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異世界最強のチートは強さじゃなくて創造力!  作者:
第2章 エターナルソング
36/49

036 終結


「あれ、ここ・・・は?」

「おねぇちゃん!!!良かった!!!」

「あ、アリス!良かった、助かったんだね。」

「おねぇちゃん!良かったじゃないよ!私、私、おねぇちゃんが死んじゃったかと思って心配したんだよ!!ねぇ!聞いてるの!?」

「でも、私だって、アリスを・・・」

「それは・・・ありがとう。でも、おねぇちゃん、危険なことしないで。」

「それは、私も同じ。アリス、なんで死のうなんてしたの?」

「それは、私に出来ることを探してたら、これを見つけたから。」

「アリス、約束して。私は、何よりもあなたを最優先に行動する。だから、あなたは自分の命を大事にして。」

「おねぇちゃん・・・わかった。私も命を大事にする。でも、私は私の命よりおねぇちゃんの命を優先する。それが条件。」

「アリス。ありがとう。約束だよ。」

「うん。それと、おねぇちゃん。1つお願いしていい?」

「いいよ。」

「私、泣いていい?」

「うん。誰もいない。いくらでも。」


 治療室に鳴き声が響き渡り、それが外にも漏れていたことをふたりが知るのはまた先のこと。




「大丈夫?」

「うん。ありがとう。おねぇちゃん。」

「でね、アリス。今、この国の王位継承権があるのは私とアリスだけなの。」

「う、うん。それは、おねぇちゃんが。え?」


 サラは首を横に振った。


「リステイン王国の新しい国王、いえ、女王はあなたに任せる。」

「そんな、無理だよ!」

「大丈夫。私もサポートするから。それに、アリスの方が勉強してるでしょ?」

「それは・・・・・」


 アリスは少し考えるようにしていたが、決心するように頷く。


「わかった。おねぇちゃんなりの考えがあるんだろうし、私、やるよ。」

「そう。アリスなら、きっといい王様になるよ。」

「ねぇ、おねぇちゃん。お願い、していい?」

「なに?」

「私、内政はちゃんとやるよ。それなら勉強したし。でも、外国とのやり取りとか、軍や騎士団の指揮とかはできないよ。だから、おねぇちゃん、外交のほうはおねぇちゃんが、やってくれないかな?」

「それは・・・うん。わかった。さっきサポートするって言ったばっかだしね。任せて!」

「じゃあ、おねぇちゃん、まずは、現状の王位継承権第一位のおねぇちゃんがその事を発表して。」

「う、うん。わかった。」


 サラ。初の王族として国民に対して行う初めての公務。

 バーシアス帝国との平和条約及び新政策の発表である。




「私、バーシアス帝国皇帝、リリア・フォン・バーシアスは、リステイン王国女王、サラ・リステインとともに、ここに、両国の平和条約締結を宣言する!そして、我がバーシアス帝国は、リステイン王国とともに、ヤマト連邦としてともに発展して行く事をここに宣言する!」


 ヤマト連邦。それは、急に振られたサラが10秒ほど悩んだ結果考え出された名前である。

 もちろん、単純に浮かばなかっただけである。


「重ねて、リステイン王国は女王には私の妹、アリス・リステインが即位し、内政を、私は軍部と外交を担当します。未だ若い身でありますが、皆さんのため、全力を尽くしますので、よろしくお願いします。」


 その日、式典の開かれたバーシアス帝国の皇都では、両国からの参加者が長きに渡る戦乱の歴史に終止符が打たれたことを祝い、そして、両国の新国王、新皇帝の即位を祝った。


 しかし、一部には若い少女が王となることを良しとしないものもいたが、その声が取り上げられることは無かった。


 三人の少女の力によって両国の関係が良くなり、戦争が止まったのは紛れもない事実であるのだから。





 3日後、停滞していた国政が動き出し、慌ただしかった一時的に、リステイン王国の王城となっているマイラス侯爵の館にて、サラからいきなり渡された黒い小型の金属の塊を手にし、首をかしげる少女が一人。

 リステイン女王、アリス・リステインである。


「おねぇちゃ・・・・お姉様?これは?」

「それで、さっき説明したとおりにすれば、いつでも私に連絡できるから、あと、バイスさんとかリリアちゃんとか重要な人にはあげてるから、何かあったら教えて。」

 

 前日、サラが作った電話機である。

 もちろん、量産して神力切れで倒れ、治療室に運ばれたのは言うまでもない。


「で、お姉様?お姉様はどうなさるのですか?」

「ちょっとバーシアス帝国のことを知るためにバーシアスをまわってみようかなと。」

「そうですか。護衛は?」

「大丈夫。要らない。」

「はぁ、そう言うとは思ってましたが、わかりました。帰ってきてくださいよ。それと、十日に一回は連絡しますからね。」

「わかったよぉ。」


 半ば聞いていない外交、軍事の全権を握る少女に、マイラス侯爵家当主、ルイスは一抹の不安を覚えたのだった。


 その日の夜。翌日の旅立ちに向けて早く寝たサラは夢をみた。


「サラさん。」

「あ、ティアとエミール。あっ!!!!」

「あっ!じゃ、ないわ!まあいい。とりあえず、創造主様のおかげでこっちは何とかなった。

 暫く、そっちには行かんから、しばしのお別れだ。まあ、詳しい話はその時だ。」

「うん。エミール。落ち着いたら来てね。」

「で、サラさん。あのチート兵器はダメになってたので、こちらで処分しました。

 それと、サラさん、あなたには特別な頭脳と、創造力を使わなくてもやっていける力があります。

 魔法行使程度の神力の消費なら大丈夫でしょうけど、創造の能力は二年間、私の許可がない限り使用禁止です!!

 本当にサラさん消えちゃいますからね!!

 それでなくても、サラさんは十分に強いんです。頑張ってください。」


 と、セレネティアとエミールと会話する夢を。


 次回予告


 遂にサラの創造力停止!?


 どうなるサラ!?


 もちろん、ファンタジーな世界でファンタジーな冒険をしなくて何が異世界だ!!


 という事で、みんな大好き・・・

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