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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: りせた。


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モテモテになりたい


 

 うぇーい。

 みんなーげんきー?

 りせた。だよー。


 お、今日もあなたは素敵だね。いい笑顔。眩しいよ。

 さぞかしおモテになるんでしょうなぁ。


 いいねぇ。あやかりたいねぇ。


 筆者もね、モテモテになりたい人生だったんですよ。全世界からチヤホヤされて、新世界の神になる感じでさぁ。メロメロの実とか齧ってさぁ。好き放題したいわけ。生きるの楽そうだもの。


 ってかさ。

 モテモテって感じの言葉、わりと普通に使いがちだけどさ。

 要するに、好感度高いって意味よね。多分。


 まぁ、大事よね、好感度。色々と円滑になりそうだもん。

 と、イメージしている。


 たとえば。

 うっかり女性とぶつかってしまったとします。


 モテキャラの場合。


「……あっ、すみません。大丈夫ですか? 怪我は……」


「……いっ……あ、いえ、そんな……だ、大丈夫です」


 なんつって、女性が恐縮することすらあったり。


「……えっ、あ、じゃ、じゃあ、何かあった時のために、連絡先とか訊いても……」


 という、あからさまなアプローチがあったりするかも知れないのだ。

 

 まぁ、そうでなくても、酷いことにはなりにくい。そんなイメージがあるわけさ。


 ——だが。

 非モテキャラの場合。

 

「……あっ、すみません。大丈夫ですか? 怪我は……」


「……チッ。いってぇなー」


 と、文句言われたり。


「……ちょ、痴漢です!」


 と、犯罪にされたり。


「…………触らないでもらえます?」


 と、ゴミをみるような目で見られたりするような。


 そんな酷い扱いを受ける。

 ……かも知れない。

 そんなイメージがある。


 まぁ、ここまでじゃなくても、対応に違いが出ると思うのだ。

 そしてコレ、男女逆転しても、わりとそう。


 だから、モテモテになりたい。そう思っていた。得できそうだもんね。

 

 しかしながら、筆者はモテるタイプではなかった。割と損しがちな感じなのだ。

 

 でも、営業の仕事をしてる時とか、たまに。


「りせた。さんって、モテるでしょー?」

 とか、男女問わずに言われたことあるけど。


「いやぁ、それが全くなんですよねー」


 と、答えていたわけさ。

 謙遜っぽく受け取られてたけど、本心だこれは。

 

 営業先では、当然普段と対応が違うからな。誤認しても不思議はないんだけどさ。だって、そういう印象をもってもらえるように振舞ってるんだから。ある意味狙い通りではあるんだしな。


 だが。

 筆者が女性にモテるわけがないのだッ……!

 

 何故なら、理屈っぽいからだ。共感性を示さないと、他者からは、『あいつうぜぇ』と言われがちなのだ。残念である。


 かといって、男性からならモテるかといえば、それもない。

 何故なら……以下同文。

 全くもって、残念な生物であるな、筆者は。


 ちなみに、男女間に限っていえば。

 まぁ、告られたことは、何度もあったのだが……。続かないのである。

 だって、いざとなると。つい論破しちゃうんだもん。続くのは喧嘩ばかりだよねぇ。

 ……ってかまぁ、こちらは喧嘩している意識すら、あんまりなかったりしたけどね。全くもって酷いヤツである。そんなヤツ、モテるわけがないのだ。この世という蟲毒で、孤独に生きるのみである。


 


 もう少し掘り下げてみよう。


 恋愛においてのモテモテというと。


 選択肢が増える……ということだと思う。

 いわゆる、選り取り見取り、という状態だね。


 そうなると。

 自分が好感を持った相手から、同じように好感を持ってもらえる確率が高くなる。と、思われる。もちろん100%ではなかろうが。

 

 それに、モテを利用して、ハーレム的なモノを形成しようとするひともいるだろうが、それを実現しやすくもあるだろう。

 ……この辺りは、倫理観や価値観の話だから、善悪については語らないぞ。


 とにかく、だ。

 恋愛における成功というものの実現が近しくなりやすい。それが、モテモテだろう。


 まぁ、実際にモテモテなひと的に『興味ないひとから言い寄られてもウザいだけ』というご意見も聞いたことはあるけどね。

 そして、『自分が好きなひとに振り向いてもらえなかったら、意味ないよ』というご意見も聞いたことがある。


 概ね納得である。


 筆者も、まぁ、全く興味持てそうにない相手から告られたって、『うーん……』ってなるだけだったしな。

 そして、筆者が気に入った相手にはこっぴどく振られてばっかだったしな。

 なんかわかる……。というやつだ。


 だが。

 モテを最大限利用しまくってるひとを見ると、羨ましい限りなのである。

 まぁ、失敗して刺されたりってのは、羨ましくはないけど。


 そして。

 何も、モテは恋愛のみに作用するわけじゃないと見えるのよね。

 世の中の人々を見てる感じ、嫌われやすいよりは、モテる方が生きやすいんじゃなかろうか? と思うのだ。


 だから、モテモテになりたい……などと、思ってしまうのさ。

 

 老若男女問わずからモテないと、なんだか生き辛いのだ。

 少なくとも、筆者には何かと生き辛い世の中なんだ。


 人間力とか言われてたアレなのかな、モテってさ。

 あの概念を体現するのって、結構難しいよね。修行が全然足りねぇぜ。


 山とかに落ちてないかなぁ。

 あるなら拾いに行くんだけどなー。


 まぁ、山だと……熊にならモテモテになって、骨を拾われるかもね。警察とかに、さ……。

 そうなったら、|色んな意味《鑑識に解剖にタライ回し》で、モテモテかもなぁ……。


 おかるくなっちゃうね。やだわぁ。そんなにしたら、引っ張りだこでバラバラよぉ。

 粉ぁー。

 

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