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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんのダイハード!2

午前10時頃、女子高に侵入した男が生徒数名の着替えを盗み逃走しました。警察が行方を追っていましたが、男は近くのパン屋に押し入り現在も立てこもっています。現場は普段は人通りの少ない閑静なド田舎です。


凶悪な下着ドロ犯が逃げ込んだのは、山中にあるポツンと一軒家です。

通りに面してはいますが、周囲は原っぱでさえぎるものは何もありません。

まさに袋のネズミです。なぜ、このような場所を選んだのでしょうか?

パン屋には「パンダさんのパン屋さん」の看板が掲げられこのへんでは有名な店です。

従業員というか家族は、パンダさん、奥さん、娘さんのようですね。(ご近所さん談)

犯人は自暴自棄になっており、パンダさんたちの安否が非常に心配されます。

事件発生からすでに一時間、一刻も早い犯人確保と人質救出が望まれます。

警察と消防、機動隊が100人体制で、このみすぼらしいパン屋を取り囲んでいます。


「あー、犯人に告ぐ!君は完全に包囲された。おとなしく武器を捨てて出てきなさい!」


「あー、犯人に告ぐ!君は完全に包囲された。おとなしく武器を捨てて出てきなさい!」


「犯人に告ぐ、犯人に告ぐ!もう逃げられんぞ。無駄な抵抗は止めなさい!」


「おーい、犯人!これ以上、罪を重ねるんじゃない!君のお母さんは泣いてるぞ!」


「あー、犯人に告ぐ!話があれば聞こうじゃないか。要求は何だ?」


「こら、犯人!聞こえてんだろっ!返事くらいしろや!」


警察が必死の説得を続けていますが、犯人はまったく応じようとしません。一方、機動隊の動きが慌ただしくなってまいりました。どうやら突入も視野に入れているようです。パンダさん一家は無事なのでしょうか?


膠着した事態を打破するため、特殊部隊が投入された。百戦錬磨の勇士たちである。彼らを率いる隊長は幾度も地獄を潜り抜けてきた。戦場は生き物である。勝敗はどちらに転ぶか判らぬ。天候・地形・時の運・・・目まぐるしく情勢は変化する。その瞬間を敏感に嗅ぎ取らねばならぬ。隊長は慎重な男だ。しかしイザ意を決すると鬼神の如く闘った。繊細かつ大胆、それが特殊部隊の真骨頂である。

だが、今回ばかりは面食らった。目の前の崩れかけたパン屋は一見何の変哲もない。こういうのに得てして往々、裏がある。まして相手はサイコパスな偏執狂!ウカツには近寄れない。隊長は冷汗を拭った。通常、戦場には何らかの気配がある。僅かな違和感、不自然が見いだせるのだ。そこで敵の意図を見破るのだが、コヤツは露ほども隙が見えぬ・・・というか、不可解なことに隙だらけなのだ!何処からでも易々と侵入できるではないかっ。突破口が手招きをしている!何なのだこれは?ワナだ!五感が危険信号を発した。危ない、戻れ!長閑なお花畑の下に地獄の釜が覗いているような、得体の知れぬ不気味。耳鳴りがワンワン響く。身動きが取れない。泥沼だ、このままでは・・・だが時間がない。日も高くなった。グズグズしておれん。

隊長は雑念を振り払った。虎穴に入らずんば虎子を得ず。ええいっままよ!進むも戻るも地獄、どうせ死ぬなら猪突猛進、前のめりに倒れるのが男ぞ!隊長は決断した。

「突入―っ!」


中には・・・誰もいなかった。犯人はパン屋に侵入、トイレを借り店のパンを3つばかり盗んで、そのまま裏口から逃走してた。



パンダさんのダイハード!2

「おいおい、何だ何だ何だぁ?この騒ぎはっ!チョットどいてくれよ。そこはボクん家だぞ。はあ?どこ行ってたかって?GW中ずっと仕事だったから、今日は奥さんと娘連れて遊園地だよ。連休明けの平日だから安いし空いてんだ」


・・・・・・・To Be Continued


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