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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: りせた。


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うそ



 はろはろー。

 みんなげんきー?

 りせた。だよー。


 書類作成やら面接やらで、嘘で塗り固める作業をし過ぎて、我、お疲れであるよ。

 疲弊するし、摩耗するのだ、あーゆーの。つらみ。


 本当は、言ってやりたいのだ。

『そこそこ給料貰えそうで、他の条件も良さそうで、それなりに楽しく続けられそうだなーって思ったから受けてるんだよ! いいから雇えよ! 金さえ貰えりゃ結構働くぞ?』ってさ。

 

 言えるわけないけどな……。ほんとにさ。

 そんなこと言ったら、『お帰りはあちらです』って言われるだろうからなぁ。

 だから、仕方なく嘘を吐くのだ。


 ふと、思い出したんだけどさ。


 あなたは、口癖ってある?


 筆者は、以前の職場で結構言われたんだけどさ。


「りせた。さんって、ほんとぉーって、よく言いますよね」


「ほんとぉー」


「あ、ほら出た」


「んー……。例えばさ、Sさんとかはさ、こういう時、『うっそー? そんなわけないやーん』とか言うやん?」


「ああ、あのひと、よくそれ言ってますねー」


「それってさ、なんか、否定的なイメージじゃない?」


「……なるほど?」


「ホントって、肯定的なイメージあるやん? だから、オレはそっち派かなー」


「派って……。あんまり聞かないですよ、『ほんとぉー』って」


 と、いう感じである。

 どうやら、口癖だったらしい。知らんかった。


 でもこれ、その場で何でかって考えて、イメージとしての"嘘"と"本当"を比較して話したわけなんだけどさ。


 実際問題、能力として考えるのであれば。

 上手な嘘を吐けるひとのほうが、言語能力や、論理的思考力などの能力が高いと思われる。

 何故なら、嘘を成立させるためには、しっかりとした一貫性や整合性が必要だからだ。


 それが無くて嘘ばかり吐くと、身を滅ぼしかねないんだけどねぇ……。

 そんな輩は、ごまんと見てきた。綻びから見破られ、親の仇の如く責められるのだ。


 だから、筆者は、嘘を吐きたくないのだ。

 能力不足だから、身を滅ぼすことになるだろうからな。


 大言壮語で身を飾りたい! と、思いつつも。ままならないものである。


 結局出来ないから、『言葉に誠実であろう』なんて生きてるのかもしれない。


 小説なんて嘘八百書いてるクセにね。

 全く、お笑いである。


 あ。

 この話は嘘じゃないかんな!



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