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しっかり確認


 ユウト達三人は依頼を終わらせて宿へと戻り明日の段取(だんど)りをしていた。


 村の地図を取り囲むようにして三人は話し合う。


 ガルフの情報にユウトの情報を加えることでさらに詳しい情報となる。


 「では、ユウ。ここにその教皇がいる聖堂(せいどう)があるのですか?」


 「そうだ。だけど内部の事は初めにいた時の事しか知らないからそれまでかな」


 「ユウト君。中にどれだけ人がいたか分かるかな?」


 「確か五、六人ぐらいだったような」


  夢で見た時と召喚された時に周りにいた奴らの人数はそれぐらいのような気がする。


 「五、六人ならこちらの情報とも整合性(せいごうせい)が取れるね。それに奴らは密航者(みっこうしゃ)だから、仲間は減ることはあっても増えることはないだろう」


 「だけど、奴らは催眠術(さいみんじゅつ)で村の人達を操ってくるかもしれないから、思っている以上に厄介(やっかい)なことになるかもしれない」

 

 ユウトもこの世界に来てからかけられた心術(しんじゅつ)である。

 

 その心術(しんじゅつ)にかけられたものは教皇に(さか)らえなくなる。

 

 ユウトが村で話を聞いていた時も、村の人達は全員教皇の事を完全に(した)っていた。

 

 それにもし(そむ)く事でもしたら、首が閉まり呼吸がしにくくなる。


 「そうか。そういえばそんな心術(しんじゅつ)もあったね。かけられた側の人達は(したが)わざるを得ないからさらに必死にやって来るといった面倒(めんどう)心術(しんじゅつ)だったな」

 

 ガルフは思い出すようにして話す。


 「でも、解除方法(かいじょほうほう)も知られた心術(しんじゅつ)なので、解除が出来る人がいれば問題なく対処出来ますが今回は出来る人がいないですね」


 「あの人も出来るからフィーは出来てもいいと思うけど、出来ないの?」


 「フィーとしても、出来ればよかったですけど、まだ使う事は無いと思っていたので使う事が出来ません」

 

 フィーは残念そうに話す。実際フィーが解除の心術(しんじゅつ)が使えれば良かったが出来ないものは仕方がない。


 「そうすると、ユウト君はどうやって解除したのかな」


 「俺の場合は、死んだ時に自動的に解けていたらしい」

 

 ユウガとの特訓(とっくん)の時に、あまりにも辛くて思わず悪意(あくい)を持って教皇に対しての悪口を言ってしまったが、首が閉まることも無いし他にも特に問題はなかった。

 

 また、その時教皇の悪口を言っても問題ないと分かった瞬間から辛い時には思いっきり言いたいだけ言いまくったのは、今は言わないでおこう。


 「そうか、それは残念だな。もしかしたら俺達が知らない解除方法があるのかと思ったけど、ないなら他の手を考えるしかないか。一番はあの人が来てくれば、一番いいけど忙しいから無理だろうな」


 「フィーあの人って?」


 「ユウは知らなくていいですよ」

 

 フィーはユウトの質問を適当に流してしまう。

 

 まぁ、今回は無理ということだし別の機会にまた聞けばいいか。


 「それよりもその心術(しんじゅつ)を使っているとなると、最悪村人全員を対処することになりますね」


 「そうだな。出来ればそれは避けたいけど、そうなるとすれば、一人一人対処を俺とフィリスがやるとしてユウト君に教皇を任せるしかないな」


 「ああ、任せてくれ」


 「そう言ってくれると頼もしいね。今日の感じからすると俺はユウト君とはまだ連携は満足に出来ないしそれに、ユウト君は教皇に対してそれなりに思うところはあるんだろう?」

 

 ガルフの言ったことにユウトは強く(うなず)いた。


 「これで準備は出来たね。そうしたら、後の調整はご飯を食べてからにしよう」


 「フィーもお腹が減ってきたところですよ」

 

 ユウトもフィーにつられて腹が鳴る。


 「じゃあ、お金は俺が出すから、好きなのを頼んでいいよ」


 「えっ!?ガルフ、それは本当ですか!?」

 

 フィーは目を輝かせながらガルフを見る。


 「本当にいいのか?」


 「別に二人分(おご)るぐらい別に問題ないし、こういったところで出るご飯はそれ程高くないからね」


 「ああ、それだけど実は……」


 「ユウ!それじゃあ昨日食べたあの鳥にしましょう‼」

 

 フィーはそう言って料理を注文しに行った。


 「ははっ。あのフィリスが気に入るなんてそんなにすごいのかな」

 

 フィーはすでに注文を終えてしまっているだろうから、ユウトは黙ることにした。

 

 そして、しばらくしていい匂いと共に料理が運ばれてくる。

 

 待っている間もフィーは上機嫌(じょうきげん)で待っており、料理が運ばれるとすぐに食べ始めた。

 

 フィーはお構いなしに食べているが、事情を知っているユウトはちらっとガルフの方を見たが予想通り請求(せいきゅう)された値段に驚いていた。


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