↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第三章:織田家内紛の巻

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/66

⑫アイ ドント ライク ノブタカサン(1/5)

岐阜城の最上階。

城の城主のみが入る事を許される間に、織田三七侍従信孝はいた。

蔵に保管されていた葡萄酒を持ち込み硝子のグラスに注ぎ、扉を開き岐阜の景観を眺めている。


かつては父である信長がここから天下の差配をしていたと思うと、

信孝としてもそれなりに感じ入るものがあった。

その城の、その場所に今城主として自分がいると思うと尚更感慨深い。


「私を岐阜の城主になるきっかけを与えた。その一点のみにおいては、

あの日向めを褒めてやってもよいのう」

そんな戯言も思わず口から零れるほどには機嫌が良い。


なにせこのような事が起きなければ、自身が

岐阜の主になる事など夢のまた夢であったであろう。

長らく伊勢の一群を与えられていたにすぎない自分が、

今や織田家が長らく本拠地にしていた美濃の国、その一国の主である。


例え中断となった四国征伐を完遂したとて、自分に配分される予定であった所領は、

海を越えた四国の讃岐一国(約15万石)。

それでも当時は倍以上の加増と国主になれる喜びに勇んだものだ。

そうであった事を思えば、美濃一国(約50万石)の国主である今とは天と地ほどの差がある。


散々本能寺直後は煮え湯を飲まされた明智に対しても、鷹揚な気持ちにもなるものである。

さらに現在では織田政権の代表の立場でもある。

信孝の今までの人生において、今が絶頂期である事は疑いようのない事実であった。


「…まあ、時代の潮目が変わった事に気づかぬ愚か者もいるようだが」


自分がこちらに来てから、反発する岐阜の諸将、豪族の多い事。

何事も『先例は~』や、『今までは~』など、現状の既得権益ばかりを主張する。

あげくには自分が元服前に父によって滅ぼされた家の遺児である斉藤利治という男に

相談や仲介を頼もうとしているのだという。

その一報を聞いた時には、そのような化石に、いつまで頼ろうとしているのかと冷笑したものだ。


(……いや、まてよ)


これは使えるかもしれぬ、とその時に思った。

不穏分子を纏めて処分するのと、世に自分信孝と兄信忠、いずれかが父信長の後継者を

名乗るに相応しいかを示すのにこれは丁度いい、と思ったものだ。


「阿呆は阿呆なりに、使い道があるという事じゃのう」


そうして、話し合いに応じると言い城に来た不満を訴えていた代表の者を誅殺し、

尾張に扇動に関する詰問の使者を送ったのはつい10日ほど前の事だ。


「さて、これで兄上はどのように仕掛けてくるのかの…」

これで向こうが馬鹿正直に謝罪などの対応してくるとは信孝も流石に思っていない。

恐らく、経緯を問う書状がくるか、弁明をする使者が来る事であろうと予想している。


「侍従様っ!」

階下より自分を呼びかける声が聞こえる。

「……何事ぞ」

気分よく物思いに浸っていた所を中断され、少々不快気に信孝は返事をする。


「中将様が……」

「どうした?弁明の書状なり使者がきたか?」




「……あの、中将様本人が単身で、岐阜城の前に来ておりますが、

いかが対応すればよろしいでしょうか」




「……………………は?」

埒外の状況に、流石に一瞬頭が真っ白になった信孝であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
岐阜城か…この時は分からないけど関ケ原の時では1日で落城したからてっきり速攻するかと思ったけど兵が足りんか…
単身で行くなよ……どっかに軍も連れてきてんだろうけど…… ちなみに、本貫地ってのは苗字の元になった場所です(栃木県の足利市とか、福島県の伊達市とか) 織田氏の本貫地は越前の織田郷といわれてますので、…
のーぶたぁーかくぅーん、あーそびーましょー! サッカーしようぜ、お前ボールな(ハイライトオフ)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。