27話
新たな武器 良刀薄緑を手に入れた僕は今は、フライとアンネロゼの2人と一緒にフンバナ大森林の奥地にいます。
何故そんな場所にいるかって?決まってるじゃ無いですか、試し斬りとボス攻略です。
フライの提案で、休み明けにはテストだからその前に折角3人集まれた今日このエリアだけでも攻略をしようという話になり、森のモンスター達をバッタバッタと倒しながら移動しています。
「あっ、レベルと上がって新しいスキル生えた」
「おっ!!やったな!!」
こうして呑気にフライと会話できているのもこの新たな武器良刀薄緑のおかげだろうさっきから与えるダメージが凄い。
慣れも有るのだろうが、確実にさっき迄戦闘に時間が掛からなくなってきており、武器の恩恵と自身の成長が強く感じされられた。
「2人ともこれからエリアボス戦なんだからか引き締めなさい!!1発クリア狙うよ!!」
夜森コボルトとフクロウモンスターを光のチリへと変えながら注意喚起をしてくれる。新武器で緩んでいた気持ちを引き締めフライが移動中教えてくれたエリアボスの情報を頭で整理する。
エリアボスの名前は『アクロバット狒狒』巨大な狒狒に4つ目と4つ腕を倍にし容姿をしていて、巨体に見合わぬ敏捷性で大森林を移動し、木の上から木のみを投げて攻撃して来るらしい。近距離殺しの異名をもつエリアボスモンスター。
今回は3人で挑むが、全員近距離タイプどうなるか実際のアクロバット狒狒を見た事ない僕には検討もつかないが、討伐経験があるフライとアンネロゼの事だなにか、秘策があるにちがいない。
「ねぇ、今回のエリアボスは近距離殺しって話だけど、どう戦えばいいの?」
「えっ、今回は後衛がいないから…飛んでくる木のみをひたすら躱しながら攻撃を加えるかな?」
「えっ?!姉御は?なんか策があるんだよね?」
「無いに決まってんでしょ?まぁ、推奨レベルを遥かに超えたプレイヤーが2人もいるんだしなんとかなるでしょ。ノリでいきましょ」
はい、ノープランでした。根拠の無い自信を持った2人が頼もしいを通り越して怖い、なんで行けると思ってるの?まぁ、別にいいけどさぁー
そうこうしながら森を下ったり登ったりモンスター倒したりしていくと夜の森の中でもはっきり見える。周囲の木より大きく聳え立つ巨木を発見する。
「あれが?」
「そう、あれがこのエリアのボスがいるアクロバット狒狒がいる柿の大樹」
余りにも大きいため森林に覆われていても顔を仰げば木の先が見える程の大樹を見据えながら、アンネロゼの説明を聞き、道中減った体力を薬草を咀嚼し回復する。
もう直ぐ始まるのだ2度目のエリアボス戦が。奴のがいる柿の大樹の周りには、柿の大樹に栄養を吸われているのか周りに木は生えておらず、開けた地形になっている。
現実では見た事も無いほどの大きな大樹に目を奪われていると此方をあざら笑うかの様な「キキッ」という甲高い音が聞こえ、反射的に薄緑を構える。
「姿を表したら投擲しに上に登る前に接近して地面に叩き落すぞ!!」
「わかってる、来たよ!!」
「さぁ、来い」
フライの即興で組まれた作戦にアンネロゼが返事して僕は心を落ち着けて敵を待つ。次第に大きくなって来る狒々の笑い声で血がづいて来てるのが伝わる。
数秒後尻尾で柿の大樹の枝にぶら下がる様にして現れたアクロバット狒々のの見た目はフライとアンネロゼが言った通りのものだった。
だから容姿には驚かなかったが2人の説明不足なのか、奴はもう既に多くの柿の実を2つの腕で抱え込んでおり、残り2つの腕で投げ込もうとしていた。
もう攻撃準備整ってますやん。
奴の容姿を確認している間にフライとアンネロゼは、既に走り出していた。判断力に思い切りの良さ、こういう部分もまだ自分には足りていないと実感しながら2人の後を追う。
「ヘイトは俺が受け持つぜ!!」
疾走系スキルを発動したのか、脚両脚に特殊な光るエフェクトを発生させたフライがそう言いながら、並走していたアンネロゼより先行し跳躍する。
そのまま樹幹を壁走りする。アクロバット狒々は、標的をフライに定め青い柿の実の投擲を開始する。
目前に迫る青い投擲物を壁走りしているフライは代わる代わるカウンター系スキル『ラッシュカウンター』を発動し連続で飛んでくる柿の実を難なく迎撃する。
しかし、今ので推進力が削がれ10メートル前後の距離でフライの身体は落下を始める。それでもフライの顔には余裕があった遅れて必ずやって来る相棒がいるからだ。
金髪とゴスロリの装備を靡かせながらフライが切り開いた投擲が来ない樹幹をハルバートとともに走り抜け、そのまま落下を始めたフライのアバターを足場にする事で、個人の限界を超えた跳躍をする。
慌てて投擲で迎撃しようとするアクロバット狒々だったが、ハルバートの持ち柄を回転さ全て弾く。
「落ちなさい」
攻撃スキル『クラッシュボンバー』がアクロバット狒狒に叩き込まれ、アンネロゼの女王の如き貫禄を放ちながら宣言した言葉通りに大樹の根本に墜落させられる。
そんなまともな着地の姿勢を取れてないエリアボスを待ち構えるのは、ステータス負けや判断が遅く出遅れた僕、既に新しく生えた攻撃スキルを発動しタイミングを見極め放つ
「『岩斬り』」
criticalの文字が発生するのを感じながら薄緑を振り抜いた。
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