034 天使侵攻
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あるひとりの若い女性に、神々はひれ伏し、神兵はその神力の波動に耐え切れず自壊していく。
「私はセレネティア。貴方方とこの世界を創造せし者です。
まあ、私の注意不足も無かったわけではありませんが、貴方方が。この世界を統率し、調整すべき立場にいる貴方方が。神々同士で戦い、その管理を怠り、あまつさえ私の親友であるサラさんに矛先を向けるとは。
わかりますか?
私、怒ってるんですよ。
神界では私、怒らない、温厚だと言われるんですけどね、別に、怒らない訳じゃないんですよ。」
神々はどうすることも出来ずに頭を下げ続けている。
それは、エミール達も例外ではない。
この状況で、何とか話が出来るのは、その純度の神力を持っているサラだけだ。
「ちょ、セレネティアさん!?
私の為に怒ってくれてるのは有難いんですけどね!?お願いですからその神力を抑えてくれませんか!?」
「え!?あっ!ごめんなさい!!!」
ひとまず、セレネティアのだす神力が弱まり、普通にしていられるようになる。
「サラ、お前、何者なんだ?」
「やだなぁ、エミール。私は私だよ。」
「いや、うん。そうか。いや、そうなのか?それでいいのか?いや_______________」
エミールはなにか思うところがあるのか、なにか呟きながら一人の世界に入り込んでしまったので、サラは帰ってくるまで放置することにした。
「で、誰かお話を。」
セレネティアは先ほどより神力の放出を緩め、その代わりに怒りを顕にしているのが誰の目にも明白だった。
「そ、創造主、セレネティア様、か、かのお方がセレネティア様の御使いとは知ら」
「親友です!」
「ひっ!し、親友とは知らず、ご無礼を致しました。申し訳ありません。」
「では、私の親友を殺そうとした・・・この戦いの理由は?」
「そ、その、申し訳ありません、て、天界の神々の腐敗を取り除くため・・・」
「腐敗?サラさん、そうなのですか?」
突然に話を振られたサラは驚いたが、それは一瞬で、何かひらめいたように手を打って話を始めた。
「あのさ、ティア。」
「何ですか!!サラさん!ティアって呼んでくれんるですね!!」
「いや、それは今いいから。
でさ、私の聞いた話だと、ジュースだかビールだかいう神様とかがデウスの神々の頂点の座を奪うために他の神様たちを騙してるとか何とか。」
「っ!?セ、セレネティア様!その小娘の出任せです!ほら、貴様らも何か言え!」
ジュースと思われる人物は他の神々に同意を求めるが、たった今ジュースが、小娘呼ばわりして、ジュースが他の神々を騙していると言った少女は創造主セレネティアが親友だと言う人物である。
この状況でジュースを擁護するものはいない。
いたとすれば、それはよっぽどの忠義者かよほどの馬鹿かのどちらかだ。
「へぇ、そうですか。
そういう事を。貴方は、まだ私の親友を小娘と呼ばれるのですね。
ならば、天罰を下すまでです。」
「そんな!?」
「そうですね。私、一回やってみたかったので、サラさんの世界の兵器でも使ってみますか。」
なんでだよ!?
そう突っ込もうとしたサラはそれをする前に気がついてしまった。
後方から聞こえるエンジン音と遥か向こうに見え、次第に大きくなってゆく無数の黒点を。
「ティア!?
あれは!?」
「あれですか?
暇つぶしにサラさんの世界の映画を見てた時に、強そうだったので作ってみたんです。
確か、スーパーだとか要塞だとか29だとか言った気がします。」
「あー、それ、B29とかスーパーフォートレスとか超空の要塞とか言うやつじゃない?」
「あー!たしかそれです!」
「あのさ、神力?みたいなのを感じるんだけど、強化とかしてる?」
「え、まあ、してますけど。」
「それ、やばくない?」
空を覆い尽くすようなその編隊は神々、主にジュースの城の方に目掛けて爆弾を落としていった。
ヒュルルルルルルルルル
笛を吹くような音と共に落下して、ジュースの気づき上げた城を破壊していく。
が、またしてもサラが異変に気がつく。
「あの城からめっちゃ天使が湧き出てる気がするんだけど、気のせい?」
「いや、確かに、先ほどの神兵とは比べ物にならない強さと数だな。
これは、不味いかもしれないな。」
それは、闘神であるエミールですらもためらうレベル。
城の暴走はだれにも予想できなかった。
そして、天使だけならば苦戦するにしても神々とサラ、セレネティアでなんとでもなった。
しかし、それのほとんどは天界のサラ達へと攻撃を仕掛けたが、数体が地上へと下りる。
「まずいぞ!地上で奴らが暴れでもしたら大惨事だ!」
「そんな!止めます!!」
エミールの警告に慌てたセレネティアが地上へと降下した天使目掛けて爆弾を投下させる。
が、無誘導の爆弾が全て当たる訳では無い。
天使を捉え損ねた爆弾は地上へと降り注ぎ、森を焼き、山を消し飛ばす。
天使の攻撃よりも先に、セレネティアが地上をめちゃくちゃにしている。
セレネティアは顔を青くして、焦っている。
すると、エミールが再び叫んだ。
「サラ!下から膨大な魔力を感じる!
召喚魔法だ!!!」
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