第23話 狼騎士さんの名前は
狼騎士さんの洗濯も終わり、私もお風呂に入った。
今は一緒にご飯を食べている。
狼騎士さんは、食欲があるすぎるみたいだ。
初めは申し訳なさそうにしていたけど、食欲には勝てなかったようだ。
私も多めに作ってあって良かった。
足りなくなったら、狼騎士さんに、何か肉をとって来てもらおう。
私の3食分くらい食べている。
うまいうまい、言ってくれて、とっても嬉しい。
「サクラにはレオンって呼んでほしい。どうして、レオンって呼んでくれないのか?狼騎士さんって他人行儀みたいで、、、。」
え?
私、名前聞いちゃいけないのかと思ったのに!!
私も狼騎士さんじゃなくて、早く名前を知りたかったけど、我慢してたのに。
それを名乗るのを忘れてたことも忘れているなんて。
「わかったよ。狼騎士さん。」
意地悪してやった。
ごめんね?狼騎士さん?いやレオン。
次からはちゃんとレオンって呼ぶから。
「そうか。わかった。俺のことは、、、狼騎士さんで構わない。」
レオンは、私が思った以上に傷ついたようだった。
なんか、耳がしゅんとしちゃっている。
「ごめんね?レオン。」
私がそう呼ぶとレオンの耳がピンっと立った。
少し、顔が赤い気がする。
名前、呼ばれ慣れてないのかな?
3番隊の隊長さんだし。
普段は隊長さんって呼ばれてるのかな?
「ちょっと意地悪しちゃった。怒ってる?」
「いや、怒ってない。これからもレオンと呼んでくれ。」
良かった。
耳はしっかり立っている。
怒ってもいないようだ。
そうだ。
俺の国、俺の国ってゆってたけど、国名も聞いていいよね。
きっとまた、内緒ではないはずだ。
聞いてだめなら謝ろう。
これからは、そのスタイルでいく。
レオンは聞いて、言えないことは言わない人だ。
逆に言わないと分からないことも言ってくれない。
レオンの名前とか、名前とか、名前とか。
私に名乗らせておいて、自分は言い忘れるって。
結構根に持ってるんだからね!!
「俺の国はバルレリアだ。言ってなかったか?」
ほら、やっぱり、言ってなかった系だ。
すんなり教えてくれた。
そんな話をしてご飯を食べ終わった。
久しぶりに返事が帰ってくる会話をして、楽しかった。
水が入った桶と、刻んだ石鹸が入った桶を渡したらレオンが食器を洗ってくれた。
なので、私はアイテムボックスからベットを出した。
「アイテムボックス本当に大きいんだな。」
レオンが近づいてきて、そんな言葉を言った。
「さぁ、寝よう。レオン!」
レオンの腕を引っ張って、ベットに近づいていく。
レオンのふわふわの尻尾に包まれながら寝たいな!!
絶対気持ちいいもん!!
天然の抱き枕だ!!
「え?俺もあそこで寝るのか?あの高級そうな、ベットで?」
「もちろんだよ!一緒に寝よう!レオン♪」
「そう、か。」
なぜか、レオンは真っ赤になった。
私と寝るのは恥ずかしかったのかな?
でも、私的に犬と一緒に寝るつもりの気持ちだったんだけど。
「わ、わかった!!一緒に寝よう!サクラ!!」
びっくりした。
決意を宿した目をしたレオンが、急に大きな声でそう言った。
まー、一緒に寝てくれるなら、今、耳がキーンとなったことは許そう!!
獣人の大声は鼓膜が破れそうだった。
私とレオンは、ベットに寝っ転がった。
・・・・・・向かい合って。
いや、違うから!!
「レオン!あっち向いて!!」
「あ、あー。」
レオンの尻尾はズボンの穴から出ている。
だから、向き合って寝ると尻尾に包まれないんだよね。
「わっふーん!!」
尻尾に思いっきり抱きついた。
「わ、わ、わ、サクラ?」
驚いたレオンが顔を真っ赤にして、首だけ私の方を向いていたのは、尻尾に夢中で気づかなかった。
「ふわふわ!ふわふわ!!レオンの尻尾ふわふわ!!!」
手触りが良すぎる!!
いつまでも撫でていたい、尻尾だ!!
「サ、サクラのくれた、石鹸のおかげだ。それより、尻尾を離してほしいんだが、。」
真っ赤な顔をして、レオンが言ってきた。
尻尾は恥ずかしかったのかな?
「え?だめ?」
でも、この触り心地は最高なんだ!
もし、だめってかえってきたら諦めよう。
「、、いや、、だめ、じゃない、。」
「ありがと!!レオン!!私この尻尾に包まれて眠りたい。じゃあ、おやすみ!!」
良かった!!本当にだめなら、ここで絶対だめってレオン言うもんね。
恥ずかしかっただけなんだね!!
私、今、とってもテンションが高い!!
おやすみって言ったけど、眠れるかな?




