俺かよ!
目が覚めた俺はルースミア、カイを連れて朝食を食べに行く。
中に入るとスレイドが手を振ってくる。
無視しようかとも思ったが、一応仲間になったわけだしと一緒の席に着く。
「よう!リーダー!」
「誰がリーダーだ」
「あんただ。一番年上だろう?」
「その考えだと、俺より年上が後から仲間になったらどうすんだよ」
「後からは後からだろ。
まぁいいや。
メシ食ったら今後決めてこうぜ」
食事を済ませた俺たちは個室へ入り、取り敢えず今後の事を話し合うことにした。
「レイチェル居ないけど…」
ドカドカドカドカっと凄い足音が聞こえ、それが近づいてくる。
「母さま〜なんで起こしてくれなかったの〜」
「何度も起こしたわよ」
バターン!
思い切りドアが開かれる。
息を切らせて肩を上下させてレイチェルが来た。
「ハ、ハハ、少し遅れちゃった」
テヘみたいな顔をしながら席についてきた。
朝にレイチェルと今まで会うことがなかったのは、きっとこれが原因だろう。
さてと全員揃ったはいいが、どうなってんのこれ?
なんで全員俺を見るんだよ。
「なぜみんな俺を見る?」
「そりゃあ、あんたがリーダーだからだろうが」
「いつの間に決まったんだよ。
俺にリーダーなんか無理だよ、そう言うのは冒険者経験が長いスレイドがやればいいじゃん」
「何言ってんだよ。
俺よか強くて一番年上なんだからオメェがやれや」
「サハラ、諦めろ。
話が進まんぞ」
「あれ?サハラがリーダーじゃなかったの?ん?」
カイは口を挟まなかった。
きっと俺の無知をわかってくれているからなんだろう。
「サハラ様、分からないことがあれば私にいくらでも聞いて下さい」
ほらね。
ってリーダーやる事には反対じゃないのかよ。
俺は前の世界でも人を使う立場じゃなくて、使われる立場だったんだ。
小学校から一度たりとも責任ある立場なんてなったこともない。
まぁネトゲでならギルド作ってギルマスやった経験はあるけどさ。
でもネトゲみたいに気軽に蘇生魔法とか無いし、何よりこれはゲームじゃない。
そんな俺がこの世界で冒険者のリーダーなんていう、仲間の生命を左右する立場なんかやりたくない。
「案ずるな。
誰もサハラに全ての責任は押し付けはしない。
やりたいようにやってみればいい」
「だな。
俺は確かに冒険者経験は長いがソロ活動が多かったから、サポートは出来るがリーダーとなると周りまで見れん。
少しぐらいビビってるやつの方が向いてるってもんよ」
「反対する人が誰もいないのよ。
サハラがリーダーやって?」
皆んな勝手すぎる。
が、これ以上俺が拒否しても話も進まないか。
「分かった。
ただし、意見がある時はちゃんと言ってほしい」
「よっしゃ!決まりだ。
じゃあこれからを決めてこうぜ」
まずはパーティ構成だけど、バランスどうなんだ?
「じゃあまずはパーティ編成だけど、俺とスレイドは前衛で確定。
ルースミアはどうする?」
「我は前に立つぞ?」
「ルースミアちゃんはソーサラーだろ?
なのに前衛か?」
「ルースミア様はすごく強いです」
「うわぁ、ルー姉さま素敵です」
素敵じゃないぞ。
実戦のルースミア見たら皆んな驚く。
「カイは?」
「私は短剣での戦闘が少々出来ます。
ですが索敵や罠の感知と陽動するのが得意です」
犬っぽいな。
さすが獣人族犬種ってところか?
「じゃあカイは先頭に立って、得意分野を有効的に発揮してほしい。
戦闘は前衛に任せるようにしてね」
「はい、精一杯頑張ります」
「最後にレイチェルだけど…
ヒーラーでいいのかな」
「ヒーラー?って何だそりゃ?
レイチェルは神聖魔法担当だろ?」
やべ、ここではヒーラーって表現しないのか。
「いや、ごめん。
神聖魔法担当ね」
「ん〜、私神聖魔法って知らない。
母さまが包丁で怪我した時とか父さまが病気になった時に、神さまにお願いして治してもらってるだけよ?」
おおう…
そうだよなぁ、レイチェルは別に神殿で祝福を受けたわけじゃ無いからな。
他にどんな神聖魔法があるかとか知らないっぽいんだよね。
俺も知らないけどさ。
「レイチェル、神の誰にお願いしてるのだ?」
「私知らない」
参ったな。
信仰神違っても神殿で聞けたりしないのかな。
「まぁ何だ、癒してもらえりゃ取り敢えず良いんじゃねぇ?」
「スレイド、アルトリウスの所に神官いるなら聞けないかな?」
「分からん。
でもやるだけやってみっか」
じゃあスレイドとレイチェルはアルトリウスを当たってもらうか。
魔法覚えたかったな…
学校で2年だから、バルロッサが仮にウィザードだとして、魔導王と言われたからといっても1週間とかじゃさすがに無理だもんな。
俺は魔法とは縁がなかったのか…
2度目の更新です。
次回更新は明日の17時ごろの予定です。
誤字脱字は自分で何度も確認はしてますが、もしあったら教えて下さい。
あとスマホのメモで書いているので、読みにくかったらすみません。
感想などもお待ちしてます。




