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召喚されたけど、一般人その1だった。  作者: 初花優音
第1章 桜、狼騎士さんと出会う
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第19話 狼騎士さんの手当て


「悪いが、ちょっと休ませてくれ。怪我がちょっとあれだな。」


「あ!!狼騎士さん!!眠ろうとする場合じゃないよ。」


狼騎士さんが傷の手当てをせずに眠ろうとする!


光属性の『ヒール』まだ試したことないけど、このまま何もしなかったら、狼騎士さん死んじゃう。


今でも死にそうなのに。


それなのに、私は狼騎士さんと話してた。

ごめん!!


「少し寝たら回復する。人より獣人は丈夫だ。これぐらいでは死なないから寝させてくれ。」


「狼騎士さん!!成功するか分からないけど、手当てするから、まだ寝ないで!!」


横になろうとしていた狼騎士さんは不思議そうな顔をしつつも座ってくれた。


「成功するか分からない手当てって怖いんだけど?」


「大丈夫!!だめなら他の方法で手当てするから。」


「そうか。ありがとう。」


「まずは上だけ洋服脱いでくれる?」


もうほとんどボロボロだけど、脱いでくれた方がやりやすい。

さすがにしたまで脱げとかは言わないよ。


ちゃんと指示に従ってくれた。


筋肉がすごい。あとで触らしてほしい。



まずは『ウォーターボール』で汚れを落とそう。


狼騎士さんをまるまる覆えるぐらいの『ウォーターボール』をイメージする。


「まずは、汚れを落とすよ。」


そういって、イメージした『ウォーターボール』をゆっくりと狼騎士さんに近づける。


「お?なんだこれ?」


狼騎士さんは驚いたように私に聞いた。


「これは『ウォーターボール』だよ。汚れを落とすの。」


騎士は魔法を使わないのかな?


「え?これが『ウォーターボール』?『ウォーターボール』はもっと小さかった気が、、、いって」


「傷が酷いもん。染みるよ。」


汚れは綺麗に落とせたようだ。


次は消毒だね。


イメージはよく使う消毒液を『ウォーターボール』になってる状態をイメージする。


「今からのとっても染みるけど、我慢してね?」


「さっきと同じ『ウォーターボール』か、あぁ、大丈夫。」


さっきのとは違うけど、我慢出来そうならいいか。


「じゃあいくね。」


「ちょ、これ、めっちゃ染みる。『ウォーターボール』じゃないのか?」


我慢してるようだけど、染みるようだ。


「これは、『ウォーターボール』だけど、消毒液の『ウォーターボール』だよ。」


消毒はいい感じだね。


次はいよいよ光属性の『ヒール』だ。


「次は『ヒール』をするんだけど、やったことないからダメだったら違う方法を考えるね。」


そういってから、『ヒール』を思い浮かべる。


傷がに酷いものも軽いものもある。


まずは、軽いものからだ。


イメージは人間、いや、獣人の狼騎士さんの本来持つ自然治癒力をあげる方法にした。

私は医者じゃないから、変なふうにイメージしていて、変に治ったとか怖すぎる。


その点、本来持つ自然治癒力なら、変なふうに治ることはないと思う。

傷跡は残っちゃうかもしれないけど。


本当は声に出さなくてもいいんだけど、出した方が何をされるかわかっていいと思う。

医者に何も言われずに傷口とかに消毒されると怖いよね。


それと同じかな。



「狼騎士さん、行くね。『ヒール』。」


狼騎士さんの一番小さい傷に手をかざし、『ヒール』をかける。


治っていく。うんこれなら。


今度は体全体に手をかざし、心の中で『ヒール』をイメージする。


「おい。何した!!痛みが引いていく!?」


すごい驚きようだ。

まー私ができるかどうかわからないって言ったのが大きかったんだろうね。


「『ヒール』だよ。初めてだからあれだったけど、治りそうだね。でも傷跡は残りそうだけど。」


ちょっと残念そうに言う私に狼騎士さんは、興奮した様子で話してきた。


「傷跡残るとか全然残ってないじゃないか!!ほらこれ見ろよ!古傷だ。しかも二年も前のだ。それより、薄い傷跡だぞ?こんなすごい『ヒール』みたことない。しかもこれが、初めて?本当か?」


「この『ヒール』すごいの?」


「ああ。俺はそこまで、魔法に詳しいわけではないがな。」


そうなんだ。


ん?『ヒール』が終わったようだ。


傷跡は残ってるけど、今すぐ死にそうな状態だった狼騎士さんの面影はなくなった。


とても元気な狼騎士さんになった。

獣人が人より丈夫なのは本当のようだ。

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