いざ討伐開始
「さて、そろそろ目的の場所付近だな。二人共準備はいいかい?」
「おう、やってやろうぜ」
「フィーも頑張りますよ!」
「よし。そうしたら段取りだけど、まずは俺から行くから、二人は隙が出来たらそのまま追撃してくれ」
ガルフの言う作戦は、まずガルフが先鋒となって大蛇と対峙する。そして、戦っている途中隙があれば追撃もしくは、援護をユウトやフィーが行うというものであるのだが、これに納得しないのがフィーである。
「えー、せっかくですからまずは、フィーが先鋒をするので、ユウが援護してそれでもやることが残ったらガルフがすればいいのではないですか?」
ガルフの提案に不満そうにしていたフィーは、ほとんどガルフの提案と真逆の提案をするのだが、やはりガルフも黙ってはいられない。
「俺はラファール王国の副団長だぞ?だからもう少し言うことを聞いてくれてもいいじゃないか?」
「はいでました。自分の所属を言って言い聞かせようとする上司ですね。それはほとんどの人には通用しますが、フィーには通用しませんよ」
「うぐぐ、なんでユウト君が仲間にしたのがフィリスだったのかなぁ。偶然にしても確率が低すぎるだろ」
「そう言われても、その時フィー以外に仲間に出来る人がいなかったからな」
「そうですよ。ユウはフィー以外に仲間を作れない事情があったんですから、これは偶然とかではないですよ」
「確かに、審査を受けるのにも策を使ったぐらいだからね」
仮面を着けているとユウトのしたいことが上手くいかずに苦労したが、フィーのおかげで現在まで来ているので、フィーが仲間になるのはこの現状になる為には必要なことだったのだ。
「ガルフは、ミシェラさんとかにも命令出来る程なのに、こうも上手く纏まらないとは俺が言うのもあれだけど残念だな」
「そうですよ。ガルフはもっとしっかりしてください!」
ある程度偉いのは伝わる感じである程度分かっていたけど、まさかラファール王国とやらの副団長とだったとは知らなかった。
そのラファール王国は恐らくエアリスのいる村の管理している国だろうからその事についてしっかりと聞きたいけど、フィーとガルフが口論しているから今は聞けそうになさそうだ。
「だから、俺がしっかりしたところを見せる為に、先鋒をするって言っているんだろ」
「それでは、しっかりしたところなんて見られませんよ。まずはフィーが戦って、ユウが援護して、ガルフは声でも出してくれていればいいですよ」
「俺の役目は声出し!?というか、なんでそんなに俺の評価は低いのにユウト君の評価はそんなに高いんだよ!」
「ユウの強さはフィーが良く知っていますし、ガルフの強さも良く知っていますが、気持ち的にユウに援護してもらった方がいいので」
「気持ちで負けるのかよ!」
「そうですよ。最後は気持ちですから」
フィーに若干だが、言い負けているガルフはそれでも納得いかないように見えるがこれ以上言っても仕方がないと思い、
「分かった。そうしたら、ユウト君とフィリスに最初は任せるよ」
「それでいいのか?」
「仕方ないだろ。そうしないとフィリスも黙ってくれないし」
「それでいいんですよ。そうしたら、最初はフィーが行きますから、ユウは援護をお願いします」
「分かった。それでガルフはどうするんだ?」
「ガルフは、予定通り声出しをお願いします」
「俺は君たちの事を援護させてもらうよ!」




