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凡人の異世界転移物語  作者: 小さな枝切れ
第四章 忍び寄る暗雲
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街道再び

第4章突入です。

翌朝、一番に起きた俺は他の仲間をみると、ルースミアはイルカのように寝れるため俺が起きるとすぐに伸びをしていて、カイも物音で目覚める。

スレイドはさすがといったところか、同様に目覚めからすぐに覚醒し支度をすぐにはじめる。



レイチェル…起きねぇ。

さすがに俺が起こすわけにいかず、カイに頼み起こしてもらうが起きる気配がない。

しびれを切らしたルースミアがレイチェルを無理矢理すごい起こし方をしていた。


み、見ちゃいけない。


大量の荷物が入ったバックパック(背負い袋)2つを俺の魔法の鞄に詰めようとしたらスレイドがストップをかけてきた。


「荷物はしっかり持った方がいい。

魔法の鞄に全部詰めちまってあまりに軽装だと目立っちまう」


なるほどと荷物を1つはスレイドが、もう1つを俺が…持ちあがらねぇ。

それを見たカイが私が持ちますと軽々と背負っていた。

スレイドがクククと笑ってやがった。

悔しいが何も言えん。


その後すぐに朝食を済ませヴァリュームの東門に向かうと商人らしい男が1人、荷物を大量に詰めた馬車の前で待っていて、スレイドを見ると手を振ってきた。

まぁ馬車と言っても馬じゃなくラバだけどね。


「やぁスレイドさん早いですね。

私の雇った護衛の皆さんはまだなんで、もうしばらく休んでてください」


そう言って俺たちの方に近寄ると、丁寧な自己紹介してきた。

名前はエンセキと言い、背格好は中年太りした愛想のいいオッサンだ。

スレイドを倒した俺が同行と聞いて、会えて嬉しいと言ってくれた。


しばらくすると護衛で雇われた冒険者が6人現れ、中には同行するスレイドを見て握手を求めてる者もいた。

やっぱスレイドって凄い奴なんだな。


メンバーが揃ったところで、早速出発となった。

エンセキ達が向かうヴィロームまではヴァリュームから3日ほどかかるらしい。


ちなみに護衛の冒険者達だが、

・リーダーのキリシュ

人間の男の戦士で腰には剣がぶら下がっている。

・セレン

同じく人間の女の戦士でスピアを背負っている。

・ウォーレン

巨大な(バトルアックス)を担いだ巨漢の人間の男の戦士。

・ボルゾイ

ウォーハンマーを持ったドワーフの男の神官戦士で<鍛冶の神トニー&スミス>を信仰している。

・ズィー

弓を持ちフードを目深にかぶったローブ姿であまり顔が見えないが人間の男で本名ではなく、仲間内でそう呼ばれている盗賊。

・エラウェラリエル

杖を持ったエルフの女のウィザード。

仲間内ではウェラと呼んでるそうだ。


以上の6人だ。


ちなみにこの世界に来て分かったことだが、よくファンタジーな世界で見るような露出の高い格好をした冒険者は誰1人見かけない。

むしろ出来る限り肌の露出は抑えていて、足元が見える女性冒険者でも皮ズボンが当たり前のようだ。




街道を歩きながら俺は最初はキリシュと話をしていたが、気になっていたことがあり、ズィーに話しかける。


「ズィーさん、少しいいですか?」

「ズィーでいいぜ」

「実はこの間スラムでうちの仲間が暴力沙汰を起こしまして、もしその相手がシーフギルド関係者だったらマズいと思ってるんですが、何か知りませんか?」

「あぁ、あれあんたの連れだったか。

安心していい、相手にしたのはただのゴロツキだ。

見ていたギルドのメンバーが化け物見れたって言ってたぜ」


ははははははと笑う。

怖そうに見えたが、案外いい奴っぽいな。

俺はズィーともう少し話しをした後、礼を言って今度はエラウェラリエルに近づいた。


「先ほどから視線を何度も感じましたが、エルフは初めて見ましたか?」


エラウェラリエルに近づいたら声をかけられた。

そう、エルフだよエルフ。

実は俺、指輪を火山まで配達しに行く話大好きなんだよね。

映画見て感動して泣いたわ。

それは置いといて、その話に出てくるエルフなんだよね。

エルフには和製エルフと本家エルフとか言われてるのがあるらしく、本家エルフは耳がちょっと尖ってる程度。

今目の前にいるエルフもまさにそのタイプだ。

感動もんだね。

それはさておき


「ええ、実物は初めて見ました」

「ふふ、ですが貴方が私を見るたびに気にしている方が2名いるので、気をつけたほうがいいですよ」


は?2名ほど?

1人はルースミアなのはわかるが、もう1人いるのか?

と言うか勘が鋭いな。


「下心あってとかじゃないんで別に構いませんよ。

ただエルフと言うのとエラウェラリエルさんに興味があっただけです」

「ふふ、分かっています。

それよりも私に興味とは?」

「あぁ、申し訳ないです。

正確にはウィザードにです」

「魔法に興味があるのですね」


そう言うとエラウェラリエルは色々と教えてくれたが、さすがは学校で2年と言われているだけあって聞いただけでは全く理解できず仕舞いだった。

分かったのは魔法言語を読めるようになる必要がある事だった。

ウィザード…賢人の腕輪使ってやるか?

いやいや貴重なラスト1だ。

焦るな俺。




「少し早いですが、もう少しいったところで今日は夜営の準備に入りましょう」


思えば一日中歩きっぱなしだったんだよな。

よく俺の足もったな。

更にしばらく行くと、夜営ポイントのような見晴らしのいい場所で夜営準備に入った。


街道を使う人達がポイントにしているうちに定着した共有場所らしく、火を起こしやすくしてあったりと工夫がしてあった。



夕飯は携帯食だったため、前に食べた保存食に比べればまだ食べられるが、それでも腹を満たすために食べれる程度の物だった。

つまりマズいわけだ。

俺とレイチェルだけが文句言いながら食べた。


その後見張りの順番を決めることになり、最初は俺とルースミアとカイ、あと一応レイチェルが担当になり、次がスレイドとキリシュとウォーレンとズィーで最後がセレンとエラウェラリエルとボルゾイに決まった。


「まぁヴァリュームから1日目の野営地ですから、何も起こらんでしょうね」

「エンセキさん、そう言うフラグが立ちそうなセリフはやめましょう」

「フラグ?とは何ですかな?」

「あぁうちのリーダーたまに訳のわからないこと言い出すんだよな。

気にしないでやってくれ」


おいハゲ!

それじゃあ俺がまるで痛い子じゃないか。


「サハラが言いたいのは、予想とか前兆などというような意味の事であろう」


さすがはルースミアだ!

まぁだからと言って追われてるわけでもないのに強行軍する意味もないので、予定通り休むことになった。





いつもありがとうございます。


ついに第4章に入りました。

戦闘が増えて描写に苦労してますが、頑張っていきます。


次回更新は明日を予定してますが、出かける予定があるので更新時間は不明とさせて下さい。

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