着いたぜ。
あそこに見えんのが、俺が育った街」
「フェニーチェ島だ。」
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「すっ……げえーーー……!!」
定期的に島と本土を行き来する小型船に二人と一頭は乗り、ジャーベスが育ったという街=
『 フェニーチェ島 』
に足を踏み入れていた。
そして、少年アルテナの眼前に広がったのは、にぎやかな港町の風景だった。
眼下きらびやかな海岸線が一面に見え、建物はみな真っ白の石灰岩で作られており色がみんなだいたい同じだった。
「……この世界にまだ、こんなきれいな街が残ってたのか……」
目に入るものはすべて見慣れぬ物ばかりで。アルテナは気付けばそう一人ごとをつぶやいていた。
ぱから、ぱからっ
シルヴァリオンの背に揺られ街の入り口からしばらく歩くと、こっちにむかって声がかけられる。
「おお、ジャーベスじゃねえか!!久しぶりだなあ!」
「おーう!!フィエーロさん!!!」
「ああ!おまえ……しばらく旅に行くって出てったっきりだったが、元気だったか?」
「ちゃんとメシは食ってたのか?お?なんだ、そのちっこいのは連れか?」
「そうなんだよ!帰って来る途中の『 忘れられた海 』でたまたま会ってさー!」
「帰るあてもねえみたいだから拾ってきたんだ!」
「そうかよ!!まあ、ジャーベスもちっこいのも、ゆっくりしてけや!」
船から満面の笑みで手を振っているハゲオヤジにジャーベスが言う。
「うん!!そうさせてもらうよ!フィエーロさん、それじゃあまたあとでなー!!」
ぱから、ぱからっぱからっ
「ジャーベス………」
「あ?どうした?酔ったか?」
「あいつ………だれ?」
「はあ……おまえなあ……まあ、しょうがねえか。あの人はな。」
「漁師の『 フィエーロさん 』っていうんだ。ガキの頃から俺とシルヴァリオンの面倒をみてくれた俺にとっちゃ本当の親父みたいな人だよ。」
「………!!」
「ジャーベスの親父さん……か。わりいこといったよな。……ごめん。」
「お!急に素直かよ。おまえきっと街のみんなにかわいがられるぜ?」
「なんか、その言い方絶妙にきもちわりいな。」
「あははは!まあ、そう言うなって。」
呑気にそんな会話を交わす二人は、シルヴァリオンにまたがって街の中心部へと向かっていた。
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