28話
巨大を切り裂いた感謝と重みを感じながらも薄緑を振り抜く。かなりのいいダメージが入った感触が伝わる。
「グルギャーーーーーーー!!」
アクロバット狒狒の悲痛な叫びが後ろで聞こえる。直様体制を立て直し追撃を入れようとして、視界の端に重力に乗って迫り来る2つの影を捉える。
叫ぶのもそこそこに再び木の上に逃げようとしたアクロバット狒狒が見たのはいい笑顔で迫り来る。黒装束の両刀使いと金髪ゴスロリのハルバート使いだった。
2人の攻撃が決まる。慣性の乗った攻撃にcriticalとノックバックが発生し、動きが止まる。
「悪いけどもう、木登りは諦めな」
僕のはそう言い放ち連続して連撃を叩き込んでいく。アクロバット狒狒は投擲をやめ4腕のインファイターに戦闘スタイルを変えるが、判断が遅いと言わざるを得ないだろう。
僕の攻撃に2つの腕をクロスさせる様にしてガードして残りの腕で反撃しようとするが、フライとアンネロゼが両肩を自身の獲物で串刺しにし、両腕の自由を奪う。
「いけキル!!」
「ラストアタック決めな」
「うぉぉーーーーーー」
ガードの無くなったアクロバット狒狒の頭部目掛けて跳躍するし、奴の顔面に渾身の一太刀を浴びせる。
「グルギャァーーーーーーーーー」
着地した瞬間アクロバット狒狒の断末魔が聞こえ数秒後コングラッチュレーションの表記が現れドロップアイテムが実体化される。
今回は3人でやった事もあり、大分早くそして比較的楽な危なげなない戦闘だったと振り返る。そして、改めて2人のプレイ能力の凄さを実感する。この2人の助力があったからこそ、これだけ楽に勝てたのだろう。
「ありがとう2人とも」
「おう、これで次の街にいけるな!」
「さっさとリスポーンポアント更新しにいくよ!!」
「うん!!」
こんなにも頼もしい仲間が2人もいる僕はとても幸運だ。早く追いつきたいそして今は頼ってばっかりだが、肩を並べてあの連携に加わられる様になるぞと密かに決意をして次の街に続く道を案内してくれる2人の後を追いかけた。
3週間後あの後次の街の宿屋でログアウトした僕は、現在テストの返しを待っていた。普段から授業を聞いていても小学校とはレベルが一段と上がった中学のテストは小学校のレベルを大きく超えており勉強すれば100点が楽勝だったあの頃が羨ましくなった。
「どうだった?」
「…赤点は免れた」
テスト返しが終わり放課後2人で部活の道場に向かう途中、ショウちゃんとお互いの答案用紙を見せ合いながら廊下を歩く。
80点以上しかない点数以外書かれてない答案用紙を手に聞いて来る幼馴染みが今だけはウザく感じる。やる気がないわけではないのだ。ただ時間には限度があり使い方が人それぞれなだけ、僕は剣道に費やすと決めている為こういう結果が今後もついて回る事を覚悟しなければならい。
でもいいのだ。自分の選んだ道でもあり報われなくても走り抜くとあの日彼女に会って恋に落ちた日誓ったのだから、着替えて道場の前に行くと丁度最近ゴールデンウィークに同志になった彼女と目が合う。
テストで部活が休みだった事もあり暫く会ってなかったが、なんだか少し会わなかっただけでも新鮮な気がする。
「こんにちは!!」
緊張しながらはっきりとした口調で挨拶をする。栗花落先輩は、いつものポーカーフェイスが少し崩れて口角が上がる。
「…がんばろ」
「はい!!」
彼女僕達は並んで道場に礼をして今日も今日とても竹刀を振るう。光り輝く何かを求めて
所用があり、これ以上の連載が難しい為此処で筆を置かせていただきます。読んでくださってありがとうございました。




