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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: りせた。


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すきま


 世界のあちこちに、隙間はある。


 家具と壁。

 ビルとビル。

 山や森の木々。

 人工物にも、自然界にも隙間だらけだ。


 そして、当然なのか。心の中にも、隙間はある。


 その隙間には、何でも入る。

 いいものも、わるいものも、何でも入る。

 そうしたくても、したくなくても、何でも入る。


 だから、隙間にねじ込む者がいる。

 それがいいものか、わるいものか。そんなことは、どうでもよくて。

 ねじ込む側には、いいことなのだ。餌だから。


 自分の隙間に、何が入ってしまっているのか。

 薄暗く、よく見えない。

 空っぽのがらんどうに見えるぐらい、暗く深い穴だ。

 たくさんたくさん空いている。

 

 少しでも明るい何かで埋めなくては。

 いつか、何も見えなくなるだろうから。

 

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