表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚されたけど、一般人その1だった。  作者: 初花優音
第1章 桜、狼騎士さんと出会う
41/42

第40話 甘ちゃんだったようだ

私がうじうじ悩んだせいでウサギの魔物に逃げられちゃった。


でも、次こそは。


「サクラ、とりあえず、休憩するか?」


狼騎士さんがそう言ってくれるけど、覚悟が決まった今したい。


ていうか、また決心が鈍りそうで怖い。


軍馬くんは頭をすりよせて、なぐさめてくれているようだ。


「ううん。なにか討伐してからにする。」


「わかった。見つかるまで、また軍馬くんに乗ってろな?」


ウサギの魔物を討伐するために降りていた私はもう一度軍馬くんに乗る。


まだ、一度も魔物を討伐したことはないけれど、木では練習した。

魔法は上達が早い。


薙刀の方も順調だ。


魔法はこの世界に来てからできたから上達の速さなんてわかんない。

こんなもんかぐらいですんだ。

でも、薙刀を教えてもらっておかしいことに気づいた。


この世界で何か変わったのかわからないけど、異常に上達スピードが速い気がする。

私薙刀こんなに短期間に扱えているなら日本で薙刀で優勝できているかもしれないよ?

それぐらい早い。


まー考えてもしかたないことはしょうがないし、上達がはやいことはいいことなんだから、ポジティブに考えよう。




今度は軍馬くんが獲物を見つけたようだ。

今度のはいのししだった。


いのししはこちらに気づいて突進してくる。

目は赤いから魔物か。


軍馬くんから降りてすぐ魔法の準備をする。


魔物を一瞬で倒せるような。

できれば、痛くさせないで倒したい。


これは私のエゴだ。

このイノシシにとっては痛かろうがなんだろうが同じ『死』だ。


一瞬で焼けるような火の魔法。

ガスバーナーのように赤ではなく青色の炎。


「『ファイヤーボール』!」


青い色をした大きめの『ファイヤーボール』五個出した。

五個出したのは、当たらなかった時のためだ。

動くモノにあてたことがないから。

そのまま、そのうちの一つをイノシシにぶつける。

一発目はかすっただけで毛が「ジュッ」と燃えただけだった。


落ち着いて。

二発目をぶつける。

今度は思いっきり外した。

木に当たって燃えないうちに『ウオーターボール』で消さないといけない。


「『ウオーターボール』。」


ウォ―ターボールを出して沈下させる。


どんどんイノシシは近づいてくる。


次で当てる!!

三発目でようやくイノシシに当たった。


イノシシの体全体に炎がいきわたり走っていた速度が落ちて、横に倒れた。


炎に包まれたイノシシは倒れた後少しして動かなくなった。

理想通り倒せたわけではないが、初めて魔物を討伐した。


『一瞬』なんて戦ったこともない私が夢を見すぎていたことが分かった。

でも、私は魔物を倒せることが分かった。


狼騎士さんや他の人にしてみれば弱い魔物かもしれない。

でも、私でも、魔物を倒せた。

それは嬉しかった。


「サクラ!おめでとう!!」


狼騎士さんも軍馬くんも喜んでくれた。


「ありがと。」


ふぅーっと息を吐いてから、残っていた二発の『ファイヤーボール』を消した。



初めて『死』を覚悟した。

魔物と対峙するということはその魔物が弱かろうが、強かろうが、お互いの命のやり取りをするということだ。



私は甘ちゃんだった。

とってもとっても甘く考えていた。


それでもやっぱり私は三番隊の見習い騎士に、危険と隣り合わせではあるけれど、狼騎士さんのそばにいたいようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ