冒険者登録と初依頼
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その後俺たちは冒険者ギルドへ向かい、レイチェルの冒険者登録をしに行った。
朝早かったため混雑していたが、無事に登録が終わりレイチェルは冒険者になった。
「これで今日から私も冒険者ね」
そう登録が終わったレイチェルが嬉しそうに言う。
冒険者ギルドにアルトリウスの姿はなかったのは残念だったが、コンシェルジェさんに僧侶、神官について聞くことが出来た。
「神殿で祝福を受けないで、神の恩恵を得られているのですか?
ごく稀にそういった方はいます。
信仰神が不明になるので、そういった方は大抵の場合この国では帝都だけにある創造神の神殿で啓示を受けて教えていただけるらしいです」
なるほど、最高神とされる創造神ならレイチェルに恩恵を与えてる神が分かるようになれるのか。
なんか神様が居るってのが俺にはよく分かんないな。
「こうなるとサッサと帝都に出発した方が良いんじゃねぇか?」
スレイドがそう言い、皆んなも賛同する。
「じゃあ旅の準備が必要でしょ。
それと帝都までの道のりをどうするかだね。
スレイド、帝都まではやっぱり街道沿いかな?」
「ま、基本はそうだな。
近道の方法もあるが、そっちは森を抜けなきゃならねぇ。
もちろん魔物もいるし、野生動物も多いから旅慣れしてないとキツいな」
「どのぐらい差がある?」
「街道行くなら各街を素通りして1ヶ月ぐらいだな。
森を抜けるなら2週間程度で行けるはずだ」
「はず?」
「あぁ、そこの森結構前から魔物が増えてきててな。
逆に足を止められる事があって、最近はつかわれねぇ」
なるほど、別に急ぐ旅じゃ無いしあえて危険な森を抜ける必要はないか。
それに経由する街も見てみたいしな。
「じゃあ反対がいなければ、街道沿いに安全策で行こう」
誰も反対はなく、街道沿いで行くことに決まった。
後は武装だなぁと全員を見る。
俺はエルフの外套と棒のみで、ルースミアは守りのローブとリストブレード、カイはレザーアーマーと短剣を腰に身につけている。
スレイドもレザーアーマーを身につけていて、背中に大剣を背負っている?
「あれ?スレイドって武器大剣だったっけ?
俺と戦った時は片手剣じゃなかった?」
「あぁ、これな。
この間まで調整して貰ってたんだ。
その間に適当な剣を使ってただけだ」
そうなのか。
本来の武器だったらもしかしたら、あの時の結果も変わってたかもしれないな。
そして最後にレイチェルを見る。
ただの紫の町娘が着るような普通の服だった。
「レイチェルの防具必要だね。
後は俺もこの外套だけじゃまずい」
「え〜、そんなゴテゴテしたの私イヤよ。
ルー姉さまみたいなのが良い」
「レイチェルは後衛だからローブで良いと思うよ。
俺はレザーアーマーぐらいは着ないと危ないよね」
「んじゃあ、俺の行きつけの防具屋行くか。
安くはないが仕事が早い」
スレイドの紹介された防具屋へ向かうことにした。
俺のレザーアーマーとレイチェルのローブを購入する。
レザーアーマーは革ひもで調整するだけで体に合うサイズがあったため、調整の必要性なく済んだ。
仕事が早いも何もないじゃん。
「なぁ、別に急ぐ必要はないんだろ?
だったらちぃとばかし腕試しに依頼でもしねぇか?」
武装が整ったところでスレイドがそんなことを言い出す。
「ん?街道沿いなら別に魔物とか出ないんじゃないの?
せいぜい野盗とかじゃない?」
「おいおい、野盗だけなわけねぇじゃん。
見晴らしがいい分、場合によっちゃ腹を空かせた飛行生物とか襲ってくる時もあるぞ。
後は街道沿いは森の脇を通るから、森から出てくることもある」
そうなのか…
テーブルトークRPGでゲームマスターやってた時は街道じゃヒューマノイド系を出す程度だったよ。
やっぱ実際と想像するのじゃ違うもんだな。
みんなで相談し、パーティの実力を見るのも踏まえて一つ依頼でもやってみようという事で決まった。
再び冒険者ギルドに行き、仕事がないか探しているとコンシェルジェさんが話しかけてきた。
「依頼をお探しですか?
ちょうど今入った調査の依頼なんですがいかがでしょうか?」
おお!ナイスタイミングじゃん。
「依頼内容を聞かせてください」
「はい。
数日前に薬草採取の依頼をしていた冒険者の話でして、ここヴァリュームから街道沿いに1日進んだ辺りにさほど大きくない森があるのですが、そこでゴブリンの死体が発見されたようです」
嫌な予感がする…
「ゴブリンの死体なんぞ、どこぞの冒険者が始末したんじゃないのか?」
「はい、私達もそう思いました。
ですが、報告していただいた冒険者の話では、首が捻られているのと、首が引きちぎられているものと首を食いちぎられている死体があって、他に2匹ほどの爆発によって吹き飛んだような死体があったそうです」
「そいつぁすげぇな」
あははは〜。
その犯人知ってますよ〜。
ここにいますよ〜。
「更にですが、近くに巨大な飛行生物が着地したような形跡があったそうです」
ヤバいね。
「巨大な飛行生物ねぇ。
まさか赤帝竜とは言わんよな?」
そのまさかだよ。
「それはないでしょう」
「だよなぁ。
もしそうなら今頃この街ないぜ」
何も言えず黙っていた俺にスレイドが言ってくる。
「まぁ調査だけだし、レイチェルの嬢ちゃんにも丁度いいんじゃねぇか?
殺れそうなら始末すればいいだけだし」
絶対に無理だよ。
考え込む俺を見て不思議そうに見ている。
まぁ犯人ここにいるし往復するだけみたいなもんか。
「そうだね。
コンシェルジェさん、その依頼引き受けます」
「ありがとうございます。
サハラさんとスレイドさんなら、安心して任せられます。
それでは依頼受領書に記入をお願いします」
依頼を引き受けた俺たちはレッドエンペラードラゴンインに戻って相談することにした。
いつもありがとうございます。
もうすぐ第3章も終わります。
第4章は戦闘が増えそうなのですが、描写が難しいです。
描写さえなんとかうまく表現出来れば先は考えてあるのでどんどん進めそうなんですが…
次回更新予定は明日の17時を予定していますが、もしかしたら遅れるかもしれませんが、更新だけは絶対にしますのでお楽しみにしてください。




