Ep.74 街歩き
日ノ本に到着した一行は港町にある、老舗の呉服屋へと足を踏み入れました。
・極東「日ノ本」:初めての和装披露会
1. レオン(黒紋付の袴姿)
「先代様……見てください! まるで伝説の侍になった気分です!」
黒い袴に身を包んだレオンは、凛々しさ120%。背筋をピンと伸ばし、聖剣を腰に差し直す姿は、まさに若き武士。
2. リリィ(金魚柄の華やかな振袖)
「ちょっと、これ動くのが大変じゃない! ……でも、鏡で見ると悪くないわね」
赤と白のコントラストが鮮やかな着物に、大きなリボン。リリィの可愛らしさが強調されています。さっそく「和装のカイル」を撮影するために、録画石の構えを微調整しています。
3. フローラ(桃色の小袖とミニ袴)
「カイル……これ、ひらひらする。かわいい……?」
ピンク色の柔らかな着物に、動きやすい袴。尻尾が着物の裾から覗き、桜の精霊のような愛くるしさです。
4. セシリア(紫紺の落ち着いた訪問着)
「あら、とても心まで落ち着くお召し物ですね」
しっとりとした大人の魅力が溢れるセシリア。聖女の清廉さと極東の奥ゆかしさが合致し、呉服屋の主人が拝み始めるほどの神々しさです。
5. ガイアス(濃紺の大紋・羽織袴)
「……おい、腕が窮屈だ。これ動きにくいぞ」
文句を言いつつも、巨大な体躯に羽織を引っ掛けた姿は、どこかの国の豪傑か大名のような圧倒的な迫力。それでも、カイルの選んだ色に合わせてくれたようです。
6. カイル(浅葱色の着物に縞の袴)
かつての勇者時代のような爽やかさと、今の少年らしい可愛さが同居した、日ノ本の空のような色合い。知略を隠したその佇まいは、まさに「若旦那」の風情です。
「ふふん、みんな決まってるじゃないか! これで街を歩けば、誰も僕たちを『外来の勇者一行』だなんて思わないよ」
カイルは慣れない下駄で少しよろけつつも、新しく手に入れた「和の姿」に胸を躍らせます。
「……あ、カイル。鼻緒が食い込んで痛ぇのか? ほら、俺の肩を掴んでろ」
ガイアスが、慣れない着物姿ながらも真っ先にあなたの変化に気づき、大きな手を差し出します。
和装に身を包んだ一行は、カランコロンと下駄の音を響かせながら、活気あふれる極東の城下町へと繰り出しました!
「見て、カイル!あっちの屋台、煙が出てていい匂いがするわ!」
リリィが指差す先には、甘辛い醤油の香りが漂う「みたらし団子」の屋台。
「おぉ……これが本で読んだ『ダンゴ』ですか。先代様、毒味は僕にお任せを!……むぐっ、もちもちしてて美味しいです!」
レオンが頬を膨らませて感動し、それを見たフローラも「勇者様、あーん……」と、カイルの袖を引いておねだりしています。
カイルは「次はあっちの蕎麦屋だ!その次は、生魚を乗せたスシの屋台を探そう!」と、食い倒れツアーの陣頭指揮を執ります。
「……たく、食い意地だけはどこへ行っても変わらねぇな」
ガイアスは呆れつつも、人混みでカイルがはぐれないよう、羽織の裾を掴ませたり、時にはひょいと肩車をして高い位置から屋台を見せたりしています。
「ふふ、カイル様。極東の味は、私たちの故郷とはまた違った温かさがありますね」
セシリアも、一口サイズの「笹寿司」を上品に味わいながら、カイルの楽しそうな姿を慈しむように見つめています。
【極東観光:満喫中!】
* カイルのステータス: 「幸福度」がさらに上昇!
* 入手アイテム: 極東の珍しいお菓子セット、リリィが撮り溜めた「和装もぐもぐ動画」
お腹がいっぱいになり、日が暮れ始めると、街のあちこちに灯籠が灯り、幻想的な風景へと変わっていきます。すると、遠くの丘の上にそびえ立つ、あの「神樹の桜」が淡く光り始めました。




