第33話 正直に話しました
大剣を思いっきり引っ張って、どっすーんと地面に強くしりもちをついた。
とっても簡単に抜けた。
でも、私の顔から血の気がひいた。
「やっちゃった、、。え、、、。、、、おれちゃってるよね?」
しりもちをついた私は呆然としながらも、地面についている、右手を見る。
私の手には、大剣の柄とその先に少しだけ刃がついている元大剣があった。
そして、ゆっくりと、大剣が刺さっていた部分を見ると、大剣の刃が刺さっている。
地面より少しだけ刃がでて残っている。
この大剣はきっと修復不可能だと思う。
私は壊れた剣をみるのは初めてだけど、これは無理だと思う。
だって本当にポキッと、ポキッと折れちゃっている。
やばい!やばい!やばいよー!!
だって、あの傷で隠そうと思うくらいなんだよ。
きっととっても大事な大事な大剣だよね。
「え、え、え?」
信じられなくて、何度も大剣とその折れちゃった大剣の刃を見る。
うん、折れちゃってるね。
私はしばらく呆然と座っていた。
どれくらいたったかわからないけど、私を呼ぶ狼騎士さんの声が聞こえてくる。
「サクラ、どうした?そんなところに座って。」
遠くの方から、狼騎士さんの声がする。
その声にビクッとした。
でも、振り返れないでいた。
「飛ばないなら、軍馬くんに乗ってないとだめって言っただろ?」
そんなことを叫びながら狼騎士さんは近づいてくる。
「おーい、サクラ!大丈夫かぁー?」
近づいてきた狼騎士さんの方をゆっくりと立って振り向く。
「どうしたんだ?サクラ?どっかぶつけたのか?」
まだ、私には狼騎士さんの顔がしっかり見えないのに、狼騎士さんは私の顔まで見えてるのかな?
私はひどい顔をしているのかな?
でも、それ以上に私はひどいことをした。
泣きたいのは私じゃなくて、この事実を知った狼騎士さんだ。
私は泣いちゃだめだ。
私が泣いたら優しい、優しい、狼騎士さんはきっと許してくれると思う。
だから私は、泣いちゃだめだ。
「ごめんね?」
声が震えないように意識していった。
私は、刺さっちゃっている刃が見えるようにどいた。
そして、右手に持っている、大剣の柄の方を見せながら言う。
「狼騎士さんの大剣、、、抜こうと思ったら、、、、。折れちゃった。」




